競馬稼業はつらいよ~パドックが教えてくれること②~
縦の比較・横の比較
JRDBのパドック担当者は、パドック評点をつける場合は、縦と横の比較を同時にします。
☆縦の比較
前走・2走前(それ以前も)と、馬体の変化をチェックします。
2走前に、まだまだ馬体に余裕がある 馬が、使われつつ絞れてきているかとか、前走と比較すると、馬体に余裕があり、前走並のパフォーマ ンスは発揮できないなと判断したりします。
JRDBの新聞には、その馬体変化の流れを容易に把握するために、馬体データが入っています。
上記の馬柱は、NHKマイル Cに出走したときの、ラインクラフトのものです。
フィリーズ R の時は、良 2 チヤとなっています。これは、馬体は良い、パドック評点 2 点、気配は少しチャカついていたとなります。
これが、桜花賞出走時は、余 2 不 となっています。少し余裕残しの馬体、パドック評点は 2 点台、 不安定な気配となっていました。コメントでも表記されていますが、「余裕残し。コレで走るのだから強 い。」となっています。仕上げに余裕がありながらも、桜花賞を楽に勝つだけの器であった事がこれで判 断できます。
【馬体推移の例】
緩い・太い
↓(良化) 余裕
↓(良化) 良・張
↓(下降) 普通
つづく…
日曜阪神11R大阪杯・G1
◎11番スターズオンアース(2着)
休み明けもきっちり仕上がる。
○06番ヴェルトライゼンデ(9着)
休み明けも好仕上がり。ハミ替え。
▲09番ジャックドール(1着)
休み明けもほぼ仕上がる。
注14番ヒシイグアス(7着)
展開微妙もデキ良い。
△01番ジェラルディーナ(6着)
最内枠微妙も揉まれ無ければ。
▽04番ノースブリッジ(8着)
良い意味での平行線。
☆13番ダノンザキッド(3着)
デキ上向く。距離こなす。
結果、▲9番が馬ナリでハナにたちレースを引っ張る。☆13番は好位の外、注14番が中団、○6番が中団の外、△1番が中団後方の内、◎11番は出遅れて、中団後方の外から追走。直線に向いても▲9番の脚色は鈍らず、そのままゴールを駆け抜け快勝。◎11番は、馬群を捌いて伸びて来たが、後一歩届かず、2着まで。☆13番はジワジワ伸びて、3着。
次走 コメンと
◎11番は、スタート一息、スタンド前でゴチャ付く不利、直線はシッカリ伸びて来たが。次走、距離延長なら巻き返す。
▲9番は、ハナに立ち。マイペースが叶い理想の展開。次走、展開次第。
☆13番は、右手前のままで、伸び切れなかったが、次走、距離短縮なら更に良し。
○6番は、スタンド前で他馬と接触が堪えたか・・・。次走、スンナリだと巻き返す。
ではでは グッドラック!