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競走馬の疾病 ~ソエ焼き~

こんばんは。橋浜保子です。

6月から新馬戦が始まり、2歳馬の走りに注目が集まっています。

競走馬の年齢的には、2~3歳馬に多く見られる疾病に、ソエ(管骨々膜炎)が挙げられます。

このソエを気にしている馬に行われるのが、焼絡(しょうらく)治療です。

ソエ焼き

脚元コード:011

JRDBの表記:「焼」

photo by Rumi Enokida

ソエ焼き_マーク

前肢の前面に発症したソエに、点状の焼き痕がおわかりになりますか。

赤い囲みの中に、縦と横に規則正しく並んでいます。

ソエ焼き_元

パドックで見ると、このような感じです。


ソエ焼 - マーク
ソエ焼

慢性の腱炎(けんえん)、腱鞘炎(けんしょうえん)、飛節内腫(ひせつないしゅ)、骨瘤(こつりゅう)、関節炎などの治療に用いられることもあります。

火熱を応用して、馬の脚に急性充血を起こさせています。

その刺激と消炎作用などによる治療効果を期待して、皮膚を突き抜けないように焼きます。

3日から1週間の間隔をあけて、症状に応じて複数回行います。

ソエが固まると、バンデージを巻いても嫌がらなくなります。

20年前に比べるとソエを焼いている出走馬は激減しましたが、今でも行われている治療法のひとつです。
                 
 2022年4月1日からJRAでは禁止となりました

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