2020年チューリップ賞 好走の要因
photo by Rumi Enokida
こんばんは。橋浜保子です。
3月7日(土)、3月8日(日)の阪神競馬は、馬装具を変更した出走馬の好走が相次ぎました。
その中から、注目度が高かった桜花賞トライアル、チューリップ賞を振り返ります。
2着で桜花賞の権利を手にした2番人気のクラヴァシュドールは、今回馬具変更をしていました。
2019年12月8日 阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ時
お気づきになられましたか?
クラヴァシュドールは今回、ハミ身に、黒い円形のビッドガードを装着しました。
ビッドガードとは、ゴム製の頬あてです。
詳細は馬具図鑑で改めて説明しますが、ビッドガードを装着すると、口角への当たりが柔らかくなり、馬が心地良くハミを受け入れることができます。
2019年12月8日 阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ
ビッドガードは騎手が巧く使いこすと、今回のクラヴァシュドールのように、行き脚が良くなります。
今回は最内枠とビッドガードの相乗効果で、阪神ジュベナイルフィリーズよりも前に位置取ることができました。
道中もロスなく運べ、Mデムーロ騎手が、内ラチ沿いの最短距離を走って2着。
重賞やG1レースで、特に人気馬の馬具を変更するのは勇気が要ります。でも、こうした陣営の試行錯誤が実を結び、クラヴァシュドールは、前走時よりも上手に走ることができました。
このような、陣営が考えるひとつひとつの積み重ねが、競走馬の潜在能力を引き出すことに繋がります。
返し馬
クラヴァシュドールも、本番の桜花賞に向けてとても楽しみな1頭です。
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