こんなハミ替えはつらいよ ~いきなりD!?~
奥野です。
このところ、ハミやその他馬具について、ウザいぐらいツイートやnote記事をアップしています。
毎日毎レース、ハミや馬具をチェックして、それぞれの意味や役割を考えながら競馬を見ていると、新しい発見があって、毎度ワクワクしながらパドック情報ページを開いています。
ブリンカーにしろ、ハミにしろ、その馬にとって着ける必要があるから着けてきています。
馬の性格、騎手の技術、距離や戦略などなど目的は様々。やはり馬の短所を馬具で補正したり長所をより生かすことを一番の目的としているでしょうか。
レース後に、「この馬にはブリンカーがあっていたようで、今日は集中して走ってくれました」とか「ブリンカーがあってなかったみたいです」というコメントをよく目にしますが、「今日のDハミはダメでしたわ~」みたいなコメントは、私も30年競馬してますがいまだ見たことがありません。
そうです。今日は「こんなハミ替えはつらいよ」ということで、このDハミ替えは無いよなぁ…というお話。
6月19日(日)阪神12R
これは私の中では一大事でした。
最終レースなので、一発逆転を狙いたい人が多い状況。そこに一頭だけやけにお買い得感のある馬がいました。
それが⑤メイショウシロガネ(今村53K★)です。
馬は、1勝クラスを勝ち上がっての初戦。2カ月半ぶりの競馬でした。そして鞍上は今回も今村騎手。この日もすでに2勝を挙げており絶好調でした。当然注目したくなる人物であり、オッズ的にも魅力がありました。
ところが…。
「これはちょっと厳しいなぁ…」
ハミをDハミに変更してきたいたのです。
特徴:ハミ鐶がアルファベット「D」字型をしています。ハミ鐶とハミ身が垂直に交わっているので、ハミ鐶の直線部分がハミ枝の役割を担い、正しくハミを受けることができます。制御力が非常に強いため、騎手の腕が試されるハミのひとつです。
このように説明されているように、非常に扱いが難しい馬具です。新人の今村騎手に扱えるのかどうか…。
レースでは…
スタートでツンノメリ、出遅れてポジションを取れずに終始押っ付け押っ付け。テンが決して速かったわけではないのに、先行勢に追いつくことができませんでした。
結果は8着。次走に期待したいところですが、ハミ替えは必須。人気を落としてくるなら、直前情報を隅から隅まで目を通しましょう(笑)
もっとも、今回のメイショウシロガネは、お世辞にもデキが良かったとは言えない状態でした。
馬体重はマイナスでも、締まりがなく重々しく映ったのでしょう。前肢もしっかり出ておらず、ゴトゴトしてましたね。出遅れはそのせいもあるでしょう。
そのような状況から、今回Dハミを装着してきたのは、今村騎手にレースでDハミを体験させることを目的としていたのかもしれません。すなわち、勝負掛かりではなかったということ。
余談ですが、馬券はハズレ(汗)
勝ち馬の③ピュアジャッジから流し。⑧メイショウシロガネを消すところまでは良かったんですが、高めを狙いすぎて、当たり目を消しちゃってますね(汗)
そこは馬券の世界なので、また別の話。ただ、そこに⑤メイショウシロガネの馬券も加えていたら、損失が大きくなってましたから、傷口を最小限に抑えられたという点では良い選択だったと思います。
それでは。