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日本介助犬協会からみなさんへ

あ、そういえば研修生の記事最後まで書いてないや。と突然思いだしたので書きます。大変申し訳ありません。



3月、全ての研修を終えた私たちは修了式当日の朝、何故かベニヤ板にペタペタと色を塗ってました。

当時、日本介助犬協会には研修生制度の最後に研修生から協会へ、感謝を込めて何かを残すと言う習わしがありました。第1期研修生、第2期研修生の先輩方もそれぞれが思う何かを協会に残されていて、私たちは「新しく出来る愛知県の介助犬総合センターで使えるもの」を製作していました。

色々な案がありましたが、センターに来られるお客様をお迎えするモノを作ろう!と考え、ベニヤ板を買ってきて犬の形にノコギリで切り抜き、顔や体をペンキで塗って、介助犬のケープはフェルトで作りました。センターにお越しになられたことのある方はきっと見たことがあるアレです。

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もう10年以上、センターでお客様を迎えてくれてます。


修了式

そして修了式、高柳事務局長から「私が入学式に言った約束を覚えていますか?」と当会の研修生なら必ず聞いたことのある質問がありますね。研修終了おめでとう!と皆さんにお祝いいただきました。

「研修生から一言」

そう言われて、皆が想い想いの気持ちを話しました。私の番になりマイクを持って話し始めた途端にブワッと込み上げてくるものがあり、涙を抑えられませんでした。なぜ涙が出たかって・・・

「本当にお金がなくて苦しくて・・・財布に300円しか入ってない時にはどうやって生きていこうかと思った」

私がそう言うとドッと皆さんが笑っていたように記憶します。マイクが回ってくると全員が泣いていました。それくらいそれぞれが必死に走った1年だったと思います。

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修了式の後、もう一つ私たちへのプレゼントがありました。先輩たちが作ってくれた自作動画で、私たちと1年間一緒に頑張ってくれた犬たちが次々と登場するのです。がくハリーが出てきた時には涙腺崩壊ですよ。今でも私の宝物です。



これで私の研修生時代の話はおしまいです。

多くの方に支えられて今があります。私たちは第3期研修生でしたが、この後に活躍している多くの職員が研修生制度の門を叩き、それぞれの1年間にはそれぞれのストーリーがありました。私は結構気軽に門を叩いてしまいましたが、日本介助犬協会の職員になると言うことは決して簡単なことではありませんでした。そもそも研修生制度は職員採用を目的としておらず、福祉の心を持った人材育成が目的ですから、研修生を経たからといって職員になれるわけではないのです。

でもこの1年間で得るものはとても大きいと私は思います。新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、第14期以降は何年も研修生制度が出来ない年が続いています。しかし、私たちはいつでも共に泣き、共に喜べる仲間を待っています。それが日本介助犬協会の職員ではないとしてもです。


私は現在、訓練部・管理部兼任の副部長という立場でお仕事をさせていただいています。このストーリーを読んで「いつか日本介助犬協会に関わりたい!」と思ってくださる皆さんに言えることは

こんな人でもきっとなんとかなる!

ってことですかね。





それではまたどこかでお会いしましょう。ありがとうございました。

遠藤大輔

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