帰厩2走目の逆襲 フェブラリーS
村山弘樹です。
今週末に行われるフェブラリーSには、ノーザンF系育成牧場からの帰厩初戦馬がいません。ゴールドドリームとクリソベリルの活躍から、「ダートGⅠではノーザンF」の傾向が続いていましたが、今年は根岸S・東海Sの好走馬が人気になるでしょうか。
20年フェブラリーSの放牧先一覧
画質が粗くてすみません。
23日付けの関西サンスポさんでは、放牧明けからの推奨馬を取り上げる予定です。昨年は2着ゴールドドリーム推奨でした。
今年の放牧明けは5頭。
このうちどれを推奨するか、その理由と合わせて参考していただければ幸いです。
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このnoteでは根岸Sや東海S組、使っての上積みが期待できる馬のヒントを掲示できればと思います。昨年のユラノトのようにバシバシ追われた馬に着目するのもいいですが、今回は帰厩○走目の着度数を見ていきます。
一般的な「叩き2走目」ではなく、「放牧明け2走目」を集計しているので新しい発見があるかもしれません。
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いきなりですが、結論です。
注目はヴェンジェンス。
2020年2月12日 ヴェンジェンス photo by Rumi Enokida
若駒時から安定した取り口を見せていますが、帰厩○走目の着度数で見ると以下のとおり。
着度数の右の%は複勝回収率を表します。また「1走目」には新馬戦を含みません。
帰厩2走目は【1331】で18年高瀬川S以外では全て好走中。みやこSを制した時も帰厩2走目でした。7歳という馬齢や東京コース実績のなさは気になりますが、一度使っての上積みという点では高く評価できます。
近3走はいずれもIDM70以上をマーク。相手には押さえておきたい存在です。
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周知の事実かもしれませんが、ワンダーリーデルも帰厩2走目で良化するタイプ。
帰厩初戦での唯一の勝利は中3週のアハルテケS。間隔があくと力を出し切れないレースも目立つので、根岸Sの8着は致し方ないか。
今回はキャリアで【4021】の帰厩2走目。
あとは7歳という馬齢でGⅠの壁を打ち破れるかどうか。こちらも相手には加えておきたい1頭です。
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人気を分け合うと予想される2頭はどうか。
インティは19年9月18日に武田Sから帰厩して以降、在厩で調整されています。数えて今回で帰厩4走目。これは同馬にとって初めての経験です。
しかし、そこはダートの名門・野中厩舎。ずっと在厩とはいえ、前走東海S時からは仕上げの度合いが上がってくることでしょう。追切指数やパドック班のジャッジから、上昇度をつかみたいですね。
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モズアスコットは宇治田原優駿Sからの帰厩2走目。
着度数からは、放牧明けと2走目の成績に差は見えず。間隔よりも、「初ダート」「距離短縮」がハマった臨戦過程からの変化がどうかでしょう。
同馬は脚元情報にも注目。
前走はJ鉄を履いていただけに、詰めて使ったことで歩様が硬くなっていないかは要チェックです。
それでも、根岸Sで記録したIDM79は相当優秀な値。同じパフォーマンスができれば勝てる計算なので、どれだけIDMを落とさないかも考えると面白いかもしれません。
ちなみにルメール騎手といえばノーザンFのイメージですが、宇治田原優駿S育成馬との相性は良好。複勝回収率は1走目2走目とも高いです。
平場で覚えておきたいデータです。
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