一口馬主の成績をアップさせる方法(ストレスと厩舎力と馬質のアブナイ関係)

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今回も一口馬主の成績をアップさせるための、「厩舎アーニング・インデックス」の具体的な活用方法記事になります。よろしくお願いします。厩舎アーニング・インデックスは様々な活用方法があると思いますが、今回も筆者なりの活用方法をお伝えしたいと思います。

今回はみなさまへの問いかけから入っていきましょう。
一口馬主界隈でよく見聞きするストレスがたまる厩舎として思い浮かぶのはどの厩舎?

あなた自身がどう思っているかではなくて、一口馬主界隈でよく見聞きするもので結構です。なんとなく思い浮かびますよね?!

筆者が思い浮かぶところで言いますと、ちょっと前であればキムテツ厩舎、ここ数年だと池添学厩舎あたりはネット上でよく見かけた厩舎として思い浮かびます。

なぜ、この2厩舎はストレスフルだったのか?というのを「厩舎アーニング・インデックス」を活用しながら筆者なりに分析していこうと思います。

早速、該当2厩舎の厩舎アーニング・インデックスを見てみたいと思います。
・木村哲也厩舎

サンプル木村厩舎厩舎‗20200624

・池添学厩舎

サンプル池添学厩舎‗20200624

いつもどおりの表になりますが、今回の注目ポイントは「④回収月数EI」です。
④回収月数EIは一口馬主向けに特化した指標です。出資金(馬価格+ランニングコスト)を①厩舎EIで割った数値になります。
厩舎の稼ぐ力と馬質(≒馬価格)とのバランスを見るために作成した指標であり、「1.00」が中間点です。1.00未満ですと回収月数が平均未満(回収が早い)、逆に1.00超は回収月数が平均以上(回収までに時間を要する)というつくりになっています。

この④回収月数EIの指数をプラスで表現すると以下のようになります。
・1.00未満…馬質(馬価格)以上に稼ぐコスパ力のある厩舎であることを示している。
・1.00超…期待値込みで厩舎力を超える馬質(馬価格)が入っていることを示している。

逆にマイナスで表現すると以下になります。
・1.00未満…厩舎力に応じた馬質(馬価格)を揃えることができていないことを示している。
・1.00超…馬質に応じた稼ぎになっていない、馬質未満の厩舎力であることを示している。

結局のところ、この指数も良い悪いはなくて、私たちの使い方次第の指数になるのだと思います。

ここで再度、該当2厩舎の厩舎アーニング・インデックスを見てみましょう。同じ表を貼っています。
・木村哲也厩舎

サンプル木村厩舎厩舎‗20200624

・池添学厩舎

サンプル池添学厩舎‗20200624

改めて該当2厩舎の④回収月数EIを見てみると「1.00超」が多いことがわかります。(木村厩舎の2018年だけが1.00未満で例外)
この状況をプラス表現の「期待値込みで厩舎力を超える馬質(馬価格)が入っていることを示している」と捉えるのもありですし、逆にマイナス表現の「馬質に応じた稼ぎになっていない、馬質未満の厩舎力であることを示している」と解釈するのもありだと思います。

そういえば、キムテツ厩舎へのアンチな声は④回収月数EIが1.00未満になった2018年前後から減少しているようにも感じたりしますよね。それと池添学厩舎の④回収月数EIを見てみると着実に平均値1.00に近づけつつあります。池添学厩舎は確実に進化していることを感じさせる指数出力になっていると思います。厩舎の進化と並行して私たちの厩舎に対するイメージも上書きしていくことが重要になりますね。

ちなみに木村哲也厩舎と池添学厩舎は厩舎分析レポートを無料公開していますが、これは興味ある方が多いと推測していたことと、2厩舎とも良い部分もたくさんあって指数から厩舎特徴を捉えることでストレス軽減にもなると考えてのことです。もし、まだ読んでいないようでしたらぜひ読んでみてください。(筆者は木村厩舎も池添学厩舎も応援しています。)

最後に筆者自身の④回収月数EIの使い方を簡単に紹介して締めたいと思います。
さきほども少し触れていますが「使い方次第」ではあるので様々な使い方・捉え方をして活用しています。このため具体的に挙げるのが難しいのですが、あえて挙げると以下があります。

・まず指数が飛び値でないことを重視します。特に大きい方の数値(だいたい1.50超)のときは慎重に検討します。ちなみに2019年は最大値:3.53、最小値:0.43となっています。指数が小さい場合はあまり気にしていないです。
・キャリア浅い若手厩舎でしたら1.00超もプラス評価します。期待値込みで厩舎力を超える馬質(馬価格)が入っていることを良い方向で捉えています。
・ベテラン厩舎でしたら1.00未満もプラス評価。馬質(馬価格)以上に稼ぐコスパ力のあることを評価しています。
というような解釈で活用することが多いです。

一口馬主は原価をかけてから成果があがってくるまでの売掛期間が長い仕組みになっていますよね。この売掛期間が長いことでストレスになることが多いと思っています。④回収月数EIを上手に活用して、自身のストレスのボーダーラインと相談して、ストレスと厩舎力と馬質を良い関係にしたいものです。


「厩舎アーニング・インデックス」を上手に活用して、ぜひみなさまの一口馬主ライフをさらに向上していってほしいと思っています。逆に別な活用方法があれば教えていただきたいです。

良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

当noteで不明点ありましたら直接のご連絡をお待ちしております。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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