セレクトセール高額馬をOPクラス入り!上村厩舎【厩舎topic 5/15・16】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

5/15(土)
東京 緑風ステークス(3勝C、芝二四)優勝アイアンバローズ(上村厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)

アイアンバローズは角居厩舎からの転厩(転入)馬で、上村厩舎に入ってから前走(2勝クラス)と今回(3勝クラス)を連勝しています。アイアンバローズはセレクトセールで1億円以上の値が付いた素質馬ですし、名門角居厩舎からの転厩ということで相応のプレッシャーもあったのではないかと想像します。今回の優勝でオープンクラス入りです、改めて緑風ステークス優勝おめでとうございます。

ということで今回は上村厩舎を取り上げたいと思います。
これまで取り上げる機会がなかった厩舎ですので改めて全体傾向から見てみたいと思います。

まず通算(2021年5月16日終了時点まで)の勝数と勝率から見ていきましょう。

通算勝数は40勝、勝率は.094です。
上村厩舎のここまでの傾向としては1着が多いことが挙げられます。通算(40-31-42-312/425)となっており、1着数>2着数という勝ち切っている傾向がでています。しかも、この勝ち切る傾向は今のところ毎年継続しており、ここは注目したいポイントです。

2019年(10-9-16-89/124)勝率.081
2020年(19-13-16-158/206)勝率.092
2021年(11-9-10-65/95)勝率.116 ※5月16日終了時点まで


続いて芝ダートの傾向を見ていきましょう。
(2021年5月16日終了時点まで)勝数では芝12勝:ダ26勝、勝率では芝.065:ダ.114、全体成績(通算成績)で見るとダート優勢の傾向です。しかし、開業後の年毎の芝ダートの成績推移を見ると別な見方もできそうです。

2019年 芝1勝:ダ7勝(芝.016:ダ.137)
2020年 芝6勝:ダ13勝(芝.068:ダ.111)
2021年 芝5勝:ダ6勝(芝.142:ダ.100)※5月16日終了時点まで
という変遷です。徐々に芝成績を伸ばしていることは注目でしょう。もしかすると今後は芝優勢へ変化していく可能性もあると思います。(2021年の芝勝率は数字を抽出したタイミングで高く出ている可能性があります。)いずれにしてもキャリア浅い若手厩舎ですし、いろいろな変化があるという前提で見ていきたいところです。


もう一点は、芝とダートの出走数にも注目したいです。

2019年 芝60走:ダ51走(芝がわずかに上回る)
2020年 芝87走:ダ117走(ダートが上回る)
2021年 芝35走:ダ60走(ダートは芝の1.7倍)※5月16日終了時点まで

さきほどは「徐々に芝成績を伸ばしていることは注目」と書いたのでややこしい話になりますが、出走数だけで見てみると「ダート出走数が増えている」という傾向にあります。出走数が多いということはそれだけ経験値やノウハウも蓄積しやすいことは想像できるところですし、今後の上村厩舎のダートにも注目したいです。


ある程度の情報量になってきましたのでまとめに入りたいと思います。

勝ち切る傾向。1着数>2着数で勝ち切れる厩舎であることは注目したい。
全体成績ではダート優勢だが、徐々に芝成績を伸ばしてきている。今後も変化あることを織り込んで見ていきたい。
ダート出走数が増えている。ダートに関しては経験値やノウハウも蓄積しやすいはずで今後のダート路線にも注目したい。
④(現役転厩馬ですが)アイアンバローズのような高額馬の経験は今後にもつながってきそうで、ここは覚えておきたい。


②と③はベクトルが異なる方向性なのでイメージを捉えるのが難しいところですが、こういうのもキャリア浅い厩舎だからこそと言えるかもしれません。実際に出資検討するとなると難しいところですが、こういうのも含めキャリア浅い厩舎のノビシロでしょう。あまり決めつけずにいろいろな可能性を頭に置いて接していきたい厩舎と言えそうです。


今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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