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超音波装備はどんな効果が?
こんにちは。
じょんサラン皮ふ科です。
韓国だけではなく、日本の美容皮膚科領域でよく使われている「超音波」を利用し、皮膚の管理(ケア)する装備の関しての話を簡単にしてみたいと思います。
当院にはWellcomet社の 「LDM triple」を導入する予定です。
本日も忙しい方のため、3行まとめから
1.超音波による肌管理機器は「薬物の浸透向上」、「皮膚バリア強化」が主な効果である
2.上記の効果にて肌質の改善が達成でき、施術後、効果も感じやすい
3.痛みなどがなく、副作用もほとんどないのが長所であるが、効果の持続が短いのは短所である
本論
当院の導入予定LDMは日本では「水玉リフティング」などで知られています。確かに、リフティング効果もある程度ありますが、RFやHIFUのような本格的なリフトアップの効果まではなく、皮膚の浅い層のコラーゲン再生などをメインとして表面のテンションを上げることで引き締まる効果があります。
ただし、たるみ装備とは違ってて表面に限る効果であるため、それだけで顎のたるみがなくなるとか、ほうれい線が消えるとかまでは期待できなく、なんとなく、肌がもちっとして弾力が上がったとか、肌触りがよく化粧の塗りが良くなることが実感できる治療です。
なのでたるみ治療に関しては「主人公」ではなく、主人公の「仲間1,2」ぐらいの役割ですね。
本当の効果は超音波を当てることで、目に見えない程度の小さな穴を肌に作って、その穴を通して肌の中に薬物を注入することになります。
肌再生の薬物を塗るだけの時より、小さな穴を作りながら塗ると物理的に吸収率が上がり、効率良い治療が可能であるとのことです。
そして、もう一つの効果としては、超音波による物理的な刺激にて、皮膚の傷修復にかんするサイトカインの分泌を刺激するなどの効果にて皮膚のバリアが強くなる。肌のバリアが強くなるから水分消失も減少し、質の良い肌の状態になる。という効果が期待できます。
LDMの場合は最初は傷の治癒装備として開発されましたが、美容に使われることが多くなった装備です。
劇的な変化があるわけではありませんが、痛みがほとんどなく、副作用もほとんどないため、他の治療と組み合わせしやすいです。
例えば、シミを取るため、レーザーを打った後、炎症反応の軽減(ダウンタイムの縮小)やRF、HIFUなどのたるみ治療(深い層)を行った後、浅い層の仕上がりとしても活躍できるなど。
実臨床ではあまり使われませんが、難治性の傷にも併用し、傷跡の軽減にも役に立ちますが、保険適応外であるため、現実的にはなかなか使えないこともあります。
特にこの機械が一番良いとかは確実に証明されていませんが、私がLDM tripleを選んだ理由は他の機械にはない19MHzを利用なのな装備だからです。(数値が高いほど、皮膚の浅い層に当たります)
もちろん、LDMが最高とか言ってるわけではありませんので、10MHzまでしか打てない超音波装備でも十分効果を感じて満足しているならそれもまたいい治療だと思います。
本日はいつもどおり「簡略に」装備に関して書いてみました。
よろしくお願いいたします。