2023.10.04【Interview】ビーンズ武蔵中原 縁日イベントで広がる、まちの人の笑顔
2023年8月26日(土)ビーンズ武蔵中原(川崎市中原区)にて「わくわく!夏休み縁日」が開催されました。開催にあたっては、中原区ゆかりの団体・個人・行政の集まりである「中原区ソーシャルデザインセンター(以下、中原区SDC)」に2021年からビーンズ武蔵中原の社員が参加してきた経緯から、中原区SDCの「なかはらの宝さがし」企画と縁日イベントの同日開催につながりました。今回の企画への想いについて、中原区SDC「なかはらの宝さがし隊」リーダー杉妻 謙けんさん、ビーンズ武蔵中原の鈴木 楓さん、勝村 盾也さんにお話を伺いました。
まずは地域を知ることから
中原区SDCにはどのように関わっているのか、鈴木さんに伺いました。
鈴木:毎月行われるYORIAIという定例会に前任者から引き継いで参加しています。普段、ビーンズ営業所に勤めているだけでは出会えない、中原区に想いのある人たちと出会える機会となっています。中原区SDCのみなさんが地域のさまざまな施設で活動されていく様子をみて、ビーンズ武蔵中原でも何か一緒にできる機会をつくりたい!と模索していたところ、縁日イベントを4年ぶりに開催できることになりました。そこで早速、なかはらの宝さがし隊の杉妻さんにイベント出展のお話を持ちかけたところ、実は最初のお返事は難しいとのことだったんです。そこで挫けずに、どこが懸念になっているかお話を伺いながら、中原区SDCのみなさんが出展できる形に擦り合わせていくことで、今回の初めてのコラボレーションが叶いました!
なかはらの宝が集まる楽しさ
なかはらの宝さがし隊リーダー杉妻 謙さんに、企画立上げの経緯やこれまでの取り組みについて伺いました。
杉妻:私は武蔵中原に本店がある企業に勤務し、中原区内に在住していることもあり、中原区SDCには2年ほど前の立上げ準備期間から参加していました。具体的にどのようなことに取り組んでいくかを参加者同士で考えていた時に、地域課題を探そうという方向性が見えてきたところで、少し目線をポジティブな方向に変えてまずは地域資源、つまり地域の魅力を探していくことになりました。そこに小学生の子どもたちもチームに入ってきて「なかはらの宝さがし」という企画名が決まったんです。続けるには「楽しい!」が大事ですよね。そんな気持ちになる企画名になりました。
作成したマップには区のPRスポットが書いてあり、来場された方がまちの好きなスポットにハートのシールを貼っていきます。マップにないスポットは付箋で加えてもらうので、毎回たくさんの「なかはらの宝」が集まりますね!
SDGsなかはら宝クイズも子どもたちと一緒に作っていて、来てくれた方に答えてもらっているんですよ。地元を改めて知ってもらえたらと思っています。中原区SDCは行政組織ではないので、区民主体で区民の暮らしの視点を加えて地域の中で活動していきたいですね。
地元の子どもたちへショッピングセンターができることを
縁日イベントは、4年ぶりの開催となりました。イベント全体を推進したビーンズ武蔵中原の勝村さんにお話を伺いました。
勝村:当日は開始時間から多くのお客さまにお立ち寄りいただけて良かったです。コロナ禍に生まれてきた子どもたちは夏祭りの経験がなかったと思うので、子どもたち主体で楽しんでもらえるように復活させようと思っていたんです。準備したコンテンツは、スーパーボールすくい、駄菓子メガダーツ、そして目玉企画のとれたんず缶バッジガチャです。南武線高架下にあるショッピングセンターなので電車を身近に感じてもらいたく、とれたんずの南武線をイメージしたキャラクター「なんぶせんせい」をガチャに入れたんですよ。いろんな電車があることも教えたかったので、ぜひコンプリートしてもらいたいですね。各ショップとも連携して、縁日にちなんだリンゴあめパンやラムネなどの商品を用意して、縁日らしく盛り上げられるように企画してきました。
まち、くらし、ひとが地域でやわらかにつながる機会
今回、なかはらの宝探し隊の運営に参加していた中原区SDCメンバーの地元小学生 中谷さん(写真中央)からは「大人たちと普段できないことができるのが楽しい」というお話を伺いました。そんな中原区SDCとのビーンズでのイベント開催はどのような機会に感じられたのでしょうか。
鈴木:中原区SDCの地域協働ブースを設けたことで、ビーンズ単体で縁日を実施するだけではできなかったであろう、幅広い年齢層の地域のみなさまに参加していただくことができました。ビーンズとしては今後も中原区SDCに参加していきながら、今回のような地元に愛着のある方との地域共生の形を探っていきたいと思います。
杉妻:メインターゲットとなる親子連れだけでなく、ご高齢の方にも立ち寄って楽しんでいただけたことが印象的で、多様な世代が利用されるショッピングセンターならではの価値と感じました。私自身はこれまでは地域活動をしてきたわけではなく、中原区SDCで初めて参加しました。SDCでの取り組みを通して、地域の中に挨拶できる人もでき、私とまちの関係性が生まれたことで、これまではテレビ画面を通した様に他人ゴトで平面的に見えていた地域が、自分ゴトで立体的なものにみえてきました。今回も縁日イベントという機会を通して、暮らしとまち、まちとひととのやわらかなつながりづくりになったと感じています。今後も楽しくやっていきたいですね。
・施設名称 ビーンズ武蔵中原
・所 在 神奈川県川崎市中原区上小田中4-2-1
・アクセス JR南武線武蔵中原駅直結
取材編集/くらしづくり・まちづくり室
中原区ソーシャルデザインセンター「なかはらの宝さがし隊」リーダー 杉妻 謙
武蔵中原との関係性は新卒で会社に入社して以来、20年以上のものとなります。等々力緑地や多摩川などの自然を身近に感じられること、また、サッカーやアメフト観戦などを通じて、友人や同僚、家族などと楽しい時間を共有できるとても良いまちだなと感じています。中原区SDCなどでのこれからの取り組みを通じ、「やわらかなつながりのなかで誰もが活躍できるインクルーシブな地域社会」にできたら嬉しいなぁと思っています。
株式会社ジェイアール東日本都市開発 ショッピングセンター事業本部 武蔵中原ショッピングセンター
鈴木 楓(左) 勝村 盾也(右)
勝村 盾也
2020年入社。当社物販・飲食事業本部の物販店舗営業に従事し、2020年11月にビーンズ武蔵中原へ配属後、2022年より販売促進業務を担当。子ども向けのイベントに携わることが多く、たくさんの可愛い笑顔を見ることができ、いつも癒されています。特に印象に残っているのは今年の父の日の似顔絵展です。予想以上にお父さんの似顔絵が集まったので、急遽、似顔絵返却コーナーを設置したところ、半数以上の方がお持ち帰りになりました。お客さまとの双方向のやりとりを心がけて次回も計画していきたいと思います。
鈴木 楓
2022年入社後、ビーンズ武蔵中原に配属となり、現在は販売促進業務を担当。また、くらしづくり・まちづくり担当として昨年より中原区SDCに参加。初めて参加したときは中原区について知らないことばかりでしたが、SDCに参加し、中原区のことについて少し詳しくなれたような気がしています。最近、武蔵小杉に引っ越し、私も中原区民となりました。ビーンズ営業所員としても、私個人としても、地域のみなさまと一緒に中原区を盛り上げていきたいです。
(この記事は当社webサイトから再掲したものです)