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オンライン講座「グローバルエンジニアへの道」

土木学会国際センターです。

土木学会国際センターでは、2022年12月9日からの毎週金曜日に「講座 グローバルエンジニアへの道」をオンラインで開講します。12月9日の第1回を皮切りに、3月17日まで、全13回を予定しています。

土木学会では、「わが国土木界の国際的プレゼンスが危機的状況にある」との認識の下、「土木のグローバル化」をテーマにさまざまな活動を進めています。

今回の講座はその一環として、海外に興味を持つ若手エンジニアや学生、第二の人生を海外でと考えているシニアエンジニア、海外事業の見直しもしくは海外進出を考えている経営者層といった方々を対象として、「土木のグローバル化」をテーマに、海外で働いている技術者や成果を上げている企業の関係者をお招きし、海外事業の大変さや面白さを語っていただきます。

本講座が、グローバル化に向けて悩みを抱えているみなさまの背中を押すきっかけになれば幸いです。

なお講義では、参加者からの質疑応答やグループ討議の時間を設けております。ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしております。

■講座概要

講座名 :「グローバルエンジニアへの道」
開催期間:2022年12月9日(金)-2023年3月17日(金)
     毎週金曜日16:00-17:00
参加費(全13回分):※クレジットカード支払
     
土木学会個人会員 20,000円
     非会員 30,000円
     学生 無料
定員  :社会人40名、学生10名、計50名(先着順)

申込み :土木学会本部主催行事参加申込サイト
     ※申込締切:2022年11月18日(金)17:00

■講座の進め方

事前学習(講義2週間前~1週間前):
受講生は予習として、あらかじめ録画された各講師の講義をオンライン視聴します。講義ビデオのURLは、2週間前までに事務局からメールにてお送りします。同時に当日のURLをお送りします。
質問の送付(講義の1週間前まで):
質問のある場合は講義の1週間前までに事務局に送付していただきます。
当日:
当日の講義では、質疑応答の後、少人数に別れてグループ討議を行います。
受講生は自分の意見を発表するとともに、ほかの方々の意見を聞くことによって、自身の学びを深めていただきます。

■講演者・講演テーマ

全13回の講演者・講演テーマは以下の通りです。

第1回(2022/12/9)

講演者:上田多門(土木学会会長、深圳大学 特聘教授)
講演テーマ:「会長特別プロジェクトの心」

講演者:ステワラピラク・ピーラポン
   (GEOCONSULT Asia Singapore Principal Engineer)
講演テーマ:「ダイバーシティーとグローカリゼーション」

スティワラピラク・ピーラポン(タイ) 1978年生まれ、1998年に来日し、修士・博士号を取得した。その後大手ゼネコンに入社し、様々な海外のインフラプロジェクトの設計・技術支援を経験。2022年にGEOCONSULT(トンネル・地盤構造物の設計コンサルタント)に転職した。

第2回(2022/12/16)

講演者:池田龍彦(横浜国立大学 名誉教授、国際港湾交流協力会顧問)
    鈴木誠一(東京電力ホールディングス)
講演テーマ:「技術者に国境はない」

池田龍彦 1947年生まれ。横浜国立大学・放送大学 名誉教授。29年間運輸省港湾技官として国内・開発途上国の港湾開発に従事。その間、アジア開発銀行、JICAに出向。21年間の大学教育研究では留学生の大学院教育に力点を置き、優秀な留学生が日本の大学院教育研究の維持向上に不可欠なことを実感した。

第3回(2022/12/23)

講演者:井上 学(IHIインフラシステム)
講演テーマ:「海外で長大橋技術・技能を伝承する」

井上 学 1976年生まれ。2000年(株)IHI入社。2004年以降、長大橋を含む複数の海外交通インフラのDesign & Buildプロジェクトにコントラクター側の立場で参画。代表的なものはトルコ・オスマンガズィ橋、ルーマニア・ブレイラ橋、イタリア・メッシナ海峡大橋、ロシア・ルースキー島橋。

第4回(2023/1/13)

講演者:渡辺泰充(土木学会 国際センター )
講演テーマ:「シニアだって荒野を目指す―施工監理エンジニアの仕事―」

渡辺泰充 1948年生まれ。39年間のゼネコン勤務の後、2010-2020年にベトナムの橋梁・地下鉄現場で施工監理に従事。この間、東京大学で1年半教鞭をとる。ベトナムではベトナム人技術者を対象に、帰国後はオンラインで「渡辺塾」を主宰した。土木学会国際センターアドバイザー。

第5回(2023/1/20)

