捉え方【衝動 vol.5】

お気に入りの曲のリミックスを聴いてふと音楽の話がしたくなった。

音楽に限らず芸術の好みって価値観がモロに出ると思うんですよ。今まで付き合った人、仲良くしてた人はここの感覚が違っていた。だからこそおもしろかったんですけどね。

例えば俺はインスト、一発取り、言葉では表せない感情を具現化させたものが好き。あの人はアイドル、言葉そのもの、整然としたものが好き。あいつはハードロックが好きだけど他の芸術には興味がない。
(誤解を招かないように言っておきますが、個人的に感情を具現化する為に言葉を用いることは悪ではないと思っています。ただ、一番はオーラというか雰囲気、取り組む姿勢にあからさまに出るので言葉は二の次って考え方をしております。)

こんな感じで全然違う。ここは育ってきた背景と考え方が大きな影響を及ぼしているなって感じますね。それだけでも既におもしろいよね。同じ時間を共有していても同じものを好きになるとは限らないところが俺の人間に対する飽くなき興味を掻き立てるんです。


さて最初のリミックスの話に戻りましょう。

リミックスって解釈のし直しってことだよなあって常日頃から思っています。新たな価値観の提示。これがあるから音楽はやめられないんですよ。どの音を聴くのかだけでなく、どうやって音を捉えるのかで見え方が変わってしまう。ここに楽しさを見出してから早いことで既に3年。まだまだ知らない音、聴いたことのない展開が無数にあるはずです。音楽って深いなあ。感想は浅いけど。

これを書くきっかけになった音楽がこちら。初めて聴いた瞬間の衝撃は忘れられません。

全然違いますよね。アレンジで世界の色と解像度が大きく変わるってことは、きっとどんなに辛いことも見方を変えたらハッピーってことなんでしょうね。今後もおそらく一番大切なことは音楽に教えられていくのでしょう。

音楽を好きになってよかった。


最後にここで紹介させてもらった音楽について少しだけ。

QOOPIE。名古屋の栄で路上ライブを中心に活動しているインストバンド。同郷には最近ぐぐっと知名度を伸ばしているSuspended 4thがいる。というかこの土地の路上は凄まじい。いつか「日本の音楽の激震地はあそこだったよね」って振り返ることがあっても何らおかしくないくらいのパワーと潜在性を持っていると思っています。(ニッチというか、万人受けしないものが多いのがネックなのでそうなったら正直驚きます。だからこそ好きなんですけど。)まあ私はその土地には縁もゆかりもないんですけどね。いつか短期でいいから住んで、激情を感じてみたいなあ。

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