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第40回ジャパンカップ ~俺の青春の馬決定戦~

世紀の3冠馬三強対決。何度その言葉を聞いたかわからないくらい、僕のTLには今日のジャパンカップを心待ちにするツイートがここ2週間ずっと溢れていた。きっとアイツがいなければ今頃は府中本町のコンビニでおでんでも買って、開門ダッシュに向けて体を温めていたのだろう。生で見に行けない悔しさをかみしめつつ、折角なので初めての競馬予想ブログを書いてみようと思う。とはいいつつ、ブログで文字数制限がないのをいいことにほぼJCへのお気持ち表明にはなってしまうのだが。


1.お気持ち表明

アーモンドアイ。彼女の引退にあたって、僕との思い出を長々と振り返らせてほしい。僕が高校3年生になりたての春からずっと一線級で活躍してきた馬だ。いろいろなことがありながら大学2年生の冬を迎えようとしている中、この馬もいろいろなことがありながらGⅠ8勝の金字塔を打ち立てた。桜舞う阪神競馬場で魅せた衝撃の末脚から2年半、すごく一瞬だったような気もするし長かったような気もする。桜花賞とオークスの時は全然受験勉強なんて考えてなかったころだったなあなんて思いだす。夏になってやっと勉強するようになった中、秋華賞の日はたまたま学校のイベント直後だったし、伝説の2.20.6のJCのときはたまたま塾が休みだったので、彼女が3歳の時のパフォーマンスは全部見ていることになる。大して勉強もせずに少し模試の成績が良かっただけでイキり散らかしていた僕にとって、圧倒的人気に圧倒的なパフォーマンスで応え続ける彼女は本当に憧れだった。さすがに周りからもいろいろ言われていたので、僕もこれくらい強かったらなあとずっと思っていた。彼女以外に本命を打つことは、この時点でもうなくなっていたのかもしれない。間違いなく、僕の青春の馬だ。

明けて2019年の春、アーモンドアイはドバイターフに出走する。ちょうど僕が東京に向けて出発する日の夜、翌日は早起きしなければならないのにグリチャの無料放送にくぎ付けになっていたことをよく覚えている。俺もよく浪人しないで大学に行けたなあなんて思う間もなく、彼女は軽く追うだけで突き抜けた。なお翌日案の定絶起する模様。

初めてアーモンドアイを生で拝んだのは安田記念だった。あのときは本当にお金が無くなったし、あの不利で正真正銘金が無になった。天皇賞・秋は徹夜して見に行った。軽々とインを突き抜けて1分56秒台、一番強かったともう。有馬記念に出走を決めてくれたときは本当にうれしかった。英語の授業と枠順抽選会が被ったので、プリントの裏にリアルタイムで出馬表を作っていた。もちろん徹夜して見に行った。死ぬかと思うくらい寒かったが15時20分くらいまでは本当に楽しかった。この写真は本馬場入場のときだが、ここを突き抜ければ凱旋門がはっきりと見えるなあ、なんて希望にあふれてこの写真を撮っていた。

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結果は知っての通りである。帰りに降りしきる雨が強かった。珍しく買った有馬記念グッズであるアーモンドアイのストラップはバイト先のロッカーのカギについている。つまり、僕はバイトに行くたびに周りに馬券下手をさらしている。

2020年、こんなことになるとは。。。という感想に尽きるが、ヴィクトリアマイルをあっさりとかっさらう。安田は勝った馬が強かったというセリフをこの馬に対して言う側になるとはと思ったが。ここまで来て、ほぼすべての関東G1を現地していた去年に比べて今年はどうしても感情が薄くなってしまうのがとても悔しい。そんな中でも天皇賞秋の勝利騎手インタビューでみせたルメールの涙はなかなかにぐっとくるものがあったし、2週連続の三冠達成に続き、本当に楽しい競馬を見せてもらったと思う。テレビ画面で見る競馬の集大成として楽しみに見たい。

