手塚貴久厩舎2019-2020【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析(お試し版)
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ひとこと&厩舎ダイジェスト
【手塚貴久厩舎2019-2020】
印象に残るG1制覇多数。美浦復権への意欲もあり高いモチベーション!
出資馬で狙うなら芝マイルG1で印象的勝利。2020年産以降のポストディープインパクト時代にも頼りになる厩舎。
・経営モデル
仕入れ数[標準] - 出走数[標準] - 残存率[高] - [厩舎力<馬価格]
・モデル馬
フィエールマン…芝三千以上の菊花賞・天皇賞春優勝、ノーザンF。異色のローテーション。
アジアエクスプレス…全日本2歳優駿除外から芝マイル朝日杯FS優勝。マル外。
・特注アイコン
【芝マイル】【芝三千以上】【ノーザンF】【ウイン】【ラフィアン】
厩舎特徴
・2019年がキャリア21年目でベテラン厩舎ですが、若くして調教師免許を取得したこともあって定年時期まで10年超あります。2015~2019年まで連続して収得賞金6億円超を達成しており厩舎として旬の時期に入っているように見えます。
・2015年以降の全体傾向は「芝>ダ」と芝寄りです。
・2019年までのJRA重賞は全23勝。ダート重賞も障害重賞もあり幅広いですが、一番は芝マイルで6勝しています。芝マイルを軸に千二~二千がスイートスポットになっています。一方で芝三千以上の重賞も3勝しています。注意したいのは芝二千超~芝三千未満での重賞勝ちがまだないことです。
・JRAのG1は5勝(2019年まで)。この5勝の内訳は芝マイル3勝と芝三千以上2勝と重賞傾向と一致しています。またG1馬4頭それぞれが印象に残る馬が多いのも特徴です。アルフレード(シンボリクリスエス産駒の芝初G1)、アユサン(Cデムーロ騎手への急遽乗替)、アジアエクスプレス(川崎全日本2歳優駿除外からの芝G1へ)、フィエールマン(異色ローテでの菊花賞)という具合です。これは推測になりますがこれらの成功事例の裏には多くのチャレンジもあったものと思います。そう考えていくと、フィエールマンで試行した英国滞在からの凱旋門賞挑戦も後々どこかで印象的な場面に昇華できるようにも思えてきます。
・美浦全体の復権にも意欲を見せる師。調教施設などハード面の改善も美浦では進んでいる今、調教師・助手などソフト面でのレベルアップを図って関西馬と五分以上にしたいと仰っています。
・父は足利競馬場の名馬ドージマファイターの調教師。父を見て辛抱することの大切さを学んだと師。今後も辛抱&チャレンジで印象に残る名馬を輩出してくれることを期待したいです。
厩舎アーニング・インデックス
※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
https://note.com/jra_trainer/n/nd2f94207f16d
まず注目は①厩舎EI、高いレベルでの安定した指数です。そして②世代限定重賞EIも高い指数を継続しています。
標準的な仕入れ→標準的な出走数→高い残存率→世代限定重賞から稼ぎ始めることができる、という良いサイクルが高いレベルで成立していることがわかります。
④回収月数EIは低く出力されていますが(1.00未満のほうが良い指数)、逆にいえば毎世代で期待の高額馬が預託されている証です。フィエールマン(1億円)で素晴らしい成績もだしていますし、高額馬の扱いにも慣れているのは頼りになるところだと思います。
今後の展望
美浦復権にもつながりますし自厩舎からのG1馬輩出へのモチベーションは高いと推測します。
同じ美浦の大御所藤沢和厩舎が2022年に解散予定であることも手塚厩舎には追い風でしょう。高い質の預託馬で世代限定重賞から活躍馬を送り出す絵が浮かびます。また、種牡馬界において2020年産から実質ポストディープインパクト時代を迎えます。マル外(アジアエクスプレス)での成功事例などディープインパクト産駒以外での実績もある手塚厩舎はここもプラスの外部環境の変化になると予想します。
特注クラブ募集馬(狙ってみたい募集馬イメージ)
2019年産なら芝マイル得意の厩舎傾向に素直に従い、牝馬へ出資して桜花賞狙いというのがメインプラン。サンデー・キャロット・シルク募集馬でマイル適性高そうな高額牝馬(ディープ牝馬も含め)で狙い撃ちしたい。そして、ポストディープインパクト時代を迎える2020年産では牡馬マイラーで朝日杯FS・皐月賞・NHKマイルを目指すプランがオススメ。繁殖の質が高いロードカナロア、3世代目で種付料アップのドゥラメンテ、2世代目で育成ノウハウ蓄積のドレフォン。このあたりの種馬でサンデー・キャロット・シルク募集馬から狙いたい。
まったくの別プランもあり。重賞タイトルではなくコスパ重視ということでウインとラフィアンも狙える。こちらなら牡馬で芝中長距離の特別戦を勝つイメージで。
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