
zoomの翻訳版字幕がなかなか使えそう
土木学会事務局です。
この2年ですっかり定着したリモート会議ツール。
いまや無くてはならないものになりました。
土木学会では、委員会の会合や各種イベントでzoomをメインに使っており、日々活用しながら、会議や講習会・セミナーのクオリティ向上のため、各種機材やツールの機能について、検証を行っています。
今回は、ダイバーシティ・アンド・インクルージョン推進委員会(D&I委員会)が定期的にお送りしている「D&Iカフェトーク」を全編英語で行うにあたり、リアルタイムで日本語への翻訳字幕ができないかというご相談に対応してみたというお話です。
2023年1月時点におけるユーザー視点での整理なので、不正確な点があることをあらかじめご承知おきの上でお読みください。
なにを使うか
文字起こしツールや議事録作成ツールを使ってのリアルタイムzoom字幕はこれまでも検証していたのですが、設定が大変だったり参加者にもツールのアカウントを作成いただく必要があったりと、様々な組織の方が集まる学会という形式では使いにくい面がありました。
で今回、あらためてzoomのプランをチェックしてみると、日本語ページに「zoom翻訳版字幕」が表示されているではありませんか。

2022年の春先に機能が実装されるというニュースは確認していたのですが、英語を中心とした外国語を先行して実装という話だったのでその後チェックしていませんでした。プランのオプションに日本語で表示されているならと、今回はこちらを検証することにしました。
zoom翻訳版字幕
申込み
プランページから直接申込みできるほかのアドオンとは異なり、「営業部にお問い合わせください」とあったので、クリックしてお問い合わせページから「zoom翻訳版字幕を契約する方法を教えて下さい」と連絡すると、すぐさまzoomからメールで回答がありました。
担当の方との数度のメールのやりとりを経て、申し込み完了です。
申込みには、有料ライセンスを利用していることが条件です。
設定
申し込み完了でアドオンが有効になったので、zoomサポートのページ(翻訳版字幕の有効化と設定)を参考にしながら、早速アカウントへの割り当て設定しました。
(アドオンを割り当てるにはアカウント管理の権限が必要です。)
翻訳字幕が使えるのは、アドオンを持っているアカウントがホストしたミーティングのみです。翻訳字幕アドオンを持たないホストのミーティングに、翻訳字幕アドオンを持っているアカウントで参加しても、そのミーティングで翻訳は有効になりません。
英語から各国語への翻訳、各国語から英語への翻訳に対応していますが、英語以外の言語間の翻訳(日本語から中国語など)には対応できていないようです。(字幕を他の言語で表示)

字幕メニュー
ミーティングコントロールメニューの「字幕を表示」メニュー横の上向き矢印でメニューを確認します。

デフォルトではこういう表示です。

ブラウザでzoomにサインインし、アカウント設定で「自動字幕」を有効にすると、メニューの表示が変わります。(自動字幕は無料アカウントでも表示できます)

そして翻訳字幕アドオンがあると、ホストではこのように変化します。(参加者側には「ホストコントロール」が表示されません)
会話言語(自分だけでなく、参加者全体)の設定と、翻訳先言語を選択できるようになります。

字幕の表示
翻訳版字幕の表示には、Zoom デスクトップ クライアントが次のバージョン以降が必要です。
・Windows: 5.10.6 以降
・macOS: 5.10.6 以降
翻訳版字幕が有効になっているミーティングで、ミーティングコントロールメニューの「字幕の表示」をクリックすると、以下のダイアログが表示されます。会話言語と翻訳言語を選択すると、翻訳字幕が表示されます。
なお表示の開始には若干タイムラグが生じます。

なお字幕メニューで「原文と翻訳を表示」にチェックすると、会話言語と翻訳言語が同時に表示されます。
全文の文字起こし
字幕メニューで「全文の文字起こしを表示」にチェックすると、字幕に表示された内容がWebVTT形式で保存されます。
zoomのレコーディングファイルをYouTubeでアーカイブ公開する際に、保存されたVTTファイルをドラッグアンドドロップすればYouTubeの字幕としてそのまま使うことができます。
(VTTに出力されるのは翻訳言語のみ?要検証です)
使ってみて
まだ検証途上ですが、「これは使える」となりました。
国際的なミーティングや日本語を母語としないさまざまな国の方が参加する学会の会議、他国の研究者・土木技術者を招待あるいは海外に向けて日本の情報を発信する講習会・シンポジウムでの活用など、土木学会の取り組みの幅をさらに広げ、日本人にとってだけでなく、日本語を母語としない方、そして、聴覚障害のある方にとっても有益なツールになりそうです。
とりあえず今後も使っていくことになりますが、現時点では以下のような点が気になっています。
発話の認識精度は、参加者のマイクの感度に依存している?
