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猫の手競馬研究所より初めての方へ

日々、競馬予想を楽しんでいます。買ったレースが予想通りの結末に導かれる瞬間は最高に楽しい
しかし皆さん同様、毎回そんなレースとの巡り合わせばかりではなく、手持ちの金やら気持ちやらを擦り減らし、楽しいはずの予想が嫌になることも。

夜更かしして練りに練った馬券が箸にも棒にも掛からなかったとき
終日ハズレ馬券の山を積み上げ自信を木ッ端微塵にされたとき

「闘争か逃走か (fight-or-flight)」アドレナリンが毎週、応答を迫ります。
ギャンブルの中毒性は、動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食できる(かもしれないという期待の)差し迫ったハラハラドキドキ状態を疑似体験できることにあって、これがとりわけ男性の狩猟本能をいたく刺激するのでしょう。なかなかやめられません=やめる気がないです。

万馬券は獲るけれど


はじめまして。
ギャンブルは紳士のたしなみ、生涯、獲物を追い続けていきたい「猫の手」競馬研究所です。競馬歴はかれこれ20年

"今日はダメでも明日こそ”と毎週のように中央競馬を楽しんでいると、年間100本くらいは万馬券と巡り合う機会があります。それどころか2015年ヴィクトリアマイルやWIN5ほか、少し言いづらい桁の配当をGetする僥倖にも。

2015ヴィクトリアマイル

(JRAホームページより。GⅠ最高配当でしたね)


しかし毎日のように連戦連勝とはいかないのがギャンブル。
神になったかのような日も自己嫌悪に陥る惨敗の日もあって、プロ野球のペナントレースのような勝ったり負けたりの繰り返しで、結果シーズン決算が予想の「腕」の差に縁るものだと思っています。

いわゆる、競馬予想屋さんによくあるキャッチフレーズ「的中率100%」「回収率数千パーセント」「競馬で生活」はハナから無い世界と考えてますので、当研究所は長く競馬を楽しむ予想の考え方を整理しながら「あるかもしれない」競馬法則のロマンを追いかけています。

ですので、このnoteでは予想を売りません。
※検討の一助になる参考ツール「BOX」は今後販売予定です。
ただ当研究所の予想プロセス(わりと反省文)を開示していますので、競馬好きの皆さんと楽しい時間を過ごせれば幸いです。

当研究所実績

当研究所の自己紹介にかえて、直近実績および運用中の予想ツール「BOX」をご紹介します。

【2020年中央競馬重賞(障害レースを除く)全129レース】

「BOX」指数1位(計算式による能力値の最上位馬)をベタ買いすると、
その入着率は53.5%
単勝回収率:140.9%
複勝回収率:100.2%

これをGⅠ競争に絞ると「BOX」指数1位が24戦13勝、入着率 70.8%
単勝回収率:165.4%
複勝回収率:102.5%


サンプルが129レースと少ないので必勝法とは言い切れませんが、昨年1年間はとりあえず機械的に単複馬券を購入し続けてもプラスになる結果で、予想ツール「BOX」の精度はある程度、証明できたと考えます。

視覚で競馬予想「BOX」


先ほどから連呼している「BOX」って何やねん、と思われる方も多いでしょう。「BOX」は「視覚で競馬予想」できるツールを目指して試行錯誤しながら開発した馬券検討用のモノサシです。土台はExcelで、それをインフォグラフィック化してレース検討に使っています。

実際にどんなものか見てもらったほうが分かりやすいので、先週開催の大阪杯の「BOX」展開図をご覧になって下さい。

0404大阪杯

タテ軸が能力値(近2走をベースに、上が指数上位/下が指数下位)
ヨコ軸が4角位置取り想定(近3走をベースに、右が先行/左が後方)

となっています。
まず大阪杯の能力値は

指数1位 ⑫グランアレグリア
指数2位 ⑦コントレイル
指数3位 ②サリオス
指数4位 ⑧レイパパレ

の順になっていますが、これは近2走でグランアレグリアは古馬GⅠ2連勝ですので距離適性などを無視すれば当然、
そのあとに4歳馬3頭が続くわけですね。

単純にタテ軸:能力値(BOX指数)1位馬を買い続けても年間単複はプラスですので、ある意味ベタ買いでもいいのですが、
そこはあえて「視覚で競馬予想」と名付けていますとおり、この展開図を眺めつつ「どの馬に一番有利な流れになるだろう」と思考して楽しんでいただきたいです。

0404大阪杯

当研究所は大阪杯を本命◎⑧レイパパレ、対抗○⑦コントレイル、次いで⑫グランアレグリアと予想しました。(Twitterでは常に重賞は発走数分前に研究所の予想見解をupしています)

展開図から読み取れるのは、先行するレイパパレがほぼ咎められることなく直線に向くことが予想でき、それを追って中団からコントレイル、というレースの流れです。ただコントレイルとグランアレグリアは牽制し合い、それら見つつサリオスが動くため、レース展開上、いちばん利があるのはレイパパレ、との結論に至りました。対抗コントレイルは単純に距離適性です。

レース結果は三連単10万馬券。これはとても分かりやすかったですね。

大阪杯結果


なお「BOX」展開図の考え方の基礎基本は、西田和彦先生の「西田式スピード指数」に学ばせてもらったもので、真新しい考え方でもありません。
※「スピード指数」競馬というギャンブルへの向き合いをアノマリーでなく事実に基づいてロジカルに整理、読んだ当時は本当に目から鱗の書籍でした。あまりに感激して西田先生をお訪ねしたこともあります。

猫の手競馬研究所は「スピード指数」のアプローチ(エッセンスや思考法)から「出来るだけ入力作業を省き」「視覚的に分かりやすく」レース検討をするツールを作ってみた、というレベルのもので、必勝法の類ではありません。
どちらかと言えば「ビジュアライズした競馬新聞」を目指し、百人百様で競馬に楽しむ方々に使ってもらうツールとして、コツコツやっています。

※ご興味がありましたら別記事で書いています、BOX指数「使い方のヒント」実践編も読んでみてください。

↓↓↓ 去年の重賞BOX展開図Data倉庫の一部 ↓↓↓

2020重賞予想

おわりに


長々と自己紹介いたしましたが、コロナ禍の中、中央競馬開催が続けられていることに感謝しつつ…競馬ファンの皆様、一緒に楽しみましょう。
この春(2021年)GⅠシーズンから、noteで気まぐれに「BOX」展開図(研究所予想なしVer)を皆さんにお裾分けします。土日の競馬開催日に数レースほど、レース名を冠した簡易記事をupしますので、皆様のご検討の一助に「猫の手も借りたい」とき、お役立て下さい。
※「猫の手競馬研究所」の予想はノイズになる可能性がありますので、これまで通り発走直前にTwitterで発信し、またその結果も含めてnoteで反省記事を書かせていただく予定です。

「BOX」展開図は一定の法則性などこちらのマガジンで絶賛研究中です。

まずはできる範囲でケーススタディを開示していきますので、
どうぞお見知りおきを、よろしくお願いします。

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