2022.02.16【Interview】ビーンズ阿佐ヶ谷 阿佐ヶ谷を楽しむ出会い拡大中!新版・いつもの阿佐ヶ谷マップ
昨年2021年に阿佐ヶ谷に登場したカラフルでペラペラな不思議な地図、新版・いつもの阿佐ヶ谷マップ。ビーンズ阿佐ヶ谷と連携する地元のパートナー・エンジンズが作ったこの地図にこめた想いと活動を前編でご紹介しました。
エンジンズがまじめに遊んで作った新版・いつもの阿佐ヶ谷マップは、ビーンズ阿佐ヶ谷の通路-もりのこみち-にある大型マップ横と、ビーンズ以外のお店にも置いていただいています。後編では、そのお店の一つ「かごや」の 阿部 里海 さんのところへ、エンジンズの 齊藤 志野歩 さんと 乙川 貴絵 さんとともにお訪ねし、どのようにこの地図をご利用いただいているかお話を聞いてきました。
ちょうどよい地図との偶然の出会い
”かごや”さんは、阿佐ケ谷駅の南側にある1972年創業 タクミ製作所のカゴバッグ専門のお店です。
「もともと地図が欲しかったんです」とかごやの阿部さん。「ちょうど良い地図がなかなか見つからなくて探していたところに、お店のスタッフが、こんな地図がビーンズにありました、と持ってきてくれました。この地図だと阿佐ヶ谷の様子がざっとわかって色々書きこめるし、欲しかった地図が見つかったと思っています。マップは、お店にいらっしゃるお客さまに阿佐ヶ谷を楽しんでいただくために使っています」と喜んでいただいています。
お客さまに阿佐ヶ谷を楽しんでもらいたい
いつもの阿佐ヶ谷マップと偶然に出会った阿部さんから地図が欲しかった理由を伺いました。「コロナ禍になってから、お店を事前予約制にしました。お客さまの多くは遠方からわざわざこの店に来ていただいています。ご予約いただく時間が午前11時からなので、お帰りになるときには昼食の時間になってしまいます。そんなときにおすすめのレストランなどをご案内するのにこのマップは便利ですよ」
阿部さんは続けて「大きい地図はいつもこのテーブルの上に広げて置いていますよ。レストランだけではなくて有名な神社もありますよね。わざわざ遠くから阿佐ヶ谷にいらっしゃったのだから、楽しんで帰ってもらいたいし、阿佐ヶ谷の面白さと出会っていただけたら嬉しいな。それには、この地図はぴったりですよ」とまるで地図部のメンバーのようです。
かごや(カゴバッグ専門店)
〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3-44-10
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地図は最高のコミュニケーションツール
エンジンズ・地図部のみなさんは「地図というのは最高のコミュニケーションツールだよね」と言います。
地図部の太田さんは「自分にはない他の人の視点や意識によって、載せるもの見えてくるものが違ってくるので、地図を作るって面白い」と地図からコミュニケーションが生まれる訳を教えてくれます。
確かに、地図があれば簡単に話のきっかけができてしまう。ここの何々が美味しいとか、あそこに昔何々があったと話が弾む。水路跡をさして水辺を復活させたいなとか、馬橋通りが阿佐ヶ谷と高円寺の境なんだとか、地図一枚で話が盛りあがります。幅広い年代の人たち、昔から阿佐ヶ谷に住んでいる人、最近越してきた人、仕事している人、色々な人がかかわるとコミュニケーションも広がっていきます。
そうやってできたいつもの阿佐ヶ谷マップですから「じゃんじゃん出会いが生まれる、阿佐ヶ谷に来る人は持っていた方が良い」と地図部は胸を張ります。
”面白がる”を加速するこれからのエンジンズ
乙川さんにこのマップへの想いを聞きました。「人の興味が大好物です。いろいろな人の視点を知りたいし、このマップが元になってみなさんがご自分で発見したスポットを書き足して周りの人へ共有してくれるのが理想です。これって面白さのシェアですね。 どんなまちでも、人が住んでいる限り面白いモノやコトが滲み出てきます。面白さが全くないまちはないと思っています。」
齊藤さんは「このマップに載せるのは好奇心を呼び起こす糸口です。好奇心は人それぞれですから載せる情報は無限に広がりますよ。お店だけではなく地域の福祉や介護の事業所からも地図が欲しいとお声がけいただいています。一見なんでもないこの地図の大きな可能性を感じます」とこれからの活動に自信をのぞかせます。
しばらくはまちを面白がるエンジンズ・地図部の活動に注目です。
ビーンズ阿佐ヶ谷がつくる新しい出会いのかたち
ビーンズ阿佐ヶ谷の町田さんは2021年4月にエンジンズ担当になりました「初めは本気で遊ぶエンジンズの発想の違いに驚きました。自分が楽しみながら作るとまちの方々にとっても面白いものになると思うのですが、どうしても仕事モードになってしまいます。本気で遊ぶって実は難しいことですね。阿佐ヶ谷らしいマップになったので、ビーンズのショップで道案内用に使ってもらいたいです」とエンジンズの活動に大いに刺激を受けているようです。
一方、すでに地図部の部員となっている高木さんは、「エンジンズとの活動がビーンズのショップを通じて阿佐ヶ谷に溶け込んでいく。今はその途中にいるけれども今のスタイルを続けて出会いの輪が広がるといいな。そんな想いで地図部の活動を楽しんでいます」と目を輝かせています。
エンジンズができて5年目。まちを面白がるショッピングセンターとして、ビーンズ阿佐ヶ谷がつくる新しい出会いに期待したいと思います。
・施設名称 ビーンズ阿佐ヶ谷
・所 在 東京都杉並区阿佐谷南3-58-1
・アクセス JR中央線・総武線 阿佐ケ谷駅直結
取材編集/くらしづくり・まちづくり室
株式会社ジェイアール東日本都市開発 ショッピングセンター事業本部 阿佐ヶ谷ショッピングセンター 高木 陽子
1997年入社。入社後、ホテル業務を経てショッピングセンターの営業所に配属。ビーンズ亀有、中山、武蔵中原を経験した後、阿佐ヶ谷で勤務。
まちあるき、初心者。最近、プライベートでも阿佐ヶ谷の街を歩くようになり、新たな魅力を発見中。
株式会社ジェイアール東日本都市開発 ショッピングセンター事業本部 阿佐ヶ谷ショッピングセンター 町田 健一
2018年入社。2021年よりエンジンズさんとお仕事をするようになりました。コロナ渦で思うようにイベント開催ができない状況が続きましたが、打合せの中での意外な着眼点や発想に、いつも驚かされております。私の目標は、個性豊かなビーンズ阿佐ヶ谷の各ショップ店長をはじめスタッフみなさんとエンジンズさんをつなぎ、阿佐ヶ谷の地に染み出していきたいと考えております。
乙川貴絵さん、太田剛寛さんのプロフィールはこちら
齊藤志野歩さんのプロフィールはこちらからどうぞ
関連リンク
ビーンズ阿佐ヶ谷 : https://beans.jrtk.jp/asagaya/
阿佐ヶ谷エンジンズ : https://asagaya.tokyo/
(この記事は当社webサイトから再掲したものです)