2020東京優駿(日本ダービー)プレイバック　2015～2019　過去5年の傾向

photo by Asami Nakazawa

過去5年分の複勝圏内馬の印＆外厩先

基単＝基準単勝オッズ　確単＝確定単勝オッズ
「総」＝直前総合印　「Ｉ」＝IDM印　「展」＝展開印　
「記」＝展開記号「情」＝情報印　「厩」＝厩舎印　
「調」＝調教印　「激」＝激走印　「パ」＝パドック印

放牧先赤文字＝帰厩初戦

IDM印、展開印、情報印、厩舎印、調教印の評価順
「◎→○→▲→注→△→▽→-」

展開記号は「<」逃げ馬　「＠」上がり最速　
「＊」上がり2,3番手「？」データ不足で確認が必要な馬　
「-」その他

パドック印の評価順「◎→○→▲→注→△→▽→☆→-」
激走印は「激」or「-」

各馬の評価参考例

※①IDM、厩舎、調教印の横の数字は各指数を示しています。評価順は「◎→○→▲→注→△→▽→無」
また、厩舎、調教矢印の評価順は「↑」「↗」「→」「↘」「↓」です
※②オッズ、パドック印の横の数字は各点数を示しています。

2019年

レースコメント

仮柵をＣコースに移動し内有利で高速状況。結構バラついたスタートで出遅れ多数。内からロジャーバローズが出るも、外からリオンリオンが追っ付けて先手を主張。2コーナーで早くも2番手以下を引き離し、大きく飛ばす逃げ。後続も隊列は縦長。1000ｍ通過を57秒8で行って、残り1000ｍを切ってから後続が徐々に固まって接近。直線に向いて馬群はバラバラ。真っ先に先頭を交わすロジャーバローズにダノンキングリーが追いつき、3馬身遅れて外からヴェロックスとサートゥルナーリア。坂上でサートゥルナーリアの脚色が怪しくなり、ダノンキングリーとロジャーバローズの一騎打ちとなるが、僅かにロジャーバローズが内で残していた。離れた3着争いは、坂上でサートゥルナーリアとの差を挽回し、ヴェロックスが制している。2分22秒6はダービーレコード。

1着:ロジャーバローズ 牡3 57kg 角居勝彦厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：リブレッティスト

馬主：猪熊　広次氏 生産牧場：飛野牧場

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(2) ～中2週～

IDM：▽63 厩舎：無-5 厩舎矢印→ 調教：無-11 調教矢印：→

追切指数(前走時)：59(59) 仕上指数(前走時)：70(62) 調教量変化：A

オッズ：- パドック：- 馬体(前走時)：良(余)  馬体重：486(-8)

馬具変更：なし

パドックコメント：絞れフックラまずまず順調。素質・適性劣り目立たず。

返し馬コメント：前肢掻き込み渋太く実直な走り。悪くない。

2着:ダノンキングリー 牡3 57kg 萩原清厩舎(美)

父：ディープインパクト  母父：ストームキャット

馬主：㈱ダノックス 生産牧場：三嶋牧場

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム天栄(1) ～中5週～

IDM：▲69 厩舎：▲22 厩舎矢印→ 調教：○16 調教矢印：→

追切指数(前走時)：35(71) 仕上指数(前走時)：60(66) 調教量変化：B

オッズ：▲2.5 パドック：▲2.3 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：454(+4)

馬具変更：なし

パドックコメント：張り出て馬体良化。適性微妙も出来の良さで。

返し馬コメント：前肢掻き込み渋太く実直な走り。悪くない。

3着:ヴェロックス 牡3 57kg 中内田充正厩舎(栗)

父：ジャスタウェイ  母父：モンズーン

馬主：金子真人ホールディングス 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(3) ～中5週～

IDM：○70 厩舎：○24 厩舎矢印↗ 調教：▲14 調教矢印：↗

追切指数(前走時)：66(59) 仕上指数(前走時)：71(68) 調教量変化：B

オッズ：○3.0 パドック：○2.4 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：486(+8)

