今日・明日のマーケット見通し(7/7)~中国株とグロース株のけん引は続くのか?~
①ディスカッション
H「やっぱり中国が気になる。このシャドーバンキングへの緩和措置」
7月7日、中国のシンクタンクは、資産運用に関する包括的なルールの導入を2022年末まで2年間先送りすべきだとの報告書をまとめた
H「あと、見たと思うけど、昨日の中国株爆上げの元ネタ報道ね」
中国証券報は6日、新型コロナウイルス後の世界で中国株式市場はさらなる上昇が必要との認識を示した。急速に発展するデジタル経済化への資金確保と、国家間の競争での影響力強化を念頭に置いている。中国証券報は国営新華社系の証券新聞。
H「これら報道を見ていると、政治的な目的で株を上げようとしてるよね。抱えている損を消すこともそうだし、香港問題の海外批判を避けるためにも株高を演出し目線も逸らさせるとか...」
U「中国は金融緩和についても、もともとマイルドなイメージだったけど、もう少し踏み込んで緩和継続というイメージに変わってきてる。これも株高を演出するためかもしれない」
S「もともと国家安全法で香港からは人材もお金も流出するという話だったが、制定後から株が連日大幅上昇しているのを見てると、おおっ?!UWで大丈夫か??って展開だよね」
H「あと気になるのは、やっぱりコロナ感染拡大。東京は6日連続で100人超。小池都知事は再選後の記者会見で一律の休業要請はしないと言ってたけど、日に日に緊急事態宣言確率が高まってきてる気がする」
U「だけど、もうお金がないからね。休業要請したくとも補償なしではね。だから結局何も決められずにそのままなんだろうけど、難しいところだね」
S「今日はメルボルンで6週間のロックダウンが決定。今、先進国で感染者の増加が目立つ国って、米国、オーストラリア、日本だよね。でオージーは早速ロックダウンを決定。米国も昨日はマイアミがだけど、一部地域で経済再開停止・巻き戻しが進んでいる。東京だけ目立った対応をしていない。だけど感染が更に拡大すれば、何かせざるを得ない状況に早晩追い込まれそう」
H「やっぱりコロナ感染拡大のリスクは大きいなぁ。やっぱり短期的には株は下目線かな」
U「昨日の米株は中国株大幅高の影響での上昇だし、レンジ上限近くまで来てるので、レンジ上抜けのところにStop置きながらショート回転で良いと思う」
S「そうだね。ただ来週はQ2決算が始まるし、コンセンサスがかなり低下したから予想をビートしやすい環境を考慮すると、とりあえず今週いっぱいをショート回転て感じかな。ただ米株のトレンドは引き続き強いんだよね?」
K「うん、直近更新ではS&Pはトレンド上昇傾向。ランクも5と最も強気ゾーンで変わらずだよ」
H「金利は固いね。0.7%付近まで来た昨日も一瞬で拾われたし、先週の雇用統計後もそうだった。これで明日・明後日の米10年・30年入札で強く決まったら、10年0.7%が遠くなってしまうかも...」
S「今日の日本30年入札が強かったので、先週の円債売り・ベアスティープナー警戒ムードが一旦フェードアウトした感じかも」
U「10年は上もかたければ下もかたいといった印象で、どっちもあまり大きくは動かなそうだけど、ポジションとるなら株ショートと同じ方向で債券ロングかな」
K「金利はランク1と一番下降トレンドの強いランクで、横ばい状態だね」
H「為替はひきつづきドル円はノーポジでいこう。変わらず小動きだしね。あとはEURロング。もともと推奨していたEURGBPロング以外にも、対USD、JPYでもロング目線」
U「EURロング目線はアグリー。目先は7月17・18日にEUサミットを控えるので、短期的にはとりあえずそこまでかな」
②結論
・株は小ショート構築、直近高値3200前半を超えたらStopクローズ
・債券は米10年0.67-68%あたりで小ロング構築
・為替はポジションなし
※投資対象外だが推奨としてEURGBPに加え、EUR全般を強気目線