ホープフルSの放牧先傾向
TEXT:村山弘樹
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展開(位置取り)データチェックに続いて、今回は「外厩データチェック」からホープフルSを占います。
近3年の「外厩データチェック」は以下の通りです。
2016年
2017年
2018年
18年はNFしがらきから帰厩して初戦のサートゥルナーリアがV。2着のアドマイヤジャスタとの「しがらきワンツー」でした。
しかし、GⅡ時代も合わせると、帰厩2走目以降の奮闘ぶりも目立ちます。17年に穴をあけたステイフーリッシュのように、12月に新馬を勝った馬がその余勢を駆って好走するケースも。このような上がり馬の存在や、冬季の仕上がり度合いを掴むために、パドック情報は必見でしょう。
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傾向的にはノーザンF一色ではないレースですが、「昨今のGⅠにおけるノーザンF系の強さ」を考慮すると、逆らうことはできないか。
2019年秋GⅠの放牧先傾向
”ノーザンF天栄×ルメール騎手”のワーケアは、打倒コントレイルの筆頭候補と言えます。
ルメール騎手×ノーザンF天栄(2016~GⅢ以上のみ)
有馬記念のアーモンドアイが敗れたとはいえ、G1での勝負強さが光る結果です。この表からも、2018年以降は明確に「放牧明けをルメール騎手で」という狙いが見て取れます。
今年は桜花賞のグランアレグリア、天皇賞春のフィエールマン、天皇賞秋のアーモンドアイでG13勝。いずれも、しっかりと間隔があいた馬でした。
これ以外でNF天栄がG1を勝ったのは、ヴィクトリアマイルのノームコア(レーン騎手)のみ。コントレイルが人気を集める今回、育成牧場の傾向だけで予想するのであれば、ワーケアの単勝と結論付ける戦略も有効です。
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ただし、コントレイル、そして同馬の育成である大山ヒルズも侮れません。2戦続けてレースの上がり2Fが22.5秒以下という驚異的な瞬発力があり、東スポ杯のIDM66は古馬OP勝ち級の値です。
コントレイル 近2走のレース画像とラップタイム
2019年放牧先別 帰厩して初戦の成績
大山ヒルズはキズナ産駒以外の活躍も顕著で、帰厩初戦で重賞を4勝。
なんといっても、ワンアンドオンリー・キズナを出した、”ダービーを勝てる育成牧場”です。名門・矢作厩舎とのタッグなら、「ノーザンF系以外は芝GⅠを勝てない」という心配は、杞憂に終わる可能性が高いと現時点では考えています。
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