保健室から vol.41「カンキの歌」
12月8日に配信したものです。
12月に入るとさすがに寒い。
寒いとどうしても暖かい空気を逃がしたくないし、
冷たい空気(寒気 カンキ)を進入させたくない、ということで窓も戸も閉めたくなります。
閉め切った室内では暖気とともに奴(ウイルス)がグルグル巡回する。
という事態を避けるために注意喚起(おお、カンキ!)をしようと思いました。
そして、12月といえば、やっぱりベートーベンの第九。
だからタイトルは「カンキ(歓喜)の歌」。
保健室から vol.41
「カンキの歌」
CO2濃度って、聞いたことはありますか?
空気中の二酸化炭素の濃度のことです。
建築基準法では1000ppm以下に抑えるように定められています。
では、1000ppmを超えるとどうなるか?
室内のCO2濃度が1000~1500ppmは要注意、積極的に換気を。
1500ppmを超えると眠気や倦怠感が感じられることもある。窓全開の換気が必要に。
2500ppm以上だともはや危険です。立ち入り禁止レベル。
1000ppm以下の基準を守ろうとすると、
人間ひとりにつき、一時間に30立方メートルの換気が必要になる。
つまり、40人クラスだと1200立方メートルの空気を入れ換える。
1200立方メートルとは?
各辺10メートルの立方体の容積が1000立方メートル。
まあ、感覚的には教室の空気をそっくり入れ換えるぐらいかな?
一時間につき何回換気ではなく、常時換気が望ましい。
冬は寒いからついつい暖かい空気を逃したくないと思って、窓を閉め切ってしまう。
でも、あんまり暖かくなると頭がボーっとすることもある。
四隅の窓を少し開けておきましょう。
感染症対策にも有効だし、ちょっと寒いほうが頭はすっきりするし。
寒さ対策は衣服でやる。
長袖下着、レギンス、タイツ、腹巻き、カイロ。
実は私、高校時代は冬場には制服の下はパジャマであった。
友達もみんな、パジャマ。
ブレザータイプではなく、学ランタイプの制服は良かったぞ。
家に帰ったら思う存分ヌクヌクしてください。
フウちゃんは自宅ではコタツムリに変身します。
でもね、頼むから、私の入るスペースを空けてくれ。
私は授業中はちょっと寒いぐらいが好きでした。
なにせしゃべりながらうろうろ歩いている。
ウォーキングみたいなもんですから、あまり暖かいと汗ばんじゃうことだってある。
だから授業中は上着を脱いで、腕まくりして。
今から思えば暑苦しいおっさんですなあ・・・