キャロット2019年産 追加募集・再募集用【一口馬主向け】2020-2021調教師(厩舎)分析(指数&ミニ解説版)
【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析に訪問してくださり誠にありがとうございます。
本分析レポートは、キャロット2019年産追加募集・再募集用に預託厩舎の最新指数&ミニ解説をセットにしたものです。(2021年開業の茶木厩舎は過去データはございません。)
今回の追加募集・再募集は詳細情報リリースから締切までの期間が短く、こちらも作成できる範囲での情報公開とさせていただくこととしました。
指数&ミニ解説にはなりますが、指数は最新の2020年分も含めたもので、「ミニ解説」と言いつつも相応のボリュームになっています。各預託厩舎の最新の傾向を指数から掴むことで出資馬選びの参考にもなると思います。ぜひ、みなさまの出資馬選びの参考書として活用していただきたいと思っています。
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!
では早速、以下から分析レポートになります。
なお、手塚厩舎を無料公開しておりますので参考にしていただき、ご納得いただけるようでしたら続きの有料範囲も購読してくださると嬉しいです。よろしくお願いします。(手塚厩舎はシルク追加募集用で公開しているものと同じものです。)
※各EI(アーニング・インデックス)は独自算出の数値で平均値が1.00です。用語説明はこちら
【手塚貴久厩舎2020-2021】
まず収得賞金から見ていきます。手塚厩舎は2017年まで収得賞金6億円台を5回記録、そして2018年でキャリア初の7億円超となりました。この勢いで2019年で8億円超、2020年で10億円超を記録しています。この原動力は師が「これだけの名馬にはなかなか巡り合えない」と表現するフィエールマンの存在が大きいとは思いますが、フィエールマン以外での活躍もなければ10億円超を達成することはできなかったと思います。それだけ厩舎として厚みを増し、厩舎の総合力として充実期に入っていると見てよいのではないかと収得賞金推移から感じます。
総合力の高さを端的に示す指数は①厩舎EIでしょう。2017年(27位)→2018年(23位)→2019年(16位)→2020年(12位)と着実に順位を押し上げており稼ぐ力の高さがあることがわかります。①厩舎EI高順位の原動力になっているのは⑥残存率EI(≒勝ち上がり率)だと思います。⑥残存率EIは3年連続で平均1.00超を出力しており、勝ち上がり期待値が高いです。高額クラブ馬預託も多い厩舎ですが、⑥残存率EIの高い指数は十分に担保になる傾向だと思います。また、⑤仕入れEIを見ますとほぼ平均値付近を示しており、仕入れ数は標準的であることもわかります。ノーザンF系以外にもウイン・ラフィアン・東京HR・ユニオンなど取引クラブ数も複数、さらに個人オーナーさんからの預託もありますが、それでも⑤仕入れEIは毎年平均値付近に収めています。⑤仕入れEI指数の傾向からも過度な入厩待ちリスクは低そうですし、そもそも勝ち上がり期待も高いので高額馬への出資検討もしやすい厩舎だと思います。
最後に④回収月数EI(平均1.00未満、数字が小さいほど回収率優秀を示す指数)に触れて締めましょう。④回収月数EIは2017~2019年で1.00超を示しており、馬価格が先行している感は否定できません。回収率志向の一口馬主には向かない傾向だと思います。一方で別な見方もできそうでして、最上級の馬質が預託されている証左だという受け取り方もありだと思います。他指数からも総合力の高さは確かですし、良血高額馬へ出資しフィエールマンのような夢を描ける厩舎だと思います。別な表現をとると、回収率狙いではなく、高額帯クラブ馬でG1優勝や種牡馬入りなどホームラン狙いもできる④回収月数EIの出力と言えると思います。
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