正直使い分けのこととか、いろいろ言いたいことも多い馬だった。本音を言うなら有馬記念に出てほしい。それでもこのレース、そしてこの馬にくそでか感情を抱いてしまうのは、きっとこの馬が本当に好きなのだからだと思う。本当にこの馬には3年間、夢と勇気を与えてもらった。引退してからも、ずっと僕のあこがれでいてほしい。というわけで、本命はアーモンドアイです。結局これ以外考えられないですね。そろそろまじめに予想を書いていこうと思います。一応根拠も、ありますからね笑

2.俺の青春の馬本命は、お前だ!!!

◎アーモンドアイ

宗教的本命。天皇賞秋に比べて不安材料のほうが多いのは確かだが、ルメール魂の騎乗が炸裂する。前走詰められたことが指摘されているが、かなり早めに前をとらえて先頭に立ち、ゴール直前鞭に応えてもうひと伸びしている。思えば父ロードカナロアも5歳秋はスプリンターズの後安田師が天皇賞秋参戦を考えるほどずぶかったし、香港スプリントはぶっちぎっている。中2週など厳しい条件が重なって敗れた安田記念に比べたら条件は良化しているし、依然と違ってレース後にすぐ息が入るようになっている。2400mを全力で駆け抜け、すべての関係者が笑顔になれるレース後を期待している。

〇デアリングタクト

秋華賞馬とJCの相性がいいのはかなり有名な話である。牝馬三冠の馬が53キロで出ること自体チート級だからね。この馬自体の東京適正はオークスをあの騎乗で勝ってしまうくらいだし、エピファネイア産駒の東京2400成績が(2-3-1-6)であることを考えると申し分ない。あとは松山弘平がちゃんと乗れるかどうかである。3強対決を意識しすぎず自分の力を存分に出せるような騎乗なら、あっさり差し切る展開になっても全く驚かない。

▲コントレイル

3強に上から順番に印をつける極めてつまらない予想になってしまったが、無敗の三冠馬に△などつけられないし、東京2400の適正という点においてはこの馬がもっとも上であると考えている。ダービーの勝ち方はインパクトに欠けるとの意見もあるが、10割の仕上げで福永が完璧な騎乗をしたことを考えるとあっけなく勝ったことは当然であるように思える。不安としては仕上がりが微妙であることだが、一週前の遅れをとった追切からも精力的に坂路で乗り込んでいる。恥をかかない仕上がりにはなっているはずだ。

△1キセキ

叩き三走目のキセキはガチ。菊花賞も叩き三走目。あのレコードで逃げ粘ったJCも三走目。宝塚記念も三走目である。かなり調子もよく、割って入る馬の一番手はこの馬だろう。あとは浜中が先行させられるかどうかである。田辺がスローの実質逃げ、それを3番手の浜中...となったら、あまりの糞レースに言葉を失った2019年日本ダービーが思い起こされる。いや、絶対にああはなってほしくはないが。

△2 グローリーヴェイズ △3カレンブーケドール

グローリーヴェイズは早めに香港ではなくJC参戦を決めただけあってかなり精力的に乗り込まれている。有馬よりここ勝負なのだろう。東京は初参戦となるが問題はなさそう。カレンブーケドールは当然ながら無視はできないが去年の2着に比べて相手が違いすぎる。同一厩舎の二頭出し、無視はできない津村頑張れ

ここまで長々と書いてきたが、ここまでのメンバーが揃ったレース、一番大事なことは某魂のyoutuberも言っていたが自分の一番好きな馬、勝ってほしい馬を買うことだ。きっとここを勝った馬は僕にとって永遠の青春の馬になると思う。大学生という身分でこの史上空前のレースを見られることは、僕にとって本当に幸せなことである。ここまで読んでくださったみなさんが、最大限に幸せな3時台の後半を過ごせることを願っています。

アーモンドアイ頑張れ!!!!魂の騎乗!!!! MNGW




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