今日の国内マーケット振り返り(7/10) ~東京コロナ感染243人、日銀ETF買入も安値引け~
<株式>
日本株は反落。東京株式相場は反落。米国や国内で新型コロナウイルスの感染が加速していることや米金利低下から景気の先行きが警戒され、銀行や証券など金融、自動車、原油関連株中心に東証全33業種が安くなった。
今日はSQ日だったが、日経225のSQは22,601.81円、本日の日経高値は22,563.68円だったため幻SQに。昨日ザラ場はSQ値を22,500円以上にしたい感じで、日銀買入を抜きにしても底堅い展開だったが、昨日の米株下落を受けても、SQ値は前日+80円程度で決まるという天晴な展開。その後はお決まりの軟調な展開となり、中国株も前日比マイナスでスタートしたり、ドル円が107円を目指す動きになったりと、日本株の上値を追う要素に欠けた。前場が安値引けとなったことで後場は日銀ETF買入期待がサポート要因となったが、今日の東京都感染者が243人と過去最多を更新し、中国・香港株が崩れ、米株先物も下落幅を拡大する中で日本株も下げ幅を拡大、結局安値引けとなった。
➡日銀はやっぱりETFお買い上げでした。本日は日経もTOPIXも▲0.4-0.5%くらい下げていたから、サプライズ感はないものの、どこで買いが入った?といった感じの下げ一直線(下図:日経平均の日中チャート)
<債券>
米金利はブルフラット。10年金利は現時点で0.58%(17:40)まで低下、30年は▲4bp低下した。昨日の米30年入札が鬼強の結果となったことで、東京時間もスティープナーカバーが続いた。市場がリスクオフムードで進んだことも、債券が強含む要因となった。そうは言っても10年金利はコロナ後の下限が0.5%台のため、ここからの低下余地は限定的という見方も多く、そうなると金利低下余地のある30年金利のアウトパフォームが継続する可能性がありそう。
<為替>
全面的に円高が進行、ドル円は足もと106.80円まで低下(17:45)。ここ2週間程度?はリスクオフでもドル買いとなり、円は買われてこなかったが(その前の2~3週間程度はリスクオフでは円はしっかり買われていたが)、再びリスクオフ=円買いが戻ってきた可能性。こうなるとクロス円の下落幅は大きくなる可能性があるので注意したい
今日の海外時間は特段大きなイベントは予定されていないが、昨日はコロナ拡大懸念の3州で死者が過去最大100人超となり、引き続き厳しい状況。コロナ関連のヘッドラインや、米中関連・政治関連のヘッドラインが出てくれば、相場を更に動かす可能性がありそう。