参加者のマイクのスペックは、認識精度に大きく影響するようです。
ノイズ除去の強いマイク(ノートパソコンの標準マイクやウェブカメラに搭載されているマイクなど)で話している日本語参加者は、著しく精度が落ちます。(英語で話している場合の認識率はそうでもない)
イヤホンなどで聞いていて、「ちょっと音が悪いな」と聞こえても文字認識の精度が高い場合がある一方、綺麗に聞こえていても精度がガタガタなこともあるので、使用する機材については検証する必要がありそうです。
日本語が認識されなければ当然翻訳は出来ませんので、参加者(発言者)の環境には注意が必要です。
なおzoomのオーディオプロファイルの最適化の有無は、認識精度に影響していないようです。
zoomクライアントのバージョンにもよる?
マイクの感度が影響しますけど、同じマイクを使って、クライアントのオーディオ設定のチェックを同一にしても、参加者によって認識精度が全く異なる場合がありました。話者が使用しているzoomクライアントのバージョンが影響しているのでは?と推察していますが、要検証です。
(まあ事前に全員が最新バージョンにアップデートしておけば回避できる問題ですが)
参加者向けのマニュアルが必要
普段使う機能ではないので、画面に表示させる字幕の大きさや色、翻訳字幕の有効化の方法など、わかりやすく説明する資料が必要になりそうです。
第37回D&Iカフェトークで
2月10日に開催する「D&Iカフェトーク」では、翻訳字幕機能を有効にして配信する予定です。
zoomの翻訳字幕がどんなものか、確認いただけます。どなたでも申し込みできますので、よろしければぜひ。(申込ページは近日公開予定です)

D&Iカフェトークとは
D&I委員会が2021年3月から隔週で配信している「D&Iカフェトーク」。
この企画は、土木の世界のダイバーシティ・アンド・インクルージョン(D&I)を一歩前にすすめていくことを目指して行っています。
カフェトークでは、ダイバーシティというキーワードをあまり堅苦しく考えずに、意外と身近にある、いろんな働き方や生き方、考え方について、様々なゲストをお迎えしてお話を聞いてみよう、というものです。
これまでのD&Iカフェトークタイトル
ちなみにこれまでお送りしたカフェトークのタイトルはこちら。
(出演者の所属・肩書は開催日時点)
第1回 「ママの世界」に触れた育休パパの体験談
(2021年3月19日開催)
ゲスト : 佐々木哲也(静岡県立芸術大学)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
浸透し始めた男性の子育て参加。D&Iカフェの最初のゲストは、約4ヶ月間の育休経験をしたパパです。初めて足を踏み入れた「ママの世界」の驚き、職場復帰と育休で得たものなど、職場と家庭のこれからの姿をゆるっと探ります。
第2回 日本語の壁、留学生進路の大問題
(2021年3月24日開催)
ゲスト :党 紀(埼玉大学)
アンカー:山田 菊子(東京工業大学/土木学会 D&I委員会)
人数が確実に拡大している留学生たちが、卒業後の進路を選ぶときに、まず日本語の壁があります。国際化が進む大学では、英語教育が充実された反面、在学中に日本語を勉強する機会が少なくないです。日本語の壁をどうしたらなくせるのか、探ります。
第3回 地元まちづくりの扉を開けつづけたら?
