ふくろう多門のビデオレター No.13

ふくろう多門のビデオレターでは、「土木グローバル化」をキーワードに、会長プロジェクトの活動、「ふくろう多門の土木対談」の内容などを紹介しています。
第13回は、海外協定学協会についてお話します。

詳しくは土木学会tv「ふくろう多門の土木対談」をご覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLRALmeewpTqoKp7gGhXqoh_b_pNvYO9oH

上田会長に直接に意見や質問ができる「多門に多聞&多問」を開設しております。ぜひ皆さまからのご意見、ご質問をお寄せください!
https://committees.jsce.or.jp/chair/node/59

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13回目のビデオレターをお送りします。今回は、土木学会、JSCEが協定を結んでいる海外の土木関連学協会についてお話をしたいと思います。JSCEは、協力協定、アグリーメントコーポレーションを海外の31の土木関連学協会等と結んでいます。

9回目と10回目のビデオレターで既に紹介いたしました韓国のKSCEと米国のASCEは31の協定学会のうちの二つです。2013年の1月から2ヶ月間、タイのタマサート大学シリントーン国際工学部に招聘された機会を利用して、ベトナムとタイの協定学会を訪問いたしました。

ベトナムの協定学会はBFCEA、日本語で申しますと、ベトナム土木連合協会であります。BFCEAは、ベトナム国内の土木系の学協会の連合体で、日本のJSCEとは状況は少し異なっています。日本で言えば、日本工学会に似ていると言えます。

日本工学会は、工学系の国内学協会の連合体だからです。皆さんご存知のように、JSCEは、技術的な活動を活発に行っており、JSCEの会員が、その技術的活動に個人として多く参画しています。一方、日本工学会は、工学系学協会に共通する課題、例えばCPD、科学技術人材育成、技術倫理といった課題に取り組んでいますが、各技術者や工学の研究者が直接関与する機会は少ないように思います。同様にBFCEAも、各技術者、研究者が直接関与する場は少なそうです。

JSCEはベトナムの国内の土木の特定分野の学協会との協定を結んでいて、ベトナム構造建設技術協会やベトナム橋梁道路協会が協定学会となっています。一方、タイにおけるJSCEの協定学会は、タイ王立工学会、EITであります。

日本で言えば、まさしく日本工学会に対応する組織になります。従って、JSCEの協定学会としては対応が難しい側面もあり、実際には、EITの土木部門が対応相手としてふさわしい状況となっています。タイと日本との間では、皆さんご存知のように、土木分野においても多くの交流があり、JSCEとしても、これらの交流を積極的に支援するために、EITの土木部門との連携を確固たるものとするべく、EITとの協定文書の内容の改定を今検討中であります。

次回のビデオレターでは、JSCEの海外支部についてお話する予定です。今後もふくろう多門ビデオレターでの情報発信をお楽しみにしてください。ありがとうございました。

国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/