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新時代の鉄道と国土 土木学会誌2025年3月号特集

毎月1日は弊会の会誌である「土木学会誌」の発行日です。
2025年3月号特集は、 「新時代の鉄道と国土」です。
以下、特集目次をご案内します。

本特集を通じて、日本がさらに大きく成長し、国土が強くなっていく未来の姿と新しい時代をイメージしていただけましたら。


土木学会誌2025年3月号表紙(絵:池谷夏菜子

この特集では、鉄道網の改善が日本の国土開発に果たす役割に焦点を当てています。1872年に日本に鉄道が誕生して以来、鉄道網の改善は日本の産業と経済の成長に重要な役割を果たしてきました。
本稿では、交通体系が日本の国土形成戦略に与える影響について論じる。
まず、将来の交通のあるべき姿について述べ、その中で、中央新幹線の駅が新たに立地することで、土地開発や物流システムにもたらされる有益な効果について取り上げる。
次に、人口減少などにより様々な課題を抱える地域交通網について見ていく。地域活性化に向けた刺激策を検討する必要がある。
最後に、国土と交通の持続可能な維持・発展を実現する新たな技術革新を紹介する。
本稿が、今後の日本の交通立国としての発展に向けた活発な議論の一助となれば幸いである。

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This special feature focuses on the contribu-tion of the railway network improvement to the development of land in Japan. Since the birth of railway in Japan in 1872, the im-provement of the railway network has played a significantly important role in the growth of Japan's industry and economy.
This special article discusses the effect of transportation system on the national spatial development strategies in Japan.
First, the ideal shape of future transportation is described and introduced, where, the ben-eficial effect that the Chuo Shinkansen sta-tions will newly bring on the land develop-ment and the distribution system is taken up as one topic.
Next, we look at the local transportation net-work, which has various issues to solve ow-ing to the population decline and other con-cerns. We have to consider the stimulating strategies to revitalize the local regions.
Finally, a new technological innovation is introduced that helps to realize the sust ble maintenance and development of nation al land and transportation.
We hope that this article will contribute t the active discussions on development of the land of transportation in Japan in the future.

ABSTRACT -JSCE Magazine Vol.110 No.3 March 2025

新時代の鉄道と国土 目次

インタビュー 鉄道・道路のネットワークの在り方を考える

語り手|金山 洋一(富山大学 学術研究部 都市デザイン学系 特別研究教授、運輸総合研究所 主席研究員(研究統括))
聞き手|竹川 直希、大坪 裕哉、泉 真利子、中野 太雄(土木学会誌編集委員)

リニア中間4駅による新たな広域中核地方圏の創造に向けた検討

高見 健太郎(東海旅客鉄道(株) 総合企画本部 東京企画開発部 担当課長)

新時代の貨物鉄道と国土
─基幹的鉄道ネットワーク維持と財源確保に向けた関係者連携の時─

篠部 武嗣(日本貨物鉄道(株) 取締役兼常務執行役員 経営統括本部長)

鼎談 地方鉄道の在り方

鼎談メンバー|加藤 博和(名古屋大学 大学院 環境学研究科 教授)/古森 美津代(肥薩おれんじ鉄道(株) 代表取締役社長)/藻谷 浩介((株)日本総合研究所 主席研究員)
司会|竹川 直希、峪 龍一、大平 悠季、青柳 広樹(土木学会誌編集委員)

地域の振興と鉄道

矢ケ崎 紀子(東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 教授)

北陸新幹線の敦賀延伸と地域力の向上

木林 達也(福井県 未来創造部 新幹線・交通まちづくり局 新幹線政策連携室 企画主査)

デジタルツインによる持続可能なインフラマネジメント
─スタートアップ企業による挑戦─

澤野井 香澄(CalTa(株) 事業部マネージャー)

GOA2.5自動運転実現と今後の展開

青柳 孝彦(九州旅客鉄道(株) 鉄道事業本部 安全創造部 自動運転プロジェクト 課長代理)

COLUMN|長大鉄道トンネルにみる技術の進化

柏木 亮((独)鉄道・運輸機構 鉄道技術センター 設計部 地下構造課 総括課長補佐)

COLUMN 道路鉄道併用橋の技術 ─世界初の建設技術と耐震技術─

金田 崇男(本州四国連絡高速道路(株) 経営計画部 経営計画課 担当課長)

鉄道分野における日本のODAの果たす役割

川守田 智((独)国際協力機構 南アジア部インド高速鉄道室兼社会基盤部運輸交通グループ)/森本 慎二((独)国際協力機構 南アジア部計画課兼社会基盤部計画課)/川口 華子((独)国際協力機構 南アジア部インド高速鉄道室兼南アジア第四課)

