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第113回 天皇賞(春)【1996年】
鉄板の覇者◎サクラロレール
1996年頃は、競馬番組理論が解ってきたというか、解った気になっていた時期。
『天皇賞(春)はサクラローレルが勝つよ』
と友人らにも話しをし、サイン読みで情報交換していた仲間にも、◎サクラローレルは覇者だと宣言し、FAXで予想を送った。(相手はもちろんナリタブライアン)
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クシロキングの再現性
『サクラローレルはクシロキングやるでしょ?』と。
2頭の戦歴を見て頂きたい。
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まさにクリソツ。
厳密にいえば別の戦歴型なのだが、馬を見た瞬間、クシロキングをやると考えた。
まず、出走頭数が1986年と同じ16頭立て。
クシロキングの同枠クラウンクレイグと、サクラローレルの同枠ウイニングウエイの戦歴も同型。
ここまでやって、クシロキングを再現しないわけがない。
クラウンクレイグとウイニングウエイは典型的に上がり馬のタイプで、天皇賞(春)は古馬の頂点戦ゆえに覇者枠にはそうした馬が組まれることが多々あるのだ。
それが解っていたので、仲間内には、枠順発表前に『恐らくサクラローレルとウイニングウエイが同枠になる』とも話をしていたのである。
枠構成もバッチリ。
馬券はサクラローレルの単勝をシコタマ購入し、馬連は軽く購入。
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結果は1着サクラローレル、2着ナリタブライアンで馬連1,210円。
単勝1,450円。
単勝1,450円は非常に美味しい馬券となった。
林正氏の競馬日記は・・・
前回の記事で紹介した林正氏の競馬日記はこう記されていた。
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結構参考になる考え方が書かれているので一読を。
『JRAのオペレーション競馬は、これが絶対と分析できても、全く別な答えが出される時がある。彼らのオペレーションは、目先の競馬は当然としても、年々も先まで計算されつくしてあるのだ。』
『出された結果の証明を一年・二年先に理解するのがやっとということも常にあるのだ』
こうした内容も競馬番組理論の研究者なら誰もがぶち当たる壁だ。
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『4番7番で決まるなら(指定)戦歴を持たない1枠の作成意図の説明がつかない。』
これを解説すると、1枠だけが(指定)戦歴を持たない枠となっているので、(指定)戦の阪神大賞典の1、2着馬の一騎打ちは生じないという意味。
一つの枠だけそういう枠を作ってくる意味がないということだろう。
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