第1回NHKマイルC【1996年】
新設GIの序列
この年に新設されたGI、NHKマイルC。
当時の読みは、第1回なのでNHKマイルCの立ち位置を示してくると考えた。
皐月賞 1着本賞金 9700万
NHKマイルC 1着本賞金 9200万
日本ダービー 1着本賞金 13200万
NHKマイルCは皐月賞より1着本賞金が少ないので、
日本ダービー>皐月賞>NHKマイルC
この順。
【馬齢重賞】弥生賞がモノサシ
そして、この順を示すモノサシになると考えたのが弥生賞だ。
この時代、ステップ戦の中で馬齢重賞(55kg)として設計されていたのは弥生賞だけであり、スプリングSやニュージーランドTは定量重賞。(56kg)
競馬番組を研究されていない方からしたら、馬齢も定量も何も意識せずに予想されるだろうが、主催者がわざわざ規定を変えていることに意味がないわけがないのだ。
まず、弥生賞3着のイシノサンデーが皐月賞1着【2着同枠】になったこと。
ゾロ目は2着枠で発生するので2着枠馬。
ここで推理したのは、NHKマイルCでは(外)ツクバシンフォニーが馬券になり、日本ダービーではダンスインザダークが馬券になるということ。
結果はツクバシンフォニーがNHKマイルCを2着し、ダンスインザダークが日本ダービーを2着する。
弥生賞1着ダンスインザダーク→日本ダービー2着
弥生賞2着(外)ツクバシンフォニー→NHKマイルC2着
弥生賞3着イシノサンデー→皐月賞1着【2着同枠】
このように【馬齢重賞】弥生賞というモノサシを使って、日本ダービー>皐月賞>NHKマイルCの序列を示したのだ。
弥生賞1着のダンスインザダークが皐月賞に出走するのも納得かと。
連軸は(外)ツクバシンフォニー、しかし・・・
ただ、NHKマイルCの馬券は外した。
この時はまだNHKマイルCの本質を理解していなかったので、(外)タイキフォーチュンの馬券は持っていなかった。
林正氏の馬券日記では・・・
このレースも林正氏の馬券日記に書かれていたので紹介しておきたい。
『(プリンシパルSを)ダンスインザダークは見事に1着馬となった。この結果は、NHKマイルカップの3番にエントリーしているツクバシンフォニーが、限りなく100%に近い確率で連対馬となる。』
この内容は、私が当時考えていた読みとかなり類似していた。
『今年は、3冠馬テクニックではなく、弥生賞というレースそのものに力関係を集約するものだ。弥生賞3着イシノサンデーが皐月賞を1着したように、明日のツクバシンフォニーは必ず2着馬となって連対を果たすだろう。なぜならツクバシンフォニーは弥生賞2着馬だからだ。』
『昨年弥生賞を1着したフジキセキは、即引退という結末であった。したがって、今年のダンスインザダークは、どうしても新ルートを開拓しなければならない。その着地点が新設プリンシパルステークスであったように、ツクバシンフォニーは、新設NHKマイルカップの2着席に着地させるのがJRAの台本である。この読みが正しければ、ダンスインザダークは、ダービーで必ず2着してみせるだろう。』
ここに書かれている前年の弥生賞1着馬フジキセキが即引退というのは非常に重要な観点だと思う。
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