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342. 2023の夏が始まったわけで



夏が嫌いだ・・・

という人が自分の周りに多い中
自分は夏が好きだ。


幼少期の頃から夏になると旅行していた
というのも大きいのかもしれない。

セミの鳴く音・・・
焼けそうな直射日光・・・

嫌なものと感じる時もあるがそれを超えるぐらいどこかワクワク感が自分としてはある。



一昨年、昨年とこの時期に富士急にライブへ行っていた。

今年からそのライブは消滅した。

もちろんライブに行くことが楽しかったというのもあるのだが
当日、深夜3時ぐらいから高速道路に乗って富士急まで行くワクワク感が好きだった。

真っ暗な時に出発し空のグラデーションが黒⇒青⇒オレンジに変わっていく。
欅共和国のDVDをBGMにしながらその中を疾走していく。
サービスエリアで感じる外の熱。早朝の風。聞きなじみのない方言・・・


こういった空間の心地よさ、幸福感みたいなものは
20年以上経っても未だ衰えない。


夏×深夜から早朝×高速道路


たまらなく好きだ。



大人になり歴史が分かってくると
自分が高速道路を好きになった時期というのは丁度日本道路公団からNEXCOに変わり
サービスエリア、パーキングエリアはジェイサパ、ハロースクエアからneopasaになっていった転換期だったらしい。

昔のサービエリアは汚かった...

と口を揃えて年上の人たちは言うけど
自分としては小さい頃にその最後を体験することが出来てよかったなと思う。

渋滞情報を教えてくれるタッチパネル式の機械を見つけてかじりついて触っていたのを思い出す。

高速道路の民営化が着々と進んでたなんてこと何も知らず
気がつけばサービスエリアはどんどんリニューアルしていき、あの機械も無くなっていた。

あの時見た景色、サービスエリアの空気感...

そういったものはもう実像だったのか、夢だったのか、よく分からないあいまいな記憶だけになっていった。


3歳ぐらい。
早朝のサービスエリア。
停車中の後部座席で目が覚め青いぼんやりとしたライトがフロントガラスに映っていた。
なんだかとても幻想的だった。

あれはどこのサービスエリアだったんだろうな...





今年は自由に使える車がないため
どっかでレンタカー借りようかな...と計画を立てているところだ。

時間が経ってサービスエリアが新しく綺麗になろうが
あの幻想的で異世界を感じられる空間は未だ残り続けている。

どこかで味わいに行こうかなと。


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