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第63回東京優駿【1996年】(2)

目指せN氏超え!

以前に【懐かし話】1996年東京優駿の話の記事を書いたが、このレースが競馬研究の大きな転機になったと述べた。
当時はN氏を目標としていたので、N氏がフサイチコンコルドを覇者指名できなった事を後日知り、『N氏に勝った』と満足したことを覚えている。
まあ、今思えば『たまたま』の話でもあるし、当時のレベルは客観的にみて
ひょっこだったと思う。

あの林正氏もサクラスピードオーだった!

そしてN氏の覇者指名がサクラスピードオーだったと聞いたが、あの林正氏もサクラピードオーだったようなので、その林正氏の日記を掲載したい。

『しかし、何とも1着馬は見当たらない』
『JRAの番組表上の頂点レースであり、すべてのテクニック、ノウハウがつめられた究極の枠順である。』
『決め手はひとつ。臨時の1着馬として、不完全なダービー馬はどの馬かという選択だ。』

『恐れていたことが起きた。17番カシマドリームの出走取消を伝えるものだった。』
『私の予想はパーフェクトなのだ。パーフェクトだからこそ、出走取消発生戦というオペレーションに対応しないのだ。』

1着フサイチコンコルド、2着ダンスインザダーク

なかなか参考になる内容ではないかと。
戦歴を研究していると、どれもこれもしっくりこないという時は、こうした落とし穴が必ずある。
出走取消や競走除外が出て初めて『あっ、そういうことか!』というのは今でも多々あるわけだ。

片岡氏の覇者指名はメイショウジェニエ

たまたま発見した昔の本で、片岡氏のインタビュー記事を発見した。

『私は予想のFAX会員のみなさんに送ったレポートではメイショジェニエ本命と書きました。』
『私の理論では、取消馬が出たレース『非正規戦』です。『非正規戦』では、本当は勝つべき馬の同枠馬も勝つことを許される。』

こう言ってはアレだが、ダービーを理解しているとしたらメイショウジェニエの覇者指名は絶対にあり得ない。

メイシュジェニエの戦歴

小倉競馬場のくすのき賞1着から、阪神1600m戦のアーリントンC2着。
これがダービーを目指す戦歴とは到底思えないし、皐月賞3着マル優だけでダービー馬になるわけもない。
また、17番カシマドリームが出走取消して枠順を組み替えると、メイショウジェニエは、正逆両方共にフサイチコンコルドと枠は離れる。
もし『本当は勝つべき馬の同枠馬も勝つことを許される』というなら、ロイヤルタッチか、ビワハイジを覇者指名しないとウソなのである。
私が提唱している馬券理論では、ロイヤルタッチ、ビワハイジがフサイチコンコルドと同枠になる明確な論拠がある。
同じ間違いを出すならそっちが正解。
また、サクラスピードオーも一つの形になっているのは理解できるし、対角のフサイチコンコルドというのも納得なのだ。(取消発生前の対角)

あの方向性には何もない

競馬番組表理論の大御所の批判ともとれる内容になったが、個人的に思うことは、『あの方向性には何もない』ということ。(あくまで私見です)

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