一口馬主の成績をアップさせる方法(出走数。量をとるか質をとるか。)
【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析に訪問してくださり誠にありがとうございます。おかげさまで多くのみなさまに読んでいただいております。読んでいただけるのは嬉しいです。有料記事も続々購入いただき読んでいただいています。ありがとうございます。
今回も一口馬主の成績をアップさせるための、「厩舎アーニング・インデックス」の具体的な活用方法記事になります。よろしくお願いします。厩舎アーニング・インデックスは様々な活用方法があると思いますが、今回も筆者なりの活用方法をお伝えしたいと思います。
お題は「出走数。量をとるか質をとるか。」です。
出走数はけっこう難しい問題だと思うんです。
何が難しいのかと言いますと、自分の出資馬の出走数が少ないときは「調教師先生、もっと出走数増やして!」とストレスに感じますし、逆に出走数が増えると比例して負け数も増加して「調教師先生、なんでこの番組に出走させたのよ!」と怒りになることもあります。
「放置」なんていう言葉も出走数に不満があるときにでてくるワードですよね。
出走しなければ勝つことはないですし、出走したらしたで負け場面も多く見なければなりません。競馬はそもそもが負けるほうが多い競技ですし、このあたりはとても難しいところです。
これは行きつくところ「量(出走数)をとるのか?質(勝率)をとるのか?」というトレードオフの問題という言い方もできると思います。
ここで当note【一口馬主向け】調教師(厩舎)分析「厩舎アーニング・インデックス」を活用しましょう♪
「厩舎アーニング・インデックス」のなかの③出走EIという指数がありますので、この指数をうまく活用したいところです。
使い方は簡単です。③出走EIが「1.00超」だと出走数が多い傾向の厩舎、逆に「1.00未満」だと出走数が少ない傾向の厩舎というふうに簡単に認識できます。(これは厩舎の傾向であって、当たり前ですが前提条件に出資馬が無事(健康)である必要があります。)
説明の順序が逆になってしまいましたが、まずは自分自身が「量(出走数)を上げたいのか?質(勝率)を上げたいのか?」のどちらを求めているのかを整理してからになります。
具体的に筆者の場合での事例を紹介しましょう。
・2017年産ドラフトでは…
出走数を抑え勝率を上げたかったので③出走EIの低い厩舎をあえて意図的に選びました。(≒質(勝率)をとりました。)
・2018年産ドラフトでは…
この世代は出資馬1頭のみと決めていました。このため、1頭である程度の出走数を確保したかったので、標準的な出走数傾向の厩舎から出資馬を選びました。(≒量(出走数)をとりました。)
③出走EIを活用することで「量(出走数)重視の厩舎」なのか、「質(勝率)重視の厩舎」なのか、を捉えることができ自身の出資馬戦略に活かすことができるというわけです。
以下は代表的な「量(出走数)重視の厩舎」と「質(勝率)重視の厩舎」の具体的な指数と勝率を抜粋したものです。
・矢作厩舎(量(出走数)重視)
(左から、③出走EI指数、勝率)
2017年 1.47 .093
2018年 1.49 .100
2019年 1.46 .103
・木村厩舎(質(勝率)重視)
2017年 0.85 .158
2018年 0.84 .215
2019年 0.78 .160
ここまで読んでくださりありがとうございます。熱心な一口馬主のみなさまですし、概ね今のご自身の出資馬戦略に合いそうな厩舎イメージが出来上がりつつあると思います。うまく厩舎アーニング・インデックスを活用して、量の補充・質の補充をしていただきたいと思います。
最後に筆者が注意している部分を書いて締めたいと思います。
筆者が注意していること、それは…
③出走EIが低い指数、かつ勝率も低い厩舎
つまり、量も質も低い…。こういう傾向の厩舎には慎重になるようにしています。
上記で見た矢作厩舎のように「量(出走数)重視なら勝率が下がる」のは因果関係もしっかりありますし問題ないですよね。木村厩舎の場合も因果関係を読み取ることができますので安心できます。
因果関係を読み取りとりにくい場合には注意しておこうというのが筆者からの注意メッセージになります。(余談ですが、量も質も高いケースはほぼ発生しないので考慮する必要がありません。)
「厩舎アーニング・インデックス」を上手に活用して、ぜひみなさまの一口馬主ライフをさらに向上していってほしいと思っています。逆に別な活用方法があれば教えていただきたいです。
良い調教師(厩舎)とのご縁、みなさまの愛馬の成績向上、次世代産駒での良縁があることを願っています!
当noteで不明点ありましたら直接のご連絡をお待ちしております。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
※事例で取り上げました「矢作厩舎」と「木村厩舎」のリンクが以下になります。