ふくろう多門のビデオレター No.9

ふくろう多門のビデオレターでは、「土木グローバル化」をキーワードに、会長プロジェクトの活動、「ふくろう多門の土木対談」の内容などを紹介しています。
第9回は、上田会長が10月に参加した韓国土木学会(KSCE)と米国土木学会(ASCE)の全国大会について紹介します。

詳しくは土木学会tv「ふくろう多門の土木対談」をご覧ください。

上田会長に直接に意見や質問ができる「多門に多聞&多問」を開設しております。ぜひ皆さまからのご意見、ご質問をお寄せください!
https://committees.jsce.or.jp/chair/node/59

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皆さんこんにちは。9回目のビデオレターをお送りいたします。今回は、この10月に参加いたしました韓国土木学会KSCEの全国大会と米国土木学会ASCEの全国大会についてご紹介したいと思います。さて、KSCEとASCEとは、JSCEとの協定学会の二つで、JSCEとしても大変繋がりが強い学会です。

両学会が相互に全国大会などを利用して訪問しし合うなどして参りました。しかし残念ながら最近2年間は新型コロナ下で実際の相互訪問ができずにいました。今年はJSCEの京都大会は皆さんご存知のように国内からはFacetoFaceの参加が可能となりましたが、海外からの参加者はほとんどがオンライン参加となりました。

KSCEとASCEの全国大会は海外からも参加者が多く駆けつけていたようです。どうやら世界的には国際会議も徐々にコロナ以前の状況に戻っているような気がいたします。今年のKSCE全国は釜山で開催されました。

KSCE大会は日本のJSCE大会と、その形が大変よく似ていると感じました。例えば技術発表セッションが多くあります。日本のJSCEでも行っているような国際行事企画、また懇親の場などもあります。今回のKSCEの大会では脱炭素化、カーボンニュートラリティに関する討論会が国際イベントとしてあり、参加いたしました。

そこにおきまして日本の土木分野のカーボンニュートラリティに関して講演させていただきました。各国の発表を拝読し、拝聴し、各国でそれぞれ脱炭素化の取り組みが行われている様子がうかが伺われました。そしてさらに今回は、KSCEの大会中に両学会の会長対談も行いました。

両学会がどのような活動を取り組んでいるか。その内容に関して情報交換するとともに、意見交換もさせていただきました。国際的な活動という視点だけでなくて、両学会の現時点での課題などに関しても意見を取り交わし、両学会にとってもそれぞれ有用な情報交換の場になったと考えています。

今後もこのような両学会の会長レベルでの対談を継続的に行っていくことは大変有意義であると感じましたので、今後の会長にもぜひ行っていただきたいと考えています。そして、両学会として、つまりKSCEとJJSCEですが、そこに中国CCESも交えて、カーボンニュートラリティなどのグローバルな課題に関する議論の場を模索するということが両学会でのこれまでの話し合いの中で出てきておりますので、そのような今後の発展にも期待しているところです。

さてASCEの大会の話は次回のビデオレターでしたいと思います。今後もふくろう多門ビデオレターでの情報発信をお楽しみに。

国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/