注目の新規開業厩舎!戦力分布(2022年3月開業)
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3月の旬な話題ということで新規開業厩舎をクローズアップしたいと思います。
今年(2022年)は影響力の大きかった藤沢和厩舎が解散となり、これまで藤沢和厩舎が握っていたパイが開放されます。藤沢和厩舎が握っていた「年間40勝前後の勝数、10億円超の収得賞金」が開放されるのでその大きさが想像できると思います。既存厩舎はもちろん新規開業厩舎にも例年以上にチャンスがある年だと思います。
(解散厩舎の影響については以下記事をご覧ください。)
一口馬主目線においては、出資馬が新規開業厩舎へ転厩になった出資者さんもいらっしゃると思います。筆者自身は今年の出資馬転厩はないですが、昨年は新規開業厩舎への転厩を経験しています。新規開業厩舎はどのような運営をするのかわからないのでドキドキとワクワクが入り混じるような感じだと思いますが、当記事で少しでも新規開業厩舎の具体的イメージを膨らませることにつながればと思います。
わからないことばかりで未知数の新規開業厩舎ではありますが、厩舎管理馬(登録馬)はJRAから発表されています。その登録馬から戦力分布を表にしてみることで、厩舎の戦力全体像や(出資馬がいれば)出資馬の厩舎のなかでの立ち位置もある程度は予測できると思います。
さらに、開業初期の戦力を記録しておくことで1年後なり2年後の厩舎成績を振り返る際の参考にもできると思います。いろいろな形で活用できると思いますので当記事をうまく活用いただければ嬉しいです。
早速、本編に入っていきましょう。
まず、各新規開業調教師の生年月日と70歳定年予定年から見ていきます。(※70歳定年予定年は筆者計算によるもの。また、70歳定年制が現状のまま維持されることを前提としたものです。)
厩舎開業時にはある程度の開業資金が必要なはずで多くの場合、銀行融資などを活用するケースが多いと思います。融資を受ければ返済期間のことも考える必要性があるわけで、そういう意味では、私たちファンが想像する以上に、開業する当事者(調教師)は「定年までの年数」を意識しているのだと思っています。
この流れで2022年新規開業厩舎の定年までの年数を確認すると、蛯名正義厩舎の期間(18年)は目立つところだと思います。蛯名師自身はこのことを誰よりも認識されていると思いますし、どのようなスタートダッシュを見せてくれるか楽しみです。
逆に、嘉藤貴行師(30年)や中村直也師(27年)は厩舎営業期間を長く確保できるので、例えば開業初期には厩舎基礎固めに注力するような戦略も取ることができると思います。
マスメディアの報道数を見ていると蛯名正義厩舎が抜けて多い印象がありますが、定年までの年数というファクターで見てみると少し違った景色に見えると思います。
他の調教師に関してもそれぞれで定年までの有限期間がありますし、各調教師が何年後あたりをターゲットにして厩舎運営をしていくのか?そのあたりも想像しつつ一口馬主として見ていくとよいのだろうと思います。
続いて、3月3日付の「馬房数」「登録数」「登録数÷馬房数」「在籍馬のクラス別頭数」を一覧にしたものです。(※登録数(頭数)は2022.03.03付けJRA発表。在籍馬の所属クラスは筆者調べ。)
最初に認識したいのは馬房数です。
既存の一般的な厩舎は「20馬房」ですので、新規開業厩舎の馬房数は一般的な馬房数よりも少ない設定であることがわかります。馬房数が少なければ厩舎リーディングなどに並ぶ成績(勝数や収得賞金)は低くなって当然ですので、馬房数を加味したうえで成績は見ていきたいところです。
また、同じ新規開業厩舎であっても馬房数が異なる点も認識したいです。
例えば、蛯名正義厩舎(16馬房)と嘉藤貴行厩舎(12馬房)では4馬房の差があります。
一般的な馬房数である20馬房を1.0として比率で示すと以下のとおりです。
20馬房:1.0
16馬房:0.8
14馬房:0.7
12馬房:0.6
繰り返しになりますが、厩舎リーディングなどの成績表では馬房数は無視して表記がされます。逆に言えば、馬房数を加味して成績を捕捉していけば、急上昇で後々伸びてくる厩舎をいち早くキャッチアップできる可能性もあるのだと思います。
厩舎の成長過程を線で捉えることができると競馬を見る楽しみが増しますし、一口馬主的には出資チャンスも広がっていくと思います。
今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
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