馬具変更：ノーマルハミ→リングハミ

パドックコメント：引き続き順調。◎と差あるが相手筆頭。

返し馬コメント：軽めだが前掻きで実直な走り。悪く無い。

2018年

レースコメント

Cコース移動直後。非常に速いラップが続く馬場で上り性能も必須。比較的出遅れ少なく横一線。テーオーエナジーも行く気はあったが、外からエポカドーロが押して主張し2番手にジェネラーレウーノ。外から馬が続々殺到するも、2列目内の絶好位置にダノンプレミアム。好位勢有力馬がみな納得し、遅すぎはしないが淡々としたスロー。馬群もそれほど固まらず微妙に縦に長いまま。先頭は単騎の状態でしばらく逃げていて、外からの接近の動きもなし。3コーナー過ぎから徐々に後続が接近し始めるが、直線エポカドーロがまた粘り腰を見せる。横並びしてきたコズミックフォース、その外ワグネリアン。内のダノンプレミアムは上手く捌けてない。ひと足先に態勢有利になったのがワグネリアン、内で残すエポカドーロ。3着争い4頭横並びも、ワグネリアンがギリギリ凌ぎ切った。大接戦勝ち。

1着:ワグネリアン 牡3 57kg 友道康夫厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：キングカメハメハ

馬主：金子真人ホールディングス 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム天栄(3) ～中5週～

IDM：△62 厩舎：△11 厩舎矢印↗ 調教：○12 調教矢印：→

追切指数(前走時)：57(47) 仕上指数(前走時)：62(61) 調教量変化：A

オッズ：△1.5 パドック：☆ 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：450(-2)

馬具変更：なし

パドックコメント：引き続き順調。弱点多いが嵌れば。

返し馬コメント：前肢掻き込むがしなやかな走り。悪くない。

2着:エポカドーロ 牡3 57kg 藤原英昭厩舎(栗)

父：オルフェーヴル  母父：フォーティナイナー

馬主：㈱ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 生産牧場：田上　徹

外厩情報(帰厩()戦目)：吉澤ステーブルＷＥＳＴ(1) ～中5週～

IDM：○64 厩舎：無0 厩舎矢印→ 調教：無1 調教矢印：→

追切指数(前走時)：19(57) 仕上指数(前走時)：46(55) 調教量変化：B

オッズ：注2.0 パドック：- 馬体(前走時)：余(余)  馬体重：490(-2)

馬具変更：なし

パドックコメント：余裕残しも引き続き順調。素質・適性劣り目立たず。

返し馬コメント：前肢掻き込むがしなやかな走り。悪くない。

3着:コズミックフォース 牡3 57kg 国枝栄厩舎(美)

父：キングカメハメハ  母父：ネオユニヴァース

馬主：㈲サンデーレーシング 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム天栄(2) ～中2週～

IDM：無56 厩舎：無-11 厩舎矢印→ 調教：無-11 調教矢印：→

追切指数(前走時)：60(57) 仕上指数(前走時)：60(58) 調教量変化：B

オッズ：- パドック：- 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：464(-2)

馬具変更：なし

パドックコメント：引き続き順調。強調点見出せず。

返し馬コメント：走りのバランスが悪い。スピードに乗れない。

2017年

レースコメント

馬場は乾いて内外フラット、直線での上がり性能必須。ほぼ揃ったスタート。しかし内枠の馬の方がやや優勢。押してマイスタイルが逃げ、アルアインが２番手を取りそうだった所に掛かりながらトラストが並んでくる。1コーナーの進入でもう先頭が全く動かず馬群も一度凝縮したほどで、かなりのスローペース。1000m通過が63秒2と計時されるかどうかという所で、外からレイデオロが一気に捲り、ペルシアンナイトもそれに続いた。その2頭以外は動きもなし。引き続きスローペースは継続。馬群は3コーナーを過ぎてもバラけず、先団はみな手綱を持ったまま直線へ。逃げるマイスタイル、馬場の真ん中で構えるレイデオロに外から迫るスワーヴリチャードだが、レイデオロがもう一伸び。最後までスワーヴリチャードの追撃を振り切った。1馬身半後ろの3着争いは粘り込みそうだったマイスタイルにアドミラブルとアルアインが迫るも、アドミラブルが僅かに3着。

