来年の話ですが・・・。
JRDB永野昌治です。
先週から秋競馬が開幕。来年のクラシックを狙う馬達もデビューする頃に。
先週土曜日の中京4レースの芝1600M戦の新馬戦は牝馬限定ながら好メンバー。
ディープインパクト産駒5頭を始め素質馬も多数いるなか、目を引いたのはジェンティルドンナ産駒のジェラルディーナ。父はモーリスで、父母合わせて13冠という良血。
管理するのは母と同じく石坂正師。厩舎ゆかりの血統ということになる。
結果はスタートで後手を踏んだことと、道中煩い面を見せたことで、差し届かず3着だったが、母のジェンティルドンナも新馬戦は2着に敗れている。
しかし、ここでひとつ思うのは、石坂正師は来年の2月末で定年。現2歳世代はクラシック戦線は転厩して戦うことになる。
来年の2月末で定年を向かえるのは、美浦では星野忍師だけだが、栗東は、西橋師、松田国師、田所師、湯窪師、石坂正師、西浦師と多数。それに加えて角居師が勇退を予定している。残り半年あまりで、それぞれ店じまいをどう考えているのだろうか。
例年の各世代の預託数と今年の2歳世代の預託数を比べると
厩舎 現4歳世代預託 現3歳世代預託 現2歳世代預託
西橋厩舎 23頭 22頭 13頭
松田国厩舎 19頭 19頭 7頭
田所厩舎 26頭 21頭 12頭
湯窪厩舎 19頭 21頭 10頭
石坂正厩舎 21頭 23頭 10頭
西浦厩舎 20頭 25頭 16頭
角居厩舎 27頭 19頭 4頭
と、なる。
まだ、2歳世代とそれより上の世代の入れ替え中だが、現役バリバリの厩舎をみると、現2歳世代の預託数はそれぞれの世代の7割程度。
来年定年の厩舎は数字上は例年の5割程度しか預託していないので、はやり店じまいを始めているということか。
特に、角居厩舎の現2歳世代4頭というのは極端。
来年2月末に7厩舎解散で空く馬房は158。現在栗東で開業待ちの調教師は5名。開業時の馬房数は12馬房の場合が多いので60馬房は割り当てられるが、100馬房近くが宙に浮くことに。
結局それらの馬房は有力馬と一緒にリーディング上位の厩舎に振り分けられることになるのか。
少し先のことになるが、厩舎解散後の転厩先で人間関係が見えてくるかもしれない。