(2021年4月9日開催)
ゲスト :武内 淳((株)宿坊クリエイティブ)
アンカー:佐々木 葉(早稲田大学/土木学会 D&I委員会)
地元のまちづくりの仕事がしたい。そのために必要な仕事をしようとしたら、公務員、会社経営、兼業就職、実家の僧職、といくつもの形に。自然体の一人ダイバーシティなライフ、お聞きします。
第4回 "まちづくりプランナーが挑戦する複線での働き方"
(2021年4月23日開催)
ゲスト :末 祐介(中央復建コンサルタンツ(株))
アンカー:佐々木 葉(早稲田大学/土木学会 D&I委員会)
受注するだけでは地域のまちづくりは不十分。
建設コンサルタントの技術者がまちづくり会社の経営者を兼務する時代!
そのヴィジョンとリアルをお聞します。
第5回 建設コンサルタントのD&I最前線
(2021年5月7日開催)
アンカー: 飯島 玲子(パシフィックコンサルタンツ(株) /土木学会 D&I委員会)
アンカー: 瀬尾 弘美((株)建設技術研究所/土木学会 D&I委員会)
建設コンサルタント業界のD&I、どこまで進んでいるの?
会社でD&I推進を任されてきた2人の女性リーダーが、会社の取り組み、業界ならではの状況を語り合います。
第6回 今を変え、新しい世界を拓く仕事は多様性から
(2021年5月21日開催)
ゲスト: 平松 宏城((株)ヴォンエルフ代表/Arc Japan代表)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学/土木学会 D&I委員会)
環境とwell beingが都市・建築・経済・社会のかたちを変え始めた今、新しい価値をつくる仕事が急成長中。その最先端の職場に集まる人は実に多様。自社にも認証を適用することで改善点を見出し、意識的にD&Iを実践するリーダーのお話を伺います。
第7回 産官学、多様な立場、多様な働き方
(2021年6月4日開催)
ゲスト: 橋本 麻未(鹿島建設(株))
アンカー: 山田 菊子(東京工業大学/土木学会 D&I委員会)
大手総合建設会社にお勤めの橋本さん。設計やトンネル工事現場、研究員として大学への出向を経て、現在は育児短時間勤務をしながら中央官庁に出向中です。多様な組織、多様な人、多様な働き方から見えたものはなんでしょう?
第8回 「言語」が開く心の扉
(2021年6月18日開催)
ゲスト :勝濱 良博(日本工営(株))
アンカー:山田 菊子(東京工業大学/土木学会 D&I委員会)
海外プロジェクトに関わるコンサルタント会社にお勤めの勝濱さん。国内外のどこでいつお目にかかっても、周りの人を幸せにされています。その秘訣は誰でも受け入れちゃう姿勢にありそう。D&Iの視点から探ります。
第9回 女性技術者を取り巻く環境
(2021年7月2日開催)
ゲスト :浅沼 加代子((株)エイト日本技術開発)
アンカー:黒木 麻子((株)エイト日本技術開発/土木学会 D&I委員会)
建設コンサルタント会社に技術者として入社した浅沼さん。子育てをしながら技術士を取得し、管理技術者として活躍してきました。社会的環境や制度など当時と今を比べながら、これからライフイベントを迎える後輩たちへ活き活きと仕事を続けるためのヒントをお伺いします。
第10回 私の得意!を大切にするため、自分たちの会社つくりました
(2021年7月16日開催)
ゲスト :中嶋 伸恵(合同会社おでかけカンパニー)
アンカー:佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
建設コンサルタントに11年勤務した後、得意を持ち寄って、社会のおでかけ(公共交通)のいろいろをお手伝いする会社を2人で設立。同時にグラレコなどの可視化技術を駆使したまちづくりコミュニケーションを模索中。
私の得意を仕事にする様子、聞いてみます。
第11回 海外出身。日本で技術を学び、国際的に生きる
(2021年7月30日開催)
ゲスト :ティ ハ(日本工営(株))
アンカー:山田 菊子(東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
建設コンサルタント会社にお勤めのティ ハさんは、ミャンマーの出身。
留学生として日本に学び、日本の会社に就職。
日本で約8年間実務経験を積んで海外へ飛び出し、長年海外案件に携わる。
国際技術者が活躍するために必要なことってなんでしょう。
第12回 研究を仕事にする。その苦労と可能性は?
