競馬雑記帳 2023/02/02
JRDB永野です。
競馬好きとしても知られる、東進ハイスクルールの林修先生が以前テレビで、「植物の名前と旬の時期はJRAのレース名で覚えた」といった趣旨のことを言っていた。
そう、JRAのレース名って雑学の宝庫だったりする。生まれたこの方ずっと関西圏居住の私が、東北の安達太良「あだたら」や九州の英彦山「ひこさん」、和布刈「めかり」といった難読に近い地名をスンナリと読めるのはJRAのレース名による所が大きい。
JRAの特別戦のレース名のパターンは大きく分けると、地名・植物・星座・暦のパターン。一番の雑学の宝庫はやはり地名は。どこの競馬場でのレースかまで思い浮かべば、おおまかな地方まで判断できる。
趣きがあるのは、暦・カレンダーに関連のレース名か。節分、バレンタインなど日が決まっている場合は前倒しでレース施行が基本のよう。
しかし、暦・カレンダーで一番の基本は何月の名前でのレース、和名と英名でのレースが存在、全12ヶ月の現状はこんな感じ。
1月
睦月
今年は中京で3年振りにオープン競走で施行。基本は京都での2勝クラスの2400M戦
January
中山でのダート1200Mのオープン戦で定着
2月
如月
3歳の芝1800MのGⅢ戦。京都改修中は中京の芝2000Mで代替
February
ダートのGⅠ戦。メイセイオペラの勝った1999年だけ1月施行
3月
弥生
皐月賞トライアルで3月始めに中山で。今後はディープインパクト記念の名称とどちらが馴染むか。
March
ダートのハンデ重賞として高松宮記念の裏で定着
4月
卯月
以前は皐月賞当日に行われていたが、昨年久々に桜花賞の日に中山で施行。しかし、ウサギ年の今年は施行なし。
April
以前は桜花賞当日の中山のメインだったが、2007年を最後に施行されず。
5月
皐月
言わずと知れた三冠のひとつ目も、施行は4月。
May
メイSとしてオークス前日のメインのハンデ戦で定着
6月
水無月
ここ3年は宝塚記念の前日の阪神のメインとして施行
June
6月中旬の土曜に東京開催のメインとして施行
7月
文月
嘗ては7月上旬に阪神で施行されていたが2007年を最後に以降施行されず。
July
嘗てが関西圏のレースだったが2021年から夏の福島でのダート1700のリステッドに。
8月
葉月
1996年にこの年は中山で行われたいた夏競馬を最後の施行なし。
August
新潟改修で中山開催だった2000年の夏競馬を最後に施行なし。
9月
長月
1986年に一度だけ長月特別の名称で阪神で施行。秋の中山では「なかつき」の名称で行われており、1986年は東西でながつき特別と長月特別が1日違いで施行。まだ馬券が東西の相互発売前だったがら可能だったか。現在は開催後半にダートの短距離戦として定着
September
ここ3年は秋の中山開幕週に施行。2003年以降は芝1200Mに固定
10月
神無月
東京での3勝クラスのダート戦、長らく1400M戦だったが2020から開幕週にマイルで行われるように。
October
東京での芝のレースだが、2017年から芝2000Mのオープン戦に
11月
霜月
東京のダート1400Mに固定されて久しいが、2002年に東京競馬場の大規模改修直前の2001年には1200Mで行われている。東京のダート1200Mは記憶にないが・・・。
November
東京での3勝クラスの芝のレースでエリ女の裏開催の準メインというパターンが多い。
12月
師走
中山ダート1800Mに固定されて久しい。2017年からは2週目土曜の メインなので、チャンピオンズC断念レースの感
December
近年は3週目日曜のメインに固定。朝日杯の裏番組に。
こうして見ると、秋以降のレースは関東圏で条件も固定されている。高額条件のレースなので、高額条件のレース数の少ない夏場は、地名は星座などの名称のレースが多く、文月や葉月という名称まで回ってこないのか。
余談だが、今週の日曜中京で行われる令月ステークスの令月は2月の別名。ということは、きさらぎ賞と2月の名称のレースがふたつ行われる。