ダービー出走数の多い厩舎(2021年版)~ダービー出走厩舎のトレンドは大規模厩舎~

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いよいよダービーですね!出資馬の出走が決まったみなさま、まずはダービー出走おめでとうございます!


今回の記事は「ダービー出走数の多い厩舎(2021年版)」です。

厩舎の最新の傾向を知るために、今年を含む直近5年でダービー出走数が多い厩舎を調べたものです。最新の厩舎傾向(今回で言えばダービー路線に強い厩舎)を知り、次世代での出資戦略の参考になればという考え方です。
あえてですが、5年前より前データは思いきって入れないようにしています。厩舎にも浮き沈みや取引先変化(生産牧場やオーナーなど)もあるので、「今年を含む直近5年」で区切って最新の傾向を把握するという見方をしています。

仮の話ですが、ダービーを目標にして出資検討をする際に、今回の「ダービー出走数の多い厩舎」が預託予定であれば積極的に出資検討していくようなイメージで活用いただければ幸いです。


では本題に入っていきましょう。

ダービー出走数の多い厩舎(2021年版)

まずは今年を含む直近5年の出走厩舎一覧です。

20210527_ダービー001

続いて、上記を纏めたものが以下です。

20210527‗ダービー002

この表は、直近5年でダービーに多く出走させてきた厩舎(5年で3頭以上出走)を抽出したものです。さきほど書いたことと繋がってきますが、ダービーを目標にして出資検討をする際に上記厩舎が預託予定であれば積極的に出資検討していくようなイメージで見るのがオーソドックスな活用方法になると思います。


そのうえで、ここからは筆者独自目線で書いていきたいと思います。

上記の表(5年で3頭以上出走の厩舎)はいろいろな感じ取り方があると思いますが、筆者が注目したのはマクロ的なところです。具体的には上記表の「延べ頭数」を積み上げた合計頭数です。

9厩舎分(池江厩舎(10頭)~藤原英厩舎(3頭))を加算していきますと「計39頭」になります。そして、直近5年のダービー出走枠が「18頭×5年=90頭」です。※話を簡潔化するためにフルゲート割れは考慮せずに算出しております。

39頭÷全90頭枠=43.3%

つまり、上記表に登場する9厩舎による直近5年ダービー出走枠占有率は43%ということです。東西合わせて全部で約190厩舎あるなかで僅か9厩舎が43%を占有しているという事実は改めて認識を強く持つべきだと感じます。

もっと言いますと、池江厩舎だけで見ても
池江厩舎(10頭)÷全90頭枠=11.1%
という占有率です。
改めて池江厩舎のダービー出走枠占有率の高さに驚きますし、こうして数値化してみることでどれくらいのプレゼンスかも理解しやすくなると思います。


「ダービー出走数の多い厩舎」2017年からの変遷

続いては2017年からの変遷についてです。
筆者は今回同様の計測を2017年から実施しています。そこで2017年からの変遷を纏めて表にしてみました。

20210527‗ダービー003

この2017年からの変遷を見ると複数年でランクインしているリピーター厩舎が多いことに気がつきます。
クラブ馬ドラフト時期やPOGドラフト時期ではどうしても個々の馬の血統やデキなどに目が向いてしまいますが、改めて2017年からの変遷を確認すると厩舎の重要性を再認識できます。この事実はクラブ馬ドラフト時期には思い返したいですし、POGに関しては今がまさに旬の時期だと思います。ぜひ活かしていきたいところです。

また、来年の計測時にどの厩舎がランクインするかは未来のことなのでわかりませんが、本気度高く出資馬でダービー制覇を目標にするのであればこの表から何らかを感じ取って出資に活かしたいところです。

出走したからといって簡単に勝てる訳ではありませんが、ダービー制覇に近づくためにはまずは出走枠に入ることが大事なのは言うまでもありません。


個別で注目厩舎を挙げるなら友道厩舎

個別で注目厩舎を挙げるなら友道厩舎を挙げたいと思います。
友道厩舎は2017年から4回ランクインしています。

2017年 ランク外
2018年 4頭
2019年 3頭
2020年 5頭
2021年 6頭

友道厩舎は頭数を伸ばしつつあり目立っています。頭数を伸ばしている要因は、厩舎の創意工夫だったり馬質だったりもあると思いますが、筆者が注目したファクターは友道厩舎の馬房数の変遷です。

2017年 ランク外(22馬房)
2018年 4頭(24馬房
2019年 3頭(26馬房
2020年 5頭(26馬房)
2021年 6頭(28馬房

このように友道厩舎は馬房数増に比例してダービー出走数も増加させてきています。友道厩舎は今年(2021年)28馬房になりましたので、これで池江厩舎など他厩舎と同等馬房数になったことになります。来年以降の友道厩舎のダービー出走数にも注目でしょう。


最後に、馬房数の話題になったのでさきほどの表に各年各厩舎の馬房数を加筆した表を再掲したいと思います。括弧内が馬房数です。

20210527‗ダービー004

この表の2021年部分を見ると、馬房数28未満でランクインしたのは相沢厩舎のみです。逆に言いますと、ランクインする厩舎のほとんどは28~30馬房の大規模厩舎で、大規模厩舎による占有率が年々上がってきているようにも見えると思います。このあたりは最新のダービー出走厩舎の大きなトレンドと見てもよいのではないかと思います。

(友道厩舎のような)成績上位の厩舎が馬房数を増加させているので当然の帰結と言えばそれまでですが、「ダービー出走厩舎のトレンドは大規模厩舎」という事実を再度強調して今回は締めたいと思います。

この記事を読んでくださっているみなさまにとって素晴らしいダービーデーになることを願っています。


今回はここまでです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!

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