(2021年9月17日開催)
ゲスト: 榎本 碧((国研)寒地土木研究所 地域景観チーム)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
大学で博士課程に進み、留学、不安定な研究員時代をへて国の研究所の研究員となった榎本さん。九州から北海道への移動や研究という仕事のスタイルを伺いながら、職業としての未来を展望してみます。
第13回 働き盛りビジネスマンの意外と自然な人生観
(2021年10月1日)
ゲスト: 島津 翔(日経BP)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
土木出身、日経BPの記者としてバリキャリ街道まっしぐら。2児の父としてのライフも充実。そんな完璧に見える島津さんのライフのリアルを伺いながら、人と人との信頼関係が支える社会の力に思いを馳せてみます。
第14回 外国出身の仲間もともにある土木の世界
(2021年10月15日開催)
ゲスト: ゴンザレス ジョナタン(大日本コンサルタント(株))
アンカー: 山田 菊子(東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
ジョナタンさんはメキシコ出身。新潟で学び、コンサルタントとして海外事業に携わります。言葉の壁を乗り越えたジョナタンさんと一緒に、外国出身の仲間もともにある社会の作り方を考えます。
第15回 土木を辞めたい人にこそ届けたい。
「土木辞めた人、戻ってきた人インタビュー」
(2021年10月29日開催)
ゲスト: 伊東 佑香(東日本旅客鉄道(株))
アンカー: 岩井 有人(東日本旅客鉄道(株)、土木学会 D&I委員会)
「土木を辞めた人の意見は、実社会にもネットにも見つからない。」2017年土木若手パワーアップ小委員会企画にて取り組んだ、せっかく土木の世界に入ったのに辞めてしまった方々へのインタビューを通して見えてきた土木のリアルについて伺います。
第16回 PTAから見えた社会
(2021年11月12日開催)
ゲスト: 米山 賢((株)建設技術研究所、土木学会 D&I委員会)
アンカー: 瀬尾 弘美( (株)建設技術研究所、土木学会 D&I委員会)
長年、D&I委員会で幹事長として縁の下の力持ちの役割を務めてくださる米山さん。でも実は、12万人の会員を抱える某県PTA連合会の会長だった!技術者である米山さんがPTAでめざすことはなんでしょう?
第17回 暮らしやすい社会のキーワードは「寛容さ」?
(2021年11月26日開催)
ゲスト: 大西 陽子((株)大林組)
アンカー: 柏倉 志乃( 大成建設(株)、土木学会 D&I委員会)
大手総合建設会社に勤務する大西さんは、子育てをしながら、インドネシアの高速道路現場の所長を経験されました。今、日本で考える、働きやすさ、暮らしやすさ、子育てのしやすさなどについて、じっくりとうかがいます。
第18回 働く母友とSNSで一緒に歩んだ道
(2021年12月10日)
アンカー: 黒木 麻子((株)エイト日本技術開発、土木学会 D&I委員会)
アンカー: 瀬尾 弘美((株)建設技術研究所、土木学会 D&I委員会)
今はドボクD&I2.0チームで活動するふたり。ふたりの出会いは20年以上前、インターネット上の働くお母さんたちが情報交換をする掲示板でした。そこでの出会いや気づき、協働、成長など、過去を振り返りつつ、今でもずっとつながっている仲間の大切さを語ります。
第19回 "こんな働き方もあります!
~ライフとワーク、両方大切にした地方都市での働き方~"
(2022年1月14日開催)
ゲスト: 佐野 理((株)北測)
アンカー: 平永 佐知子( JR東海コンサルタンツ(株)、土木学会 D&I委員会)
地盤系コンサルタントにお勤めの後、長野県で自営業を始めた佐野さんは、3児の母としてのライフも充実。
そして、最近は再び会社員となり、ワークも試行錯誤中!
