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【SAJ2022レポート】メディカル×コーチングで投手のパフォーマンス改善を図る

2022年3月26日(土)CIC Tokyoにて開催されたSAJ2022のセッションレポートをお届けします。今回はANALYTICS TRACKで行われた『メディカル×コーチングで投手のパフォーマンス改善を図る』を振り返ります。

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スポーツ選手には故障がつきものであり、高いパフォーマンスを維持するためには故障との向き合い方が大切になります。戦術やコーチングの課題と比べ、医学の専門知識が要求されるメディカルの領域では選手が主体的に意思決定しづらく、選手の意思を最大限に尊重した治療を行うためには医師と選手の対等なコミュニケーションが欠かせません。SAJ2022では、2021年10月に引退を発表した斎藤佑樹氏に登壇いただき、彼をサポートし続けた馬見塚尚孝医師と取り組んだ新しい治療法をご紹介いただきました。

野球界では肘の靭帯に関わる負傷をした際にトミー・ジョン手術を行うのが一般的ですが、復帰まで約1年はかかってしまうという課題があります。斎藤さんはトミー・ジョン手術を行わず、栄養学、生物学、そしてアナリティクスを組み合わせた独自の治療法に取り組んだ経緯を語ってくださいました。

セッション後半は『スポーツを通じた教育、コーチングの「これまで」と「これから」について』というテーマで議論を深めていきました。斎藤氏は自身の取材経験などで感じたことを例に挙げながら、スポーツの価値や社会にもたらす影響について見解を述べました。そして12月に立ち上げた株式会社斎藤佑樹でコンセプトとして掲げる“野球未来づくり”に込めた想いや将来のビジョンを語ってセッションは終了しました。

「野球しかやってこなかったので、この1年は色々なことを勉強して、色々な人に会っていきたい。自分ができることは何でもやる」という斎藤氏は、セッション中にイノベーションという言葉を繰り返し発言されていました。「世の中に対して自分が貢献できたと感じたときが幸せなのではないかと思う。その活動をこれからもしていきたい」という斎藤氏が新たなフィールドでどんなイノベーションを起こすのか。今後の活躍が益々楽しみになるセッションでした。


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