栗田徹厩舎は「関東主場」と「世代限定重賞」【厩舎topic 3/6・7】

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「厩舎topic」と題して週末のJRA開催を厩舎にフォーカスして振り返りをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

では、いつも通りで注目したレースから見ていきます。

3/7(日)中山
弥生賞ディープインパクト記念(G2、芝二千)優勝タイトルホルダー(栗田徹厩舎)

(優勝馬の関係者のみなさま、今回の優勝おめでとうございます!)

栗田徹厩舎タイトルホルダーが弥生賞ディープインパクト記念を優勝しました。

この重賞優勝で栗田徹厩舎は、厩舎としての3年連続の重賞優勝を決めました。ここ数年、着実に収得賞金を伸ばしている栗田徹厩舎ですし、今回の弥生賞ディープインパクト記念優勝を弾みにさらなる飛躍に期待したいですしできそうだと感じています。

その栗田徹厩舎の特徴を挙げるなら2点だろうと筆者は見ています。


栗田徹厩舎は関東主場(東京・中山)で強い!
1点目の特徴は関東主場(東京・中山)で強いということです。

直近の象徴的な数字ということで、直近4年(2017~2020年)の特別戦勝ちの競馬場別内訳を挙げてみたいと思います。特別戦勝ち27勝のうち関東主場(東京・中山)で19勝しており関東主場で強みがあることがわかります。

特別戦よりも目立つ重賞優勝が中京での重賞2勝(2019年プロキオンS、2020年ファルコンS)ということで中京の印象が残っていたのですが、サンプル数多い特別戦勝ちで見ると関東主場(東京・中山)で勝ち切っていることがわかります。

今回の弥生賞ディープインパクト記念もそうですが、関東主場(東京・中山)はビッグレースが多いですしその関東主場(東京・中山)を中心に数字を積み上げていることは好感を持てます。


栗田徹厩舎は世代限定重賞に強い!
2点目の特徴は世代限定重賞に強いという内容です。

これまでの重賞優勝がダート重賞(プロキオンS)と世代限定重賞(ファルコンS)での1勝ずつと、ベクトルの異なる重賞実績のため「世代限定重賞に強い」という印象は強くはなかったのですが、重賞3着内まで視野を拡げると見方が変わってきます。

JRA重賞(2020年まで)での3着内(前述した重賞2勝以外)をピックすると、
2017年サウジアラビアRC(東京芝千六3着カーボナード)
2019年フェアリーS(中山芝千六2着ホウオウカトリーヌ)
2020年レパードS(新潟ダ千八3着ブランクチェック)
2020年アルテミスS(東京芝千六2着ククナ)
2020年東スポ杯(東京芝千八2着タイトルホルダー)
となっています。

2021年に入ってからも
2021年クイーンC(東京芝千六3着ククナ)
を追加しています。

フェブラリーSにも出走し人気した古馬ダート路線のアルクトスの印象が強いのですが、こうやって重賞3着内歴を見ると世代限定重賞(しかも芝)での実績ばかりであることがわかります。アルクトスはもちろん厩舎代表馬の一頭だとは思いますが、栗田徹厩舎の本質を表しているのはククナやタイトルホルダーのように感じます。

「世代限定重賞で強い」というのは関係者、特に生産牧場からの支持につながると思いますし、そうであれば今後の預託馬質の向上も期待できると思います。預託馬質が上がれば厩舎成績も向上する可能性が高いですし、一口馬主としても素直にその流れに乗るというのが期待値高いと思います。


こうやって上記2点「関東主場(東京・中山)で強い」と「世代限定重賞に強い」を並べて見ていると、今回の弥生賞ディープインパクト記念優勝(関東主場の世代限定重賞)はここまで栗田徹厩舎が積み上げてきた成果の一端が表現されたものだと見ることもできると思います。

今回のように線で繋がって見える重賞勝ちは再現性が期待できると思いますし、筆者はこういう線を重視しています。今年のドラフトでも栗田徹厩舎は注目でしょう。
(ドラフト時期までは少し時間もありますし、栗田徹厩舎は「関東主場」と「世代限定重賞」と覚えておきたいと思います。)

今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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