【データ分析】新馬戦はこのハミ狙え!
奥野です。
今日は新馬戦を攻略するためのネタを一つお届けしたいと思います。
新馬戦とは
そもそも「新馬戦とはなにか?」
この世に誕生した競走馬が、さまざまな育成を経て、調教され、ようやくたどり着いた舞台。
ほぼ100%の馬が、競馬場のパドックを回り、本馬場に入り、多くの人間に誘導されながら実際のゲートに入れられ、本物のスターターの声を聴き、ゲートから飛び出し、十数頭の馬に混ざって走る…。
それが新馬戦です。
人間界で例えると、4歳に幼稚園に入園して多少の社会性を身に着け、小学校に進学。いろんな幼稚園で育った子たちがいて、まれに幼稚園に入ってない子もいて、大勢の怖そうな大人がいて、泣きわめく子がいて、みんな不安になる中で、いきなり学力テストや身体テストをさせられるようなイメージです。
よっぽどちゃんとした教育を受けていなかったら、落ち着いて行動し真の実力を発揮することなんて不可能でしょう。
田舎で育った子や都会で育った子って、社会性の身の付き方が違うじゃないですか。そもそもそういったハンデもすでにあったりします。環境的ハンデですね。
そんな状況でも、大人たちは我が子の未来のために、なんとしてでも良い成績をあげようと頑張ります。
ようは、指揮する人が競争に集中するよう促したり、その時々でヒントを与えたりします。
では何をするか?
競馬では、そういった新馬に強い騎手を起用したり、馬具等で補助したりします。
ハミとは?
今回はハミのお話なので、ハミのデータを持ち出して説明します。
あらためて、ハミについてはこちらをご覧ください。
JRDB競馬アラカルト ハミ【1】
JRDB競馬アラカルト ハミ【2】
JRDB競馬アラカルト ハミ【3】
ご覧の通り、ハミには多くの種類があり、その効果も様々です。
文字だけでは分かりにくいので、当たりの柔らかさ(制御力)と使用難易度を簡単な表にまとめてみました。
上表は、JRDB馬具マイスターの説明と実際の成績から付けたもので、あくまでも私の独断と偏見です。イメージです。必ずこうなることはありませんので予めご了承ください。
あくまでも私個人のイメージ(笑)。
新馬戦に強いハミとは?
話を本題に。
そもそも、なぜそのような当たりの強いハミを使うのか。
新馬戦を勝たせるためなのか、将来を見据えた上での矯正目的なのか、なんとなくそれを使っているだかなのか、実際のところソコが最も重要なところです。
ただ単に今回の新馬戦あるいは次戦の未勝利戦を勝たせたいだけなら、多少強引に好走させる手段を取ってきます。そういう状況では、やっぱり”ヤンチャなガキ”が強かったりします。
ただ、そんなガキでもちゃんとコントロールする必要があります。競技なので。どういった手段をもって上手くコントロールするか、となれば、もう騎手と馬具しかありません。
どの騎手に依頼するか、どのハミを使うか…、他どの馬具で扶助するか…。
ハミだけでみると、強いのはeハミ(HS社製)とリングハミ。勝率と回収率がずば抜けて優秀です。
どちらも当たりが強いハミに該当し、使い手も選びます。ましてや新馬戦ともなると、熟練度の高い騎手でなければ逆効果になる可能性があります。
諸刃の剣
しかし、リングハミやeハミで頑張って新馬戦を勝たせられたとしても、今後も同じように勝たせられるのかとなればそれはまた別の話。それ以降も好走できなければ意味がないわけで。
上の2つの表を見比べると一目瞭然です。
新馬戦でエッグハミを装着した人気馬は、3勝クラス・オープンでも勝つ可能性がより高くなります。
結論
馬券的にみた場合、新馬戦で狙うべきハミは、リングハミやeハミ。馬の評価を下げたくなる要素がありつつも、ハミと騎手の腕でそれを補う。その分回収率が高くなる、という理論。
ノーマルハミはごく普通の子。1番人気なら勝率30%で、至極真っ当なタイプ。
エッグハミは優等生。1番人気なら勝率36~40%あり、回収率も高い。人気馬がエッグハミなら、逆らわずに軸にしたい。
芝とダートではタイプが異なる
今回はあくまでも芝だけに着目して分析してみました。
ダート馬の場合は、芝馬と少し性質が異なるので、多少なり結果は違ってくると思われます。
それでも、馬券的にみると、リングハミやeハミが狙いというのは同じです。
新馬戦において、この2つのハミは常にチェックしていただければと思います。
ハミのデータはどこで見るの?
JRDB会員サイト内、直前情報画面で閲覧することが可能です。
馬券締切の10分前ぐらいを目処に更新しております。
6月4日(土)に行われた新馬戦では、エッグハミ(E)の人気馬が勝ち、リングハミ(R)を装着した人気薄が3着に好走しました。
勝ち馬の⑩ノッキングポイントはエッグハミ。折り合いはほぼ完璧で、直線でもほとんどモタレていませんでした。素材も育成も良い証拠。
3着⑬バロックダンスは単勝35倍の8番人気と人気がありませんでした。出遅れて後方からの競馬となり、道中も少し持っていかれていました。スピードがあるから仕方がないんですね。それをリングハミでしっかりと抑えこんで脚を溜めることに成功。直線に向いたところで内にモタレてしまいましたが鞍上がコントロールして立て直すと、素晴らしいフットワークで坂を駆け上がり、ゴール前でもう一伸びして3着。
ハミの特徴が非常によく現れていた新馬戦だったように思います。
ではまた。