注目の新規開業厩舎!戦力分布(2021年3月開業)
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今回は旬な話題ということで新規開業の厩舎をクローズアップしたいと思います。
今年は新規開業の厩舎数が多く、出資馬が新規開業厩舎へ転厩になった出資者さんも多いと思います。筆者もそのひとりでして、筆者の出資馬は四位厩舎に入ることになりました。新規開業の厩舎はどういう運営をするのかわからないのでドキドキとワクワクが入り混じるような感じですね。
わからないことばかりで未知数の新規開業厩舎なんですが、3月1日付の厩舎管理馬(登録馬)はJRAから発表されています。その登録馬から戦力分布を表にしてみることで、厩舎の戦力全体像や(出資馬がいれば)出資馬の厩舎のなかでの立ち位置もある程度は予測できると思い、参考程度の記事になると思いますが投稿してみることにした次第です。
早速、3月1日付の「馬房数」「登録数」「登録数÷馬房数」を一覧にしたものから見ていきたいと思います。(※筆者調べ、2021.3.1時点。同じ馬房数で横比較するほうがよいと思い、同じ馬房数で並べています。)
この表で筆者が注目した特記事項が以下です。
・3/1登録数について。四位厩舎が登録数30頭でトップ、2番目が畑端厩舎の29頭となりました。この2厩舎はスタート時の登録数としては潤沢だと思いますし、放牧を織り交ぜながら常に馬房が埋まることが予想されます。数字からは、常に臨戦態勢の馬を入厩させることができそうでスタートダッシュもしやすい戦力数かなと思います。あと、厩舎経営的にも預託料収入が安定しそうでそこもプラス材料だと思います。
・「登録数÷馬房数」について。畑端厩舎が2.1でトップ、2番目で四位厩舎の1.7となりました。畑端厩舎については、夏以降の2歳馬登録をどうやってマネジメントしていくのかに注目だと思います。(他厩舎については登録枠余剰があるので2歳馬登録が滞る可能性は低そうだと予想しています。)
・「登録数÷馬房数」が低めの厩舎(辻厩舎、小林真厩舎、杉山佳厩舎)は登録数の観点ではビハインドでのスタートだと思いますが、逆に馬房を有効活用することもできるかもしれません。極端かもしれませんが、在厩期間を長めにとって出走数多めにするなどもありうるかも?!
スタート時のビハインドを吹き飛ばす活躍に期待したいです。
続いて、登録馬の3歳馬と4歳以上馬の分布です。
こちらの表では以下のことに注目しています。
・今の時期でプライオリティーが高いのは3歳未勝利馬だと思います。勝ち上がりを決めることが馬主への貢献になりますし、厩舎にとっても来年の戦力確保という意味でも重要でしょう。勝ち上がるためには3歳馬に馬房数を割り当てる必要があって、そのバランスが難しいところだと思います。
特に、四位厩舎と茶木厩舎は3歳馬と4歳以上馬の比率が1(3歳):2(4歳以上)あたりとなっており、3歳馬が相応数在籍しつつ古馬も多いので3歳馬への馬房数割り当て率のコントロールがポイントになってきそうです。
(茶木厩舎はそもそも馬房数の1.3倍の登録数なのであまりナーバスになる必要はないとは思いますが、3歳馬と4歳以上馬の比率については注目してもよいかと思います。)
・一方、3歳馬の数が圧倒的に少ない辻野厩舎と辻厩舎は(3歳馬への)馬房数割り当てに悩むことはほとんどなさそうで、体調や節を優先して入退厩をコントロールしていけばよさそうです。また、辻野厩舎と辻厩舎は3歳馬が少ないので2歳の登録&入厩がスムーズに進みそうだと予想しています。
・他で注目したいと思っているのが、4歳以上の3勝CとOPの登録数です。該当しそうなのが四位厩舎、杉山佳厩舎、田中克厩舎、辻野厩舎あたりです。
3勝CとOPは(路線などにもよりますが)除外が多いので、なかなか思い通りにレースに使うことがしにくいと思います。除外になって翌週以降にスライドすると在厩期間が長くなり、その分他馬が入厩できないなどの皺寄せが発生することがありえます。
このデメリットの裏返しでは、上級条件である3勝CやOPでの経験を開業初期から積み上げることができるメリットもあります。
(※OP馬は賞金が少ないOP馬のことを指しています。)
・4歳以上の3勝CとOPの登録数については年末時点での厩舎成績にどのように反映するかも興味を持っているところです。3勝CやOPになるとレベルが高いので勝つことも難しくなると思います。そういう意味で、3勝CやOPが多い四位厩舎や辻野厩舎は見た目の勝数や勝率よりも賞金をどれくらい稼ぐかで見たいと思っています。
開業初期の登録馬はほぼすべてが転厩(転入)馬で、おそらくさまざまなご縁によるものだと思います。ゆえに開業初期の厩舎成績には一喜一憂しないようにしたいと筆者は考えています。見た目の厩舎成績よりも上記で挙げてきた馬房数割り当てや入退厩のコントロール、他ではどの馬主・生産者とのつながりがあるのかなどに目を向けていきたいと思っています。
新規開業厩舎はデータがない分、評価が難しいと思います。ただ、その分、他一口馬主より先取りできれば出資馬検討にも活かすことができると思います。今後、クラブ馬預託先にもなってくると思いますし、厩舎の特徴を早めに捉えて良いご縁を引き寄せたいですね。
今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!
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