競馬雑記帳 2024/07/19
JRDB永野です。
先週行われたセレクトセール。4年連続で売却総額のレコードを更新。
国枝厩舎の現役馬ベストミーアヴァーの半弟、キタサンブラック産駒のデルフィアニ2の23がに6億4900万円の値が付いた。1歳セッションでは過去最高額らしい。
セールの活況を後押ししたのはやはり出身馬の活躍。
今年のダービーを勝ったダンノデサイルがセール出身の5頭目ダービーとなったことは追い風になったはず。
毎年億超えの馬が誕生しているセレクトセールだが、億超えの馬がダービーを勝つのはダノンデサイルが初めて。2022年の1歳セッションで1億4850万円の値が付いている。ちなみにこの世代の1歳セッションの最高値はダノンエアズロックの4億9500万円でダノンデサイルは14番目タイ。同じ世代の2021年の当歳セッションで1億5000万円を超える馬が15頭いるので、ダノンデサイル自身は世代では30番目あたりだが、見事にダービーの栄冠を勝ち取った。
過去のセレクトセール出身のダービーも競りの価格自体は必ずしも世代トップクラスではない。
セール出身で初めてダービーを勝ったキングカメハメハは当歳時に8190万円で値段は10番目で、上位ではハイアーゲームやディープインパクイトの兄のブラックタイドが億超えで落札されている。
翌年のセリのでディープインパクトは7350万円で前年の兄ブラックタイドよりリーズナブルで世代の順番では11番目。ただ億超えは7頭誕生したが、ディープより高値の付いた馬でオープンまで出世した馬はいない。
2012年のダービー馬のディープブリランテは2009年の当歳セッションで3255万円、でこの年の当歳では42番目に過ぎない。翌年の1歳セッションで3300万円を超える馬は20頭おり、世代でもそれほど評価は高くなかった。この世代の1番の高値を付けたのはダイワメジャー産駒のディープインパクトの半弟で1億7325万円だったが未出走のまま終わっている。
2019年に2ケタ人気でダービーを勝ったロジャーバローズは2016年の当歳セッションで8424万円。億超えが11頭出るなかで17番目の値。13頭上場されたディープインパクト産駒の中でも9番目の評価だった。この世代の最高値のサトノジェネシスは故障もあり4戦3勝で種牡馬入り。現1歳は初年度産駒。ダービー後の故障で種牡馬入りしたロジャーバローズは現3歳が初年度産駒でリステット競走の勝馬もだしたが、先日早世した。
現2歳世代は、当歳セッションで31頭、1歳セッションでも31頭が億超えで落札。既に勝ち上がっている馬もおり、来年のクラシック戦線でも有力になるのだろうが、これだけ頭数がいれば当然ともいえる。