【AI競馬トレンド解析Ex】菊花賞は三つ巴？ 人気薄躍進条件に合致する馬は？
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奥野 菊花賞です。
村山 菊花賞ですね。
奥野 好きですか？
村山 嫌いではありません。
奥野 コントレイルという３冠馬が誕生したこと以外、このところ抜けた馬がいないから、予想のし甲斐があるよね。そういう意味では今年も楽しみです。
村山 はい。僕は今年は「◎ヘデントール」で勝負します！
奥野 聞いてないけど(笑)。有料情報じゃないの？ 公開していいん？
村山 今回は特別に。自信があるので！
奥野 ほぉ…。気合入ってるね。
村山 いつも入ってます！
奥野 ヘデントールを本命にしたその心は？
村山 実績や外厩を素直に評価するならアーバンシックなんですが、2020年以降に中京以西の芝ＧⅠを勝ったノーザンＦ育成の関東馬で中６週以内だった馬はグランアレグリアだけなんです。で、やっぱ木村厩舎ですよね！ イクイノックスとチェルヴィニアで関西ＧⅠを勝っているじゃないですか。この実績は大きいです。
奥野 着眼点が村山式で、たしかにそう言われてみれば、短ローテのＮＦ天栄帰りの関西遠征って、移動距離を考えても結構大変で、なんとなくだけど忙しく感じるなぁ。
村山 もちろん、ヘデントールに欠点がないわけではないですよ。ただ、今年のメンバーでは、この馬のポテンシャルを評価すべきタイミングだと思うんです。
奥野 うん、言われてみれば確かにそうかも。私のポリシーとして、スタートが上手くないタイプは軽視するというものがあるから、印をあげられないんだけども、ポテンシャルは確かに上位だね。
ボディーバランスが良くて、距離の融通がきくタイプ。この子供っぽさは、父ルーラーシップに母父ステイゴールドだから仕方がないかな(笑)。だからこそのポテンシャルだし。勝者効果も相まって、一気に伸びてくる可能性もあるな～。
村山 夏を使って、２か月を空けてのさらなる成長に期待しています！
奥野 とはいえ、やっぱり菊花賞のこのレース条件は、先行馬が有利。
村山 はい。テン指数１位の馬が強いレースですよね。
奥野 テン指数が上位の差し馬もいるから、一概に先行するとは言えないけど、やっぱりテンから位置を取りに行ける馬が有利。差し・追い込み馬がよく来ている印象を持たれているけどね。
村山 三冠を達成した馬たちがみな、その脚質だっただからかなぁ。
奥野 行われた過去８回の菊花賞では、こんな状況です。
村山 はっきりと出てますね（汗）
奥野 テン指数が下の方で勝利している２頭は、キセキとワールドプレミア。この２頭は前走神戸新聞杯で馬券に絡んでるんだけど、重要なステップレースで、先行有利な状況を打破した実績がある。
村山 ワールドプレミアの２着だったサトノルークスも、前哨戦のセントライト記念で好走してましたね。
奥野 とはいえ、やはり前づけできる馬が有利なのも事実。かつ、位置取りは内であればあるほど良し。
村山 一瞬でよくこんな表を作れましたね！！
奥野 あぁ、こういうのは全部、生成AIに作ってもらってるから。
村山 ３コーナーから４コーナーの下りがポイントですよね？
奥野 そう。下りの急坂で、かつ、４コーナーの径がそれほど大きくないので、ここで加速しすぎると膨れるわけです。外につけた馬ほど遠心力で膨れやすくなる。
さらに、騎手の心理的に、長いようで短く平坦な直線に向く前に、やっぱり抜け出すスペースを確保しておきたくなるから、内より外に意識が向いてしまう。そうなると、外で渋滞が起きて、見えないところで外の各馬はリズムを狂わされてしまう。
村山 気づけば、勝ち馬はすでに内で抜け出す態勢に入っている、と。
奥野 京都大賞典が荒れやすいのも、これと同じカラクリですわ。
村山 ヘデントールにとっては割引材料だなこれは…。
奥野 いや～あくまでも展開データ上の話だから。
村山 ヘデントールに期待することは、ゲートが上手くなって、リアルなテン指数がアップして、位置を取りに行ってくれることですね！
奥野 ポテンシャルを考えたら単勝８倍のオッズはつきすぎだと思うから、旨味の先取りしておくのはありだと思うよ。
村山 奥野さんはどうします？
奥野 では、お馴染みの「成績IDM偏差値（ｒIDV）」を見てみましょうか。
村山 お！ヘデントール、この夏の２戦が非常に高い！
奥野 そこばっかり見ない！
村山 スミマセン（汗） ダノンデサイルがダービーで67.5ってすごいですねやっぱり。アーバンシックも勝ち切って伸ばしてきました。勝ち切るのって、本当に大事ですね。
奥野 勝利効果が付いてくるからね。半面、メイショウタバルの神戸新聞杯は、期待していたほど高くならなかった。
村山 メイショウタバルの場合は、当時の馬場にあっていたともいえますし、そもそもマイペースで運べたことも大きな勝因だったかなと思います。
奥野 そうなるね。だから、このレースは負けている馬を丁寧に扱わないといけません。
村山 たとえば？
奥野 ⑭メリオーレムとか。
村山 神戸新聞杯では１番人気でした。
奥野 ２走前が強かったじゃない？ ｒIDVが71。重賞初挑戦の神戸新聞杯で１番人気に支持されるぐらい期待されている馬よ。父シュヴァルグランを彷彿とさせる体躯と走り。これからの馬って気がしない？
村山 川田騎手が土曜に負傷したということで、急遽藤岡騎手に乗り替わってしますね。
奥野 そこが少し不安だけど、重たい脚をしてるし、動かし甲斐があるというところで、藤岡騎手みたいなタイプがむしろ合ってるかもしれないよ。
厩舎×外厩的には？
村山 友道厩舎でチャンピオンヒルズ。ノーザンＦ系の馬を多く抱える厩舎なのであまり例はありませんね。ただ、さすがの厩舎力でそれなりに走っています。この組み合わせでは、中９週以上よりも短期放牧時の方がいい印象なので、在厩２走目の今回はいいと思いますよ。
奥野 あと、前にも話したけど、直近５戦で70以上を出した馬を買い続けたら、その回収率は100％を超える…。
村山 うん…これは強烈なデータでした。
村山 他はいかがでしょう？
奥野 テン指数を絡めてピックアップするなら、⑮エコロヴァルツだね。
村山 これまた強烈な人気薄…。
奥野 このオッズだから、ってのもあるけど、事実、主要重賞では馬券に絡んでるから。朝日杯FSのｒIDVも高いでしょ。
村山 たしかに。前走も、４コーナーでコスモキュランダに被され、勝ち馬に煽られながら３着に残しましたものね。根性は相当あります。
奥野 切れないタイプだから、上がり競馬はしんどい。だから前走セントライト記念や２走前のダービーのようなレースは向いてないですね。それでも大負けしてないから。
村山 朝日杯FSは超ハイペースで追い込んで２着。ジャンタルマンタルやジャスティンミラノたちに、マイルや中距離でガチンコ勝負で打ち負かせってなると厳しいけど、このレース条件で今回のメンバーなら一発あるかも…。
奥野 そんなところかな。
村山 ダノンデサイルはどうします？
奥野 もちろん、数値上は買わないといけないでしょう。おそらくこの夏でまた一気に成長しているだろうし。鞍上の横山典弘騎手もこのコースは得意そうだし。
村山 ですよね～。僕はもちろん買いますけど(笑)
奥野 ただ、ｒIDVが高いのは前走だけだし、ダービー時は正直言って、皐月賞を回避したメリットや展開が有利に働いた感もあるから、実力を評価しづらいというのが本音です。
村山 あぁ…。それで単勝3倍の１番人気は売れすぎってことか…。
奥野 あれこれ挙げても迷うだけなので、このへんで締めようかな。
村山 なんか、ん～、も、もう一頭…、もう一頭いただけませんでしょうか？
奥野 な、なによ気持ち悪い…。
村山 アーバンシックを取り上げていただけてないので。
奥野 人気先行型。テン指数が低い、ダノンデサイルと同じで、ｒIDVが高いのが前走だけ、です。
村山 あ、ありがとうございます…。
奥野 真の本命だな、これは…。
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