2023.06.30【Report】阿佐ヶ谷・高円寺プロジェクト 「大反省会★」で語られた裏話
2023年5月14日(日)、「阿佐谷地域区民センター1周年 あさがやレールサイドPICNIC」(以下「PICNIC」)が開催されました。
このPICNICに企画段階から参加し、各所のイベントで盛り上げてくれたのが、阿佐ヶ谷エンジンズ(以下「エンジンズ」)。2017年に活動を開始したエンジンズは、“阿佐ヶ谷を面白がる”というユニークな視点をもったまちのメンバー。当社がより地域に根差した施設になるようサポートしてくれている、頼もしい協働パートナーです。
今回は、PICNICを経て、2023年6月4日(日)に高架下空き倉庫にて行われたエンジンズ主催の「大反省会★」の様子をお届けします。一般公開で誰でも参加できるという少し変わった反省会、一体どんな内容だったのでしょうか?
(エンジンズとビーンズ阿佐ヶ谷に関する詳しい記事はこちら、「阿佐谷地域区民センター1周年 あさがやレールサイドPICNIC」に関するレポート記事はこちら)
自由な発言大歓迎!【こと】【場】を考える会
今回の「大反省会★」では、エンジンズを運営する株式会社エヌキューテンゴの齊藤志野歩さんをファシリテーターに、PICNICの成果のシェアや、エンジンズメンバー約40名のアンケート結果にもとづいた振り返りを行いました。
また齊藤さんからは、【こと】(PICNIC自体)の反省に加えて、「やりやすい雰囲気」「次のことが起こりやすい雰囲気」をどうつくるかという【場】づくりについても併せて考えたい、と提案がありました。そのために「参加者には自由に口を挟んで発言してほしいこと」「話すときは『私は~』『〇〇さんが~』というように『誰が(自分/個人名主語)~』をつけて話すこと(『エンジンズが~』など団体名が主語だとぼやけるため)」を反省会のルールとして共有。自由な雰囲気を大切にしつつも、大人数で話すからこそ話題が混乱しないような工夫がありました。
エンジンズの活動を通してまちの新たな魅力を発見
アンケート回答では、「今まで知らなかった切符芯。それを知ったエンジンズの切符芯への思い入れが日に日に高まっていく感じがたまらなかった」とエンジンズの醍醐味でもある“面白がる”を正に体験できたという声や、「みなさんとゆっくり話をしながら商店街を歩くと、知らなかったまちの魅力が見えてきて楽しかった」とまちへの視野が広がったという声もありました。
今回最年少でエンジンズに加わった中学生は「区民センター屋上は電車が真横を通っていて『スカイツリーに向かって走っているみたいに見える』と聞いて感動しました」と素敵な見方も教わったとのこと。保護者の方からは「狭い世界で生きている中学生なので、優しい人、面白い人、かっこいい人、いろんな大人と触れ合える機会をいただけて、この子たち、めちゃくちゃラッキーでした」と、エンジンズの活動を通して新たな刺激が得られたようです。
無理なく参加できるよう【関わりかた】を自己設定
5月の「あさがやレールサイドPICNIC」に向けて、エンジンズでは2月からWebサイトやSNS、ポスターを利用してメンバーを募集。最終的には約40名がエンジンズとしてPICNICに参加しました。今回【関わりかた】をつくる「ルール(約束)・ロール(役割)・ツール(道具)」を明確化し、「企画にアイディアを出し、責任を持って関わる」「とりあえず参加してみたい」「今回は参加しない」などの【関わりたい度合い】と【関われる期間】をメンバー自身が決められる仕組みをつくりました。これによって納得感を持ってメンバーに加わることができたのではないでしょうか。
他にも、一時的な参加でも情報共有に漏れがないようSlack(ビジネスチャットツール)とLINEを有効的に使い分けるなど、多くの工夫によって多様な方々がエンジンズとして活躍できたようです。
まちを楽しむ輪は今後ますます広がる予感
今後の活動については、「エンジンズで音声配信を行い、新たな年齢層のメンバーを増やしていきたい」「阿佐ヶ谷の地図を更に活かしたい」など、チャレンジしたい事柄もメンバーの増員とともに広がりました。
公開形式で誰でも参加できる反省会ということもあり、当日はPICNICに関わっていない方もエンジンズの活動に関心を持って反省会に訪れてくれました。また、反省会を経て、今後エンジンズで何をやるか含め、定期的に集まっておしゃべりしたいという意見から「エンジンズ定期おしゃべり会(仮)」が発足!すぐに初回のスケジュール調整が行われました。このスピード感・行動力がエンジンズの真骨頂ですね。
今後、より活動の幅が広がりそうなエンジンズ。これからもパートナーとして協力し合いながら、「まち(高架下)」がますます面白くなる仕掛けを一緒につくっていきたいと思います!
・施設名称 高架下空き倉庫
・所在 東京都杉並区阿佐谷南2-36
・アクセス JR高円寺駅より徒歩6分、JR阿佐ケ谷駅より徒歩9分
取材編集/くらしづくり・まちづくり室
(この記事は当社webサイトから再掲したものです)