2020年フィリーズレビュー 勝利の要因
こんばんは。橋浜保子です。
エーポスが桜花賞の優先出走権を手にした、桜花賞トライアルのフィリーズレビュー。
先週のチューリップ賞に続き、阪神競馬場での桜花賞トライアルで馬具変更馬が好走しました。
2020年2月8日 京都10R エルフィンステークス時
2020年3月15日 阪神11R フィリーズレビュー時
違う写真でも、対比してみましょう。
2020年2月8日 京都10R エルフィンステークス時
2020年3月15日 阪神11R フィリーズレビュー時
いかがでしたか?
ひとつは、すぐ見つけられたと思います。
エーポスは今回、パドックでメンコを装着していました。
メンコとは、馬の耳を覆って音を聞こえにくくするための馬具です。
馬具の詳細は、ハミの説明が終わってから馬具図鑑で改めて説明していきますが、メンコは怖がりな馬や、歓声や風の音などに驚く馬などに装着すると効果があります。
2020年3月15日 阪神11R フィリーズレビュー時
エーポスは、返し馬ではメンコを外していました。
そしてもうひとつ、今回はパドックでハートハミを外していました。
こちらも、改めて馬具図鑑で紹介しますが、ハートハミは馬をひく時にリードしやすいように用いる馬具です。
エルフィンSからの短期間でも、気性面で成長したことを窺い知ることができる馬具変更でした。
なお、ハートハミは一見、リングハミに似ています。でも、レースで装着することはまずありません。
レースではスタートで後手を踏んでしまいましたが、そこからダッシュ力を活かして中団に取り付きます。
その際、少し行きたがる面を見せていましたが、そこから岩田康誠騎手が折り合いをつけ、内側を追走。
最後の直線で2番パフェムリと3番フェアレストアイルの間を割って出て、そこから猛追。鮮やかな差し切り勝ちを決めました。
自分を取り巻く状況が、目まぐるしく変化していった1分21秒0の間、エーポスは、ひとつひとつの場面に対応していきました。
3月中旬の3歳牝馬が1400mで、しかもひとつのレースで、これだけのことを乗り越えることができたのは素晴らしいことだと思います。
彼女の素質と潜在能力を引き出した陣営の馬具変更も、実に見事でした。
先週の競馬でも、馬具変更の好走例がたくさん出ていました。今後もぜひ、馬具に注目なさってみてください。