講演者:木村 亮("京都大学 教授、土木学会 国際センター長)
講演テーマ:「道普請の心 ―発展途上国における挑戦―」

木村 亮 1960年京都市生まれ。京都大学大学院工学研究科教授。2007年にNPO法人 道普請人(みちぶしんびと)を立ち上げ、31ケ国の発展途上国で土のうを使った簡便な未舗装道路整備を実施。現在まで22千人の住民に道直しを教え、222キロの道路を直す。

第6回(2023/1/27)

講演者:草柳俊二(高知工科大学 名誉教授、東京都市大学 大学院社会人コース客員教授)
講演テーマ:「国際工事に必要なプロジェクトマネジメント技術
       ―日本の建設技術者に求められているもの―」

草柳俊二 1944年生まれ。高知工科大学 名誉教授、東京都市大学 客員教授。20歳代から約30年間、建設会社でアジア、アフリカ、北米、南米の建設工事に従事。2000年より建設コンサルタントの技術顧問、大学で国際建設マネジメントの教育と研究を継続。国交省の中堅・中小建設業海外展開推進協議会座長。

第7回(2023/2/3)

講演者:片渕文隆(大林組)
講演テーマ:「アメリカ地場ゼネコンとしての矜持」

片渕文隆 1966年生まれ。大林組在籍30年間の内、約28年に渡り海外土木事業に従事。海外土木案件の入札業務(アジア、中東、欧州)および現場管理業務(ラオス、韓国、台湾、ベトナム)を経験。2014年から約8年間同社北米直轄土木事業の営業・工事監理・運営に従事。

第8回(2023/2/10)

講演者:大下哲則(五洋建設)
講演テーマ:「ODAに頼らない海外建設事業」

大下哲則 1959年生まれ。1984年五洋建設入社。1994-2002年にシンガポール勤務。帰国後、2008年まで国際事業本部で海外土木案件入札・営業担当。2017年から広島大学で“海外工事におけるプロジェクトマネージメント”講義を継続。2020年からベルギーの建設会社と協働で国内洋上風力プロジェクト公募対応。

第9回(2023/2/17)

講演者:藤田宗久(大崎総合研究所)
講演テーマ:「海外留学のすすめ」

藤田宗久 1957年生まれ。1986-89年ミュンヘン工科大学客員研究員。1991-96年中国石油LNG地下タンク建設工事Engineering Manager。2000-04年台湾新幹線C291工区Design Manager。41年間ゼネコン設計部署勤務。専門は信頼性設計法。

第10回(2023/2/24)

講演者:安田一成(ヤスダ エンジニアリング)
講演テーマ:「専門工事業のグローバル化事例」

安田一成 1972年生まれ。2002年推進工事専門会社であるヤスダエンジニアリング㈱に入社。日本での先行き不安の為、2005年から海外展開を始める。2013年インドネシアで、2015年ベトナムで元請け受注。2018年第1回JAPANコンストラクション国際賞中堅・中小企業部門を受賞する。同社専務取締役。

第11回(2023/3/3)

講演者:中井康博(Global Engineering Partners 代表)
講演テーマ:グローバルエンジニアが有する可能性

中井康博 1960年生まれ。ゼネコン、商社、建設コンサルにて海外のインフラプロジェクトを担当。この間、米国Parsons Corporation、東工大(特任准教授)に出向した経歴も持つ。現在は個人事業主として、Jacobs Engineering等から委託業務を受注し、新規ビジネスの開発支援を行っている。

第12回(2023/3/10)

講演者:宮本俊成(Yokogawa Electric Asia 社長)
講演テーマ:「横河電機のグローバル戦略」

三奈木輝良 1948年生まれ。1971年横河電機入社。元取締役・専務執行役員。英語が大の苦手な中、若い頃に海外子会社との共同開発に始まり、分析計グローバル責任者他、多くの海外事業に携わる。海外の全制御事業を統括する会社の初代社長として、同社のメインである制御事業を拡大してきた。

第13回(2023/3/17)

講演者:田辺孝二(東京工業大学 名誉教授、WAA(We Are Asian)代表)
講演テーマ:「海外で活躍するための心構え」

田辺孝二 1952年生まれ。経産省を経て、東工大・早大・広島大等でイノベーション・未来創造に関する教育・研究に従事。1991-94年にシンガポール勤務。帰国後、アジアと共に発展するための交流会(WAA)を共同主宰。社会と自己の未来を創る「未来創造思考」を提唱。

■その他

最新情報などは、プログラムHPに掲載いたします。あわせてご確認ください。



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公益社団法人土木学会【公式note】
国内有数の工学系団体である土木学会は、「土木工学の進歩および土木事業の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、もって学術文化の進展と社会の発展に寄与する」ことを目指し、さまざまな活動を展開しています。 http://www.jsce.or.jp/