そんなライフもワークも大切にする佐野さんの素敵なお話うかがいます。
第20回 "かせぎを離れた土木屋の活動エネルギーの源は"
(2022年1月28日開催)
ゲスト: 黒山 泰弘(元大阪市職員)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
地方自治体土木職としてハードに働いてきた現役を離れた今も、土木に関わり続ける黒山さん。シビルベテランズ&ボランティアズ、土木学会誌編集委員、森林づくりの会、橋の歴史研究会など、たくさんの場でアクティブに動き続けています。立場や稼ぎから離れた仕事への情熱は一体どこからくるのでしょう。D&Iカフェ初のシニアゲストのお話うかがいます。
第21回 20の対話が教えてくれたこと — アンカー2人が振り返る—
(2022年4月8日開催)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
アンカー: 山田 菊子(東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
いつもは聞き手に徹している二人が、今回は話し手として、自身のこと、トークを通じて感じたこと、考えたことを、まったりと語り合います。60分の拡大版!
第22回 私がさがす私のしごと
(2022年4月22日開催)
ゲスト: 鈴木 三馨(土木広報センター)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
建設会社の技術研究部門でキャリアをつみながら学会活動への参加を機に、いまや土木広報がしごとの中心に。「シマウマ世代」でもある鈴木さんが、いま新たにしごとをさがす旅に漕ぎ出しました。そのこころ、聞いてみます。
第23回 「おもろい」を追い求める旅の途中
(2022年5月13日開催)
ゲスト : 前川 亮太(ニチレキ(株))
アンカー: 山田 菊子(東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
産官学のすべてのセクターに所属した経験をお持ちの前川さん。この4月からの挑戦で、「おもろい仕事」の新境地を開拓することができるでしょうか。全編、関西弁でお届けします。
第24回 まちに暮らす私のシームレスな仕事・活動・子育て
(2022年5月27日開催)
ゲスト: 村上 萌(加和太建設)
アンカー: 佐々木 葉(早稲田大学、土木学会 D&I委員会)
ワンオペ育児しながら地域貢献めざましい地元ゼネコン社員として、さらに個人でもまちに関わる活動に。「自分が溶け込めるまち」につながるライフの様子、聞いてみます。
第25回 土木の意外な就職先~国際機関で働く土木技術者~
(2022年6月24日開催)
ゲスト: 戸塚 奈津子(アジア開発銀行)
アンカー: 平永 佐知子( ジェイアール東海コンサルタンツ(株)、土木学会 D&I委員会)
学生時代からの希望だった途上国支援の仕事に従事する戸塚さんは、フィリピンを拠点とする国際機関に所属し、世界を駆け回る凄腕技術者。でも直接お会いしてみると、その姿はとても自然体。そんな戸塚さんの素敵なお話、うかがいます。
第26回 私って、マイノリティ?—多様性は私の中に—
(2022年7月8日開催)
ゲスト: 崔 瑛(横浜国立大学)
アンカー: 山田 菊子( 東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
民族、国籍、性別のどれをとってもマイノリティな崔瑛先生。過去には学生として、そして今、大学教員として、マイノリティ当事者と社会の関係をどうお考えでしょう。楽しく、そしてまじめにうかがいます。
第27回 ライフイベントに合わせて働く~就職・子育て・管理職~
(2022年7月22日開催)
ゲスト: 紙野 輝恵(パシフィックコンサルタンツ(株))
アンカー: 飯島 玲子(パシフィックコンサルタンツ(株)、土木学会 D&I委員会)
周囲に勧められた進路に進むも心機一転、建築の大学に入り直し。就職後は建築技術職として活躍するも、子育てを優先して働き方を転換。
そして今はグローバルの最前線でリーダーを担うというプランド・ハップンスタンスを体現しているかのような紙野さんにお話を伺います。
第28回 業界にブレークスルーは起こせるか?
