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天皇賞春、去年と今年を比べてみた【BOX活用術】

視覚で競馬予想「BOX」の使い方を今日もコツコツ伝道してます。

「ビジュアルで感じる、文系のための競馬ツール」をコンセプトにしているので、そもそもBOXというツールは理論的に説明しづらいんです。
ケーススタディで何となく「ふーん」と感じてもらえれば幸い。

今日は「天皇賞・春」を題材に、
終わったばかりの2021年天皇賞(阪神)と、昨年2020年の天皇賞(京都)のBOX展開図を比較してみましょう。

2020天皇賞春

2021天皇賞春

上が2020年・天皇賞春(京都
下が2021年・天皇賞春(阪神)のBOX展開図です。

同じレースタイトル・距離条件ではありますが、
ビジュアルに落としてみると、パッと見ですぐに「前残り」「前崩れ」になるのか、はっきり分かりませんか?
むしろその1点のみチェックいただくことが重要で、当たり前ですが馬群が前傾していればハイペース読み=差し有利、先行勢を咎める馬が少なければこれは先行有利であろう、とシンプルに考えて下さい。
2020年はスピード勝負&先行馬有利
2021年はスタミナ勝負&差し馬有利
 ですね。

2020年・天皇賞春

昨年の天皇賞はほぼ悩むことなく的中。
BOX展開図上、先行勢(丸囲みの3頭)以降、隊列がスカスカで、ほぼプレッシャーなく競馬ができる状態なので、この3頭のうちいずれかは馬券に絡むことは間違いなさそう。かつ展開がスローになる以上スタミナタイプの台頭もない。

⑥スティッフェリオ(11人気)
②エタリオウ(6人気)
④ダンビュライト(8人気)

この3頭を追う第二集団から最も指数の高い前年の春天覇者⑭フィエールマンを◎信頼して、そこからワイド3点でも充分にお釣りがくる3頭。おとなしくワイド・三連単を購入。

0503天皇賞

当時のTwitterの振り返りはこんな感じ。

怖かったのは⑧キセキが自らの強みが活きるスタミナ勝負に持ち込むことだけでしたが、溜め逃げを選択したことで勝負あり(そもそも本調子でなかったのが大きいけど)。
BOX指数5位ながら11番人気に甘んじていたスティッフェリオがあわやの大金星を挙げるかの目前でキッチリと勝ち切ったフィエールマンの強さが光りました。

2020春天Result

0202春天払戻

2021年・天皇賞春

今年の天皇賞もほぼ迷いなく➀ワールドプレミア指名で勝負。
こちらはレースの振り返りでも書いてますが、⑫ディープボンドに対する和田騎手の信頼感(=自ら動いて有利な展開を創りにいく)がカギでした。

馬券は思うようにいきませんでしたが、
BOX展開図をみれば、昨年の天皇賞とは一転、先行争いが厳しくなるレース展開はすぐ予想できました。あとはディープボンドかワールドプレミアか、スタミナ型の2択だったというわけです。

0502天皇賞春

つまり前か後かが問題

と…まあ、大真面目に紹介することでもないのですが、過去2年の天皇賞は真逆展開でもあり、参考まで紹介でした。
なんとなくBOX展開図へのご理解が深まったようでしたら嬉しく思います。

つまるところ「先行馬が咎められる展開」なのか「ストレスなく逃げられる展開」なのかを眺めて判断することで、レースの展開読みの8割方は終了。
ただ当然、前に行く馬が少なければ積極策を選択する騎手がいるように、敢えてその前提を覆すようなファクターがないかチェックし、そのリスクを許容できるか判断。最終的には馬券を決めている研究所の日々です。
シンプルに「眺めれば何となくわかる」ツールとして使っていただきたいので、またもう数回「先行馬と差し馬」をテーマに書きます。

では、引き続き春GⅠ、がんばりましょう。

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