ひとり親世帯の家賃補助
祖父が商店街で小売酒屋を営んでいた場所にアパートが1軒所有しています。4戸+路面店舗という小ぶりな建物。30平米弱で1Kなので、あまり親子で住むのに適した間取りとは思いませんが、駅近で向かいがコンビニなので、暗がりに入らずに過ごしたい、という方にはフィットするかも、という物件です。
先日、タガヤセ大蔵の安藤さんに誘われて、世田谷区の住宅政策のシンポジウムに参加しました。その内容についてはここではパスをして、終了後に「おもしろい制度があるから、ちょっと話きいてみてよ(大幅に意訳してますw)」ということで教えていただいたのが「ひとり親世帯家賃低廉化補助事業」です。
・生活保護は受給していないが低所得のひとり親の世帯が対象
・でも世帯側に補助するのではなく大家側に補助する(空き家対策の原資であることに起因しているらしい)
・この補助をうける物件について、更新料、礼金はとれない
・3か月に1回補助分のお金を受け取るために大家側が書類を書く
補助制度は区が運営していますが、その対象住戸は国交省が作って都が管理している登録サイトに掲載する手続きが必要で、都ではその掲載促進のための奨励金を用意しているそう。しかし、一度登録したら、10年は維持してください、との条件つき。
以上、わざわざ区から2名の職員がお越しくださって、ご説明いただきました。いったい誰がどうしてこういう仕組みにしたのか、とても興味深い内容でした。
区内の補助実績はまだヒトケタだそう。家賃補助、とてもいいと思います。
けどこの条件だと大家さん側がほいほい登録するとはとても思いません。不動産屋さんも、大家さんに上記のような負担を強いる提案はできませんね。
いままであまり接点のなかった住宅政策が気になってきました。注目していきたいと思います。安藤さん、ご紹介ありがとうございました。