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土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.17

土木技術者の皆さま、こんにちは。土木学会教育小委員会の寺崎です。
毎日暑いですね・・・って言い飽きるほどほんっとーに暑いですね。外気温が35度を超えたら人間は施工禁止!とか法律が出来てもいいのでは?ってちょっと(半ば本気で)考えたりしています。

せめてお休みの日ぐらい、涼しいところでゆっくり読書を・・・ということで、土木技術者として読んでおきたい本をご紹介いたします。

「高熱隧道」

土木技術者としては触れておくべき黒部ダム。本書は「岩盤最高温度165度の高熱地帯でのトンネル掘削」という壮絶な難工事をやり遂げた軌跡を描いた、ノンフィクション的なフィクション小説です。
黒部ダムの中でも黒四は認知度が高いですが、黒部川第三発電所もこんなに過酷な工事だったのかと大きな衝撃を受けるとともに、今から85年ほど前の価値観では、目的のためならここまでしても許されるのかという戦慄が走ります。

涼しいところで読んでも色んな意味での熱を感じる小説ですが、技術も倫理観もアップデートされた現在の土木業界のありがたみも感じられる一冊です!


トンネルは変わりますが、先日、北海道北斗市での現場取材のために東京駅~新函館北斗駅を結ぶ北海道新幹線に初乗車しました。
新幹線の速度でも20分強かかる全長53.9 kmの青函トンネルの中で「この20分のために20年以上かけてトンネルを開通させたんだなぁ。。」と思うと、とても感慨深い気持ちになりました。
とはいえ、まさかの日帰り行程だったため、片道4時間半・往復9時間という1日で起きている時間の大半を新幹線の中で過ごす羽目となり、帰りの新幹線では「お願いだから空を飛ばせて・・・」という魂の叫びと腰の痛みで心がいっぱいになりました・・・!


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