「新時代の鉄道と国土」をより深く学ぶために


土木学会誌での過去の関連特集

土木学会誌では過去にも「鉄道」や「国土」に関する特集を行っておりますので、そちらもぜひご覧になって、土木での「鉄道」や「国土」の変遷を感じていただき、21世紀も四半世紀が過ぎようとする今、これからの時代の国土を支えるネットワークの在り方を考えていただけましたら。
なお過去の土木学会誌は会員の方は学会HPよりPDFでご覧いただけます。
50年以上前の号についてはどなたでも無料でご覧いただけます。

※無料公開
1964年10月号 東海道新幹線
1975年2月号 山陽新幹線(岡山-博多間)建設工事
※以下、会員の方のみ閲覧可
1987年10月号 新しい鉄道に期待する
1988年6月号 国土改造プロジェクトの計画思想・設計思想
1989年1月号 国土計画
2005年6月号 コードとしての国土学
2006年3月号 鉄道の安全システムを問い直す
2008年8月号 首都東京を支える 大都市圏におけるまちづくりと都市鉄道
2010年2月号 人と国土を愛しむ 土木の心
2012年4月号 国土を知る-自然からの声を聞き,日本文化に根づいた国づくりを目指して-
2012年7月号 くらしと国土を守る 衛星活用技術の確立に向けて
2016年3月号 [震災特集] 想定外への挑戦-東日本大震災から5年、安全・安心な国土を目指して-
2018年4月号  これからの鉄道事業のあり方─新たな価値の創出と持続的発展─
2020年4月号  水辺の国土史 ─豊かな暮らしを創るエンジニアリング─
2021年7月号  鉄道と道路 ─多様化する社会のために─
2021年8月号  新しい国土
2023年5月号  理想の国土を実現するために─キホンとギモン─



論説・オピニオン

土木学会誌では毎号、土木技術者はもとより多彩な方々の見解・見識を『論説・オピニオン』として掲載しています。
『論説・オピニオン』では、土木に関わる多様な考え・判断を紹介し、議論を重ねる契機とすることを目的に、社会に対する土木技術者の責務として、社会基盤整備のあり方・重要性、国際社会における我が国の貢献、地球環境・地域環境保全に対する土木技術者の役割、公共事業をめぐる社会問題など土木を取り巻く広範な問題をタイムリーに取り上げています。
2025年3月号掲載の論説・オピニオンは土木学会公式noteでも公開しています。

ほか、国土・鉄道についての関連レポート

土木学会ではその調査研究活動を通じ、様々なレポートを公表しています。最近は国土や鉄道に関するレポートとして、以下のようなものを公表しています。今月号の特集とあわせてお読みいただけましたら。

土木学会誌からのご案内

アンケートへのご協力をお願いします

学会誌編集委員会では、特集・連載などのアイディアや誌面の改善事項を引き出すとともに、委員のモチベーションアップにつなげることを目的に、毎号アンケートを実施しております。
土木学会誌をお読みになりましたら、ぜひご回答くださいますようお願い申し上げます。

投稿のご案内

土木学会誌編集委員会では、土木学会誌に掲載する記事の原稿を募集しています。投稿要綱はこちらです。

土木学会誌は一般の方でもご購入いただけます

土木学会誌は会員向けの機関誌ではありますが、一般の方でも入手可能です。丸善出版さまで取扱っていただいております。全国の書店へ流通が可能となっておりますので、最寄りの書店様までご注文・お問い合わせください。なお部数には限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。

発行後50年経過した学会誌は無料でご覧頂けます

発行後50年が経過した土木学会誌は、土木図書館のデジタルアーカイブスで公開しております。どなたでも無料でご覧頂けますので、ぜひご覧ください。

土木学会誌関連SNS

土木学会誌関連の情報は、ホームページだけでなく各種SNSでも発信しています。こちらもぜひフォローください。

土木学会からのご案内

入会すれば全ての学会誌が

発行後50年未満の土木学会誌は、土木学会個人正会員(学生会員含む)の方であればWEB上ですべてご覧頂けます。
「学会」というと大学の先生や専門の研究者の集まりのように思われがちですが、土木学会は専門家に限らず、土木工学や土木事業に関心がある方であればどなたでも入会可能です。この機会にぜひ入会をご検討ください。

土木学会は、技術・学術・文化・人の融合の場です

公益社団法人として、社会に寄与する技術、学術、文化、人の四輪が融合する場、それが「土木学会」です。現在、学生会員を含めた土木学会個人会員数は約39,000人。土木学会を通じ、さまざまな分野で活躍している会員と交流することができます。
土木学会では、土木の実務や研究に携わる方だけでなく、老若男女・洋の東西を問わず、土木に関心をお持ちのすべての方々の参加をお待ちしております。

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公益社団法人土木学会【公式note】
国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/