(2022年9月30日開催)
ゲスト: 濱 慶子((株)熊谷組)
アンカー: 山田 菊子( 東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
就職後に願い続けた現場勤務は国内とミャンマー。濱さんは将来の土木業界をどう見据えているでしょう。濱さんの夢を、就職当時のエピソード、国内外で見てきたこと、そして最近のプロジェクトとともに伺います。
第29回 多様なコミュニティと繋がると…
「ごきげんママプロジェクト」とは
(2022年10月14日開催)
ゲスト: 近藤 千賀(ごきげんママプロジェクト)
アンカー: 竹之内綾子( 鹿島建設(株)、土木学会 D&I委員会)
仕事以外のコミュニティに飛び込んで、どんどん人生が楽しくなったという千賀さん。どんなことに気づき、どう変わったのか。自身の活動の軸となる「ごきげんママプロジェクト」について伺います。
第30回 当事者とは、「違い」に目を向けるものの見方
(2022年10月28日開催)
ゲスト: 松田 曜子(長岡技術科学大学)
アンカー: 山田 菊子( 東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
防災研究に取り組む松田曜子さん。実は防災関連のNPOスタッフも経験されました。モットーは「巻き込まれてから考える」。子どもと暮らす親という災害弱者の当事者になって考えていらっしゃることについて、じっくり伺います。
第31回 地方公務員そして起業、そして途上国支援、そして?
(2022年11月11日開催)
ゲスト: 野口 好夫(㈱人材開発支援機構/名古屋工業大学客員教授)
アンカー: 平永 佐知子( ジェイアール東海コンサルタンツ(株)、土木学会 D&I委員会)
名古屋市職員として道路や河川の仕事に30年間従事した後、起業、学位取得、そして地盤関係の技術開発など、エネルギッシュに活動し続ける野口さん。そのパワー、自由な発想はどこからくるのでしょうか?D&Iカフェ初の名古屋弁トーク、お楽しみに。
第32回 旅するプジはどこへ行く?
(2022年11月25日開催)
ゲスト: プジ ナタ ジャヤ((株)オリエンタルコンサルタンツグローバル)
アンカー: 山田 菊子( 東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
低炭素建築が専門で海外のプロジェクトに関わるプジさん。インドネシアから日本に留学し就職後、オランダで修士号、アメリカの資格(LEED AP BD+C)を得た今、次はどこへ?
国という枠にしばられない生き方を伺います。
第33回 鉄道の安全を支え続けて46年~地元富山で分岐器をつくり続ける~
(2022年12月9日開催)
ゲスト: 永原 正己(鉄道機器(株)取締役富山工場長)
アンカー: 平永 佐知子( ジェイアール東海コンサルタンツ(株)、土木学会 D&I委員会)
富山県の分岐器メーカーで、分岐器の制作に一貫して携わってきた永原さん。分岐器は、様々な列車を支える、まさに鉄道の「縁の下の力持ち」。
鉄道の安全を常に考え、想い、駆け抜けてきた永原さんの働き方、生き方とは?
第34回 お母さんと手押し車~その先に見える風景~
(2022年12月23日開催)
ゲスト: 時弘 みどり(清水建設㈱ 、土木学会 D&I委員会)
アンカー: 瀬尾 弘美( (株)建設技術研究所、土木学会 D&I委員会)
高齢者とのお出かけ、気遣うことが多くて大変です。高齢の母親と暮らすなか、ひとつの手押し車がお出かけにイノベーションをもたらしました。高齢者と暮らす社会から見えてくることについて考えてみます。
第35回 土木工事の現場監督を夢見て25年
(2023年1月13日開催)
ゲスト: 須田 久美子(鹿島建設(株)、土木学会 D&I委員会)
アンカー: 山田 菊子( 東京工業大学、土木学会 D&I委員会)
女性が建設現場に勤務するのが困難だった土木工事の現場監督を目指すのが難しい時代をご存じでしょうか。「現場に出たい」と25年間願い続けて実現し、そして現在は建設業界の女性の意見の反映を目指して地域建設業で孤軍奮闘する女性のネットワーク化に取り組むゲストの、原点から今までを伺います。
過去回は土木学会公式YouTubeチャンネル(土木学会tv)で動画をアーカイブ公開しているほか、Spotifyほか主要ポッドキャストでも音声を公開しています。ぜひご覧になってください。
いいなと思ったら応援しよう!
