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2022.11.30【Interview】くらまちラボ50記事記念企画座談会 後編 地域からの共感、地域への架け橋に向けて

座談会前編では、まちとのつながりをテーマに、地域の方々との共通目標を見出し、その想いに伴走しながら地域の発展に通じる取り組みを振り返りました。後編では「今後のくらしづくり・まちづくりに向けた目標や取り組み方」について、根本ねもと英紀ひでき社長とくらしづくり・まちづくりに取り組む社員が語り合いました。
《参加社員》
コトニアガーデン新川崎(神奈川県川崎市)菅井すがい亜沙美あさみさん
むさうらプロジェクト(埼玉県さいたま市)ビーンズ武蔵浦和 渡部わたなべ俊之としゆきさん、STUDIO make over店長 三浦みうらまゆさん
阿佐ヶ谷・高円寺プロジェクト(東京都杉並区)ビーンズ阿佐ヶ谷 関根せきね真由美まゆみさん
AKI-OKAエリア(秋葉原-御徒町駅間)、2k540(東京都台東区)福田ふくだ美紀みきさん


地域のニーズに合わせた取り組みでまちの価値につなげる

今後のくらしづくり・まちづくりに向けた目標や取り組み方をどのように考えていますか。
菅井:コトニアガーデン新川崎の今後の目標は、地元の方ともっともっとつながっていきたいということと、地元の方にとって居心地のいい居場所でありたいということです。また、地元の方とのつながりをテナントさんにも「橋渡し」をして、テナントさんと地元の方がつながるという役割も果たし、コトニアガーデンが地域に溶け込むようにしていきたいです。将来的にはエリアを広げ、徒歩圏のJR南武線 鹿島田駅周辺の商店街とも回遊性のある取り組みを行っていきたいという夢も持っています。
社長:地域との輪をより大きく広げていけたらいいですね。そうすると、どんないいことがあると思っていますか。
菅井:「新川崎のまちはコトニアガーデンもあって、とてもいいよね!住みたい!」というような、まちを選んでいただく要素のひとつとなって、テナントさんもまちに定着して、駅も利用してもらえるような相乗効果につなげていきたいと思っています。

地域の力を借りて まちに染み出していく

渡部:むさうらプロジェクトとしては、武蔵浦和エリアに点在するSTUDIO make over(以下、SMO)やニンジャパーク、クーバー・フットボールパーク武蔵浦和、ビーンズ武蔵浦和、味の散歩道などの施設を線で結んで、結んだ線が太くなり、やがて面となってまちに染み出していき、そしてそこをたくさんの人が行き交っている・・・そういうことを実現していきたいですね。そこで、まずはビーンズから一番遠いSMOで人々を呼び込めるようなイベントができないかと考えて、ビーンズ戸田公園に勤務していた頃から付き合いのあった地域団体戸田マルシェさんをSMOへお連れして「当社がまちに染み出すきっかけづくりに協力していただけないか」とお話を持ち掛け、現在さまざまなイベント企画をお願いしています。ビーンズとSMOの垣根を越えて相互集客を行い、人々が行き交う仕組みを作っていければと思っています。


ハードとソフトの両面からまちに向き合う

社長:武蔵浦和エリアとして、施設を結んだ線でどんなことを提供できるか、まちの方々のニーズや困りごとをどう解決していくのか、何か考えはありますか。
三浦:戸田マルシェさんを始め、高架下の並木道をもっとイベントでにぎわいを出してみたいというようなアイデアをお持ちの方はいて、そこはSMOという施設ではなく武蔵浦和エリアという捉え方で要望に応えられたらと思います。
渡部:当社の施設が点在する武蔵浦和の動線は、鉄道高架柱の存在感から無機質な感じがあるため、まちの方々が行き交う仕組みづくりには多少手を入れていくことも必要かと思います。
社長:まちの方々のお声に応えられるよう、ソフト面だけでなくハード面も考えていく必要がありますね。まずはSMOとビーンズがハブとなり、2つの施設の間をどうつなぐか、だと思います。2k540では近所の方が「毎朝散歩しているんです」と言っていました。これはありがたい誉め言葉で、歩きたくなる空間づくりも大切だと感じます。


まちづくりの理想は魅力の共感

関根:みなさんのお話を聞かせていただいて、人とつながることは本当に大事だと再認識したので、今後は自信を持って取り組んでいきたいです。阿佐ヶ谷は日常的なくらしと並行して、音楽など文化的にも楽しめる空間があるまちで、ビーンズもくらしを支える買い物以外でお客さまに必要とされる存在になることが理想です。そのために、たくさんの地域の人や場所とビーンズがつながっていることを、積極的にお示ししていきたいです。そのほかに、ビーンズに入るお店の方から地域とつながるきっかけがわからないという話も伺うので、地域と連携したイベントなどを行うときはお店も巻き込める存在になるのが理想です。
社長:まさに地域の外と中をつなぐ「ブリッジ」の役割ですね。出張ビーンズと言ってまちにみんなで出て行ったら?ショッピングセンターは駅に構えて待っているけれども、発想を転換して出向いていくのも良いでしょう。買い物以外に困りごとの解決や楽しみも見つけられるよう、概念を広げてくらしづくり・まちづくりを考えていきましょう。

※各施設のくらまちラボ記事もご覧ください。
コトニアガーデン新川崎
むさうらプロジェクト
STUDIO make over
ビーンズ阿佐ヶ谷(阿佐ヶ谷エンジンズ)
2k540


自社の強みを磨き上げ、当社ならではのくらしづくり・まちづくりを

当社は、すでに歴史や文化が確立しているまち、これから発展していく新しいまちなど、多様なまちにある施設を開発運営しています。今回、座談会で取り上げた、多世代交流のまちづくりである「コトニアガーデン新川崎」、駅近接の生活密着型ショッピングセンター「ビーンズ」、地域の人が集うコミュニティプレイス「STUDIO make over」、テーマ型商業施設「2k540」においては、施設ごとにめざす姿も異なります。しかし、どの施設もつくって終わりではなく、施設(ハード)に継続的に磨きをかけるとともに、地域の方々に新しい暮らし方・過ごし方(ソフト)を提案していくことは変わらず大事にしていかなければなりません。
地域にあるもの、まちの個性を大事にすることを前提に、ハードとソフトの両面からアプローチできる当社の強みを生かして、当社ならではのくらしづくり・まちづくりを進めていきます。

関連リンク

くらまちラボ50記事記念企画 座談会前編https://note.com/jrtk_info/n/n833afa5f9691

(この記事は当社webサイトから再掲したものです)