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【SAJ2022レポート】DEPLOY & BOOST - 東京からパリへ・女子バスケ日本代表の挑戦

2022年3月26日(土)CIC Tokyoにて開催されたSAJ2022のセッションレポートをお届けします。今回はオープニングセッションとして行われた『DEPLOY & BOOST - 東京からパリへ・女子バスケ日本代表の挑戦』を振り返ります。

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東京2020大会で日本バスケットボール界に初めてのオリンピックメダルをもたらした女子日本代表をアシスタントコーチとして支えた恩塚亨氏。実は、約15年前、『日の丸を着ける仕事がしたい』とアナリスト(ビデオコーディネーター)として自費での代表チーム帯同を志願したところからキャリアをスタートさせたという経験を持つ同氏は、東京2020大会後に、ヘッドコーチに就任。パリ2024大会でのさらなる飛躍に向け動き始めています。

Pick Up Analystでも恩塚享氏へのインタビューを掲載しているので是非ご参照下さい。


アナリストからヘッドコーチへという稀有なキャリアを歩む恩塚氏に対して、主催者JSAAとしてはなんとしてもSAJ2022にご登壇いただきたいと熱烈なラブコールを送り、今回このセッションが実現しました。本セッション、前半では東京大会で勝ち取った史上最高の成果・レガシーから、バスケットボール女子日本代表チームをどのようにDEPLOY(展開・配置)し、パリ大会に向けて更なるBOOST(強化)をしていくのか、未来に向けた戦略について語っていただきました。

冒頭、ご自身の現在の取り組みとお考えが、今回SAJ2022のテーマとして掲げた「DEPLOY & BOOST」と副題としたパラリンピックの父・ルートヴィヒ・グットマン博士の格言「失ったものを数えるな。残されたものを最大限生かせ。」というフィロソフィーとの偶然の一致があったことを語って下さいました。

「自分を差し引いたら、差し引いた未来が必ずくる。なぜなら差し引いた情報しか目に入らないから。」という考えを持ってチームを導いているという恩塚氏は、データをインテリジェンスに変換し、戦略を定める情報を与えることこそがアナリストとして重要な役割だと語りました。そして、「ワクワク」する心の充実を作ることと、頭の切り替えの「アジリティ」の重要性を説き、パリに向けてのチームづくりにおいて、いかに「DEPLOY & BOOST」が実行されているのかを語って下さいました。

セッション後半ではJSAA代表理事・渡辺啓太との対談形式でアナリストからヘッドコーチへというユニークなキャリアを歩む恩塚氏だからこそ語れる、戦術と戦略の違い。そしてリーダーシップ論を語っていただきました。

アナリストから着実にステップアップし、ヘッドコーチに就任した恩塚氏だからこそたどり着いた「ワクワクが最強」という哲学で、パリ2024での金メダルを目指すチームの今後が非常に楽しみに感じるセッションでした。

アーカイブ視聴は4/30(日)まで!!セッション全編をご視聴いただきたい方は是非アーカイブ視聴チケットにて!