1着:レイデオロ 牡3 57kg 藤沢和雄厩舎(美)

父：キングカメハメハ  母父：シンボリクリスエス

馬主：㈲キャロットファーム 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム天栄(1) ～中5週～

IDM：無61 厩舎：○18 厩舎矢印↑ 調教：○16 調教矢印：→

追切指数(前走時)：60(51) 仕上指数(前走時)：58(51) 調教量変化：B

オッズ：○3.0 パドック：- 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：480(-4)

馬具変更：なし

パドックコメント：引き続き順調。強調点見出せず。

返し馬コメント：先入れ、前肢掻き込み渋太く実直な走り。悪くない。

2着:スワーヴリチャード 牡3 57kg 庄野靖志厩舎(栗)

父：ハーツクライ  母父：アンブライドルズソング

馬主：㈱ＮＩＣＫＳ 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(1) ～中5週～

IDM：無61 厩舎：△10 厩舎矢印↗ 調教：▲12 調教矢印：→

追切指数(前走時)：62(67) 仕上指数(前走時)：66(68) 調教量変化：A

オッズ：▲2.5 パドック：○3.2 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：492(-12)

馬具変更：なし

パドックコメント：ビッシリ仕上がる。この出来なら動けるはず。

返し馬コメント：抑えて軽め。折り合いには問題なし。

3着:アドミラブル 牡3 57kg 音無秀孝厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：シンボリクリスエス

馬主：近藤　英子氏 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム空港(4) ～中3週～

IDM：◎66 厩舎：◎19 厩舎矢印→ 調教：◎20 調教矢印：⬆

追切指数(前走時)：66(67) 仕上指数(前走時)：61(62) 調教量変化：B

オッズ：◎3.5 パドック：◎3.6 馬体(前走時)：余(良)  馬体重：514(+4)

馬具変更：なし

パドックコメント：混戦だが安定感求めるなら。

返し馬コメント：前肢掻き込み渋太く実直な走り。悪くない。

2016年

レースコメント

内は荒れ気味もやや時計速くフラットな馬場。内のマイネルハニーの出脚が良く、１コーナーまで他馬に並ばせない。プロフェットとアグネスフォルテが２番手で少し争う。序盤は隊列が縦に伸び、前の３頭で後続を離していた。全体の隊列も７番手以下が固まっていたが、ほぼ縦長。向正面上りで少しペースが緩むものの、３コーナーを過ぎて後続が徐々に進出。隊列も一気に縮まるが、先行勢はもう一つ粘れない脚色。直線に向いて坂下で横一線、差し馬同士の叩き合いに。最初エアスピネルが抜け出すも人気３頭が接近してサトノダイヤモンドが出るも、右にヨレた際にマカヒキが間を割る。ディーマジェスティは半馬身劣勢。最後はマカヒキとサトノダイヤモンドの叩き合いになり、ハナ差でマカヒキが制した。人気上位３頭は４着以下を結構大きく離していた。

1着:マカヒキ 牡3 57kg 友道康夫厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：フレンチデピュティ

馬主：金子真人ホールディングス 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファーム天栄(4) ～中5週～

IDM：○67 厩舎：○23 厩舎矢印↗ 調教：▲13 調教矢印：⬆

追切指数(前走時)：74(74) 仕上指数(前走時)：76(78) 調教量変化：A

オッズ：◎3.5 パドック：○3.2 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：502(+4)

馬具変更：なし

パドックコメント：相変わらず好調。適性？も状態の良さ目立つ

返し馬コメント：ゆったりしなやかで大きな走り。悪くない。

2着:サトノダイヤモンド 牡3 57kg 池江泰寿厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：オーペン

馬主：里見　治氏 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(2) ～中5週～

IDM：▲66 厩舎：注14 厩舎矢印↗ 調教：○15 調教矢印：⬆

追切指数(前走時)：67(57) 仕上指数(前走時)：68(56) 調教量変化：A

オッズ：▲2.5 パドック：▲3.0 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：500(-4)

馬具変更：なし

パドックコメント：相変わらず好調。弱点はあるものの状況一つ

返し馬コメント：ゆったりしなやかで大きな走り。悪くない。

3着:ディーマジェスティ 牡3 57kg 二ノ宮敬宇厩舎(美)

父：ディープインパクト  母父：ブライアンズタイム

馬主：嶋田　賢氏 生産牧場：服部　牧場

外厩情報(帰厩()戦目)：ドリームファーム(5) ～中5週～

IDM：◎69 厩舎：▲15 厩舎矢印↗ 調教：注13 調教矢印：→

追切指数(前走時)：80(67) 仕上指数(前走時)：78(66) 調教量変化：B

オッズ：○3.0 パドック：▽2.2 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：472(-4)

馬具変更：なし

パドックコメント：相変わらず好調。弱点あるが選択肢の一つ。

返し馬コメント：軽めだが前掻きで実直な走り。悪く無い。

2015年

レースコメント

瞬発力必須の差し有利馬場、パンパンの良。ミュゼエイリアンだけが唯一先手争いで押して主張し、外枠各馬がくっついて先団を固める流れ。1000m通過58秒8は近年でもかなり速いペースで隊列も縦に伸びる。道中もそれほど緩められず、4角まで隊列真ん中のドゥラメンテを見て各馬が動くが、そのドゥラメンテは外から悠々不利なく伸びて一気に後続を千切る。ダービーレコードを0.1秒更新する決着で完勝した。少し差し馬に流れが向いた展開でもあり、この決着で終い脚を使えたかバテたかで大きく明暗は分かれているが、全体のレベルの高いメンバーが集まったレースだった。

1着:ドゥラメンテ 牡3 57kg 堀宣行厩舎(美)

父：キングカメハメハ  母父：サンデーサイレンス

馬主：㈲サンデーレーシング 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(2) ～中5週～

IDM：◎68 厩舎：◎26 厩舎矢印→ 調教：◎20 調教矢印：↗

追切指数(前走時)：63(51) 仕上指数(前走時)：61(61) 調教量変化：B

オッズ：◎3.5 パドック：◎3.6 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：484(-2)

馬具変更：なし

パドックコメント：バネ感目立ち才能に期待。

返し馬コメント：ストライド大きく動きもマズマズ。

2着:サトノラーゼン 牡3 57kg 池江泰寿厩舎(栗)

父：ディープインパクト  母父：インティカブ

馬主：里見　治氏 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(3) ～中2週～

IDM：▽59 厩舎：無-12 厩舎矢印→ 調教：無-3 調教矢印：→

追切指数(前走時)：38(45) 仕上指数(前走時)：49(55) 調教量変化：B

オッズ：△1.5 パドック：- 馬体(前走時)：余(良)  馬体重：454(±0)

馬具変更：なし

パドックコメント：馬体充実し好調。弱点あるが状態良さなら。

返し馬コメント：抑えて軽め。折り合いには問題なし。

3着:サトノクラウン 牡3 57kg 堀宣行厩舎(美)

父：マルジュ  母父：ロッシーニ

馬主：里見　治氏 生産牧場：ノーザンファーム

外厩情報(帰厩()戦目)：ノーザンファームしがらき(2) ～中5週～

IDM：▲63 厩舎：注16 厩舎矢印→ 調教：▲16 調教矢印：→

追切指数(前走時)：52(48) 仕上指数(前走時)：55(57) 調教量変化：B

オッズ：▲2.5 パドック：▲3.3 馬体(前走時)：良(良)  馬体重：470(-4)

馬具変更：なし

パドックコメント：直線のキレ味は持っている。

返し馬コメント：しなやかでバネある走り。まずまず。

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