金鯱賞・フィリーズR 出走情報を踏まえて
村山弘樹です。
サラブレ4月号において、締め切りや紙幅の都合で触れられなかった有力馬について簡単にまとめます。
金鯱賞
5サトノガーネット
2月29日に吉澤ステーブルWESTから帰厩。これは今回の出走馬の中で最も遅い帰厩です。矢作厩舎はこのような直前入厩を多く取り入れており、調教本数が少なくても問題はありません。管理頭数が多いことも関係しているのでしょう。帰厩後も攻められており、状態は良さそう。日経新春杯はエーティーラッセンが3着に粘ったように、内枠先行馬に有利な流れ。距離が長かったことに加えて、牝馬ながら55キロを背負い、外を回るとスタミナがそがれる馬場状態であったことも響いた。距離短縮と決め手の生きる中京2000mに替わるのはプラス。
サトノガーネット
Photo By Rumi Enokida
10ロードマイウェイ
2月8日にグリーンウッド・トレーニングから帰厩。中8週の放牧明けだった前走は、自己最高の馬体重を記録。やや余裕のある体つきに映りましたが、気合い乗りは良好で充実した状態でした。今回の臨戦過程にケチをつける点はありません。この馬の実力を出せる仕上がりにあります。
ロードマイウェイ
Photo By Rumi Enokida
7ギベオン
2月13日にグリーンウッド・トレーニングから帰厩。放牧明けでも馬体は決して太くなく、馬体重が安定しているのが特徴。ただし、古馬になってからは4着が最高なので、さすがに放牧効果で一変があるとは予想しづらいです。
ギベオン
Photo By Rumi Enokida
3ニシノデイジー
中6週ながら前走後は在厩で調整されています。ホープフルS時やダービー時もほぼ同様の過程であり、その点はプラスか。中間は負荷をかけて乗りこまれている印象を受けます。こちらも一気の良化があるとは強調しづらいですが、「距離短縮」×「左回り」×「内枠」なら東スポ杯2歳S時を彷彿とさせる末脚が使えても。
サートゥルナーリアはやはり間隔があいた方がいいですね。断然人気でもここは信頼。
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フィリーズR
上位人気馬は誌面で触れたとおりの臨戦過程。触れなかった馬に関しても「放牧効果で上昇」と言える馬はおらず、評価はそのままで変わりません。
ただし、評価を下げた馬が内枠に入り、上げた馬が外枠となったのは痛恨。約3か月ぶりという臨戦過程を不安視していたカリオストロは、見た目はスッキリ仕上がっており、相手には加えます。
カリオストロ
Photo By Rumi Enokida
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