開業2年目、茶木厩舎の注目点【厩舎topic 2022年1月-1】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

1/22(土)小倉 萌黄賞(3歳1勝C、芝千二)優勝ショウナンマッハ(茶木太樹厩舎)
(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)


昨年(2021年)開業の茶木厩舎が、厩舎としての特別戦初優勝を萌黄賞で飾りました。
優勝馬ショウナンマッハは、ショウナンカンプ産駒ながらセリで5,060万円(税込、2021年千葉セリ)と高評価だった馬です。その高評価馬を3歳1月にオープンクラスに導くことができたわけですし、厩舎としてもひとつ自信を持てる結果になったのではないかと思います。

今回はその茶木厩舎を、特別戦初優勝という区切りのタイミングでもありますし、取り上げたいと思います。


1.茶木厩舎の開業からここまでの全体傾向

まずは最新の成績(開業~2022.1.23)で芝ダートの傾向を見ていきましょう。
出走数 芝72回:ダ119回
勝数  芝2勝:ダ10勝 
勝率  芝.027:ダ.084
連対率 芝.055:ダ.142
複勝率 芝.111:ダ.176

現時点では、全体的にダートの方が成績上位となっています。出走数もダートの方が多いですし、現時点ではダート優勢という見方がよいと思います。
ただし、開業時転厩(転入)馬のダート適性馬割合が高かったというのもあると思います。冒頭で触れた特別戦初優勝が芝レースでのものですし、今後「芝ダートの傾向」に変化が出てくる可能性も織り込んで引き続き見ていきたいところでしょう。


2.(ここまでの)茶木厩舎ハイライト馬

茶木厩舎のここまでのハイライトに見える筆者の注目馬は以下の2頭です。

ダノンマデイラ(明け4歳)
・国枝厩舎からの転厩(転入)馬。ディープインパクト産駒でセレクトセール高額馬。
・国枝厩舎在籍時は芝で4~6着で勝ち切れず、未勝利クラスのまま3歳秋に茶木厩舎へ転厩。転厩後に初めてダートを使い2勝。
https://db.netkeiba.com/horse/2018104586/
ラズルダズル(明け5歳)
・斉藤崇厩舎からの転厩(転入)馬。サンデーR、母ラシンティランテ。
・斉藤崇厩舎在籍時に芝で2着を5回記録するも勝ち切れず、未勝利クラスのまま4歳6月に茶木厩舎所属で復帰。その後ダートを使い2勝。
https://db.netkeiba.com/horse/2017105602/

2頭とも、茶木厩舎へ転厩(転入)してからダートを初めて使い見事に勝ち上がりを決めた馬です。
さきほど「(茶木厩舎は)ダート優勢」と書きましたが、上記のようにダートで才能を開花させた事例が複数あって、このあたりもダート優勢の認識を強めるところでもあります。


3.預託関係の”ライン”に注目

筆者は、茶木厩舎の預託関係に以前より注目しています。もちろん、一口馬主的な視点での注目です。

いくつかの預託関係のラインに注目していますが、ここでは「ノーザンF系クラブ×茶木厩舎」を取り上げたいと思います。
茶木厩舎預託馬を確認してみますと、ノーザンF生産馬や関連名義で相当数の預託を確認できます。ノーザンF系クラブ馬・共有馬(サンデー、キャロット、シルク、オーナーズ)だけを取り上げても現役馬で以下を確認できます。

ノーザンF系クラブ馬・共有馬(2022.01時点)
サンデー(現役2頭)ラズルダズル、ドゥーベ
キャロット(現役1頭)ウィングヘヴン
シルク(現役2頭)アマネセール、サンサルドス
オーナーズ(現役1頭)イシュタルゲート
※他にノーザンF生産馬として、G1(現役1頭)ヴィルトゥオシタ、吉田和美氏(現役1頭)ルックスファミリア、も確認できます。

当記事作成時点での茶木厩舎の全登録数が44頭ですので、ノーザンF系クラブ馬の占有率の高さを感じることができます。
多くのノーザンF系預託を確認できますので、連携を含めたオペレーションについてはすでに経験を積み重ねていると言ってよいのではないかと思います。特に外厩であるノーザンFしがらきとの連携がすでに進められている点は、ノーザンF系クラブ会員としては覚えておきたいところだと思います。


4.まとめ

最後に現時点でのまとめを書いて締めたいと思います。

現時点での茶木厩舎はダート優勢の傾向です。このため、直近で茶木厩舎募集馬へ出資検討する場面があればダート路線へ進みそうな募集馬の方がマッチしそうな印象です。
・一方で、特別戦初優勝が芝レースでした。厩舎サイドとしても芝路線への開拓ももちろん考えていると思います。ショウナンマッハを筆頭に芝でどこまで実績を積み上げていくかも注目です。
預託関係ではノーザンF系に注目です。
・今後、当面の茶木厩舎注目点は特別戦や重賞など、高額賞金レースでどのようなパフォーマンスを出せるかだと思います。転厩(転入)馬での実績がすでにありますし、次は特別戦の舞台での活躍馬輩出に期待です。

茶木厩舎のような開業初期の厩舎は情報量が少なく、一口馬主をやっている方々のなかでも認知度に差があると思います。早めに厩舎特徴を把握できればそれだけ先行者利益獲得のチャンスも増すと思います。
今回の記事がそういう発端になれば